15日に東京競馬場でヴィクトリアマイル(GI、芝1600m)が行われる。前走大阪…

15日に東京競馬場でヴィクトリアマイル(GI、芝1600m)が行われる。前走大阪杯で2着に善戦したレイパパレを筆頭に、昨年のエリザベス女王杯を制したアカイイト、2020年の牝馬3冠馬デアリングタクト、昨年の桜花賞馬ソダシに加え、高松宮記念で惨敗したレシステンシアも参戦し、GI馬5頭に加え、GI連対馬3頭と例年以上に豪華メンバーが揃った。

過去には2000万馬券が飛び出すなど「荒れるレース」として名が知られているが、過去10年の1人気が【3-2-0-5】で、連対か4着以下か半々で全幅の信頼は置きづらい状況。2人気【0-0-1-9】、3人気【0-1-1-8】とどちらも不振が続いており、10人気以下も頻繁に馬券に絡むことから、基本的に波乱前提で考えたいレースだ。

今回、ヴィクトリアマイルの「危険な人気馬」として取り上げるのは、大阪杯において2年連続で連対した女傑・レイパパレだ。

◆【ヴィクトリアマイル2022/枠順】最多3勝「3枠」にソダシが入る 過去10年“連対ゼロ”の1枠にデアリングタクト

■レイパパレは「激流」を経験していない

今シーズンは金鯱賞から始動したレイパパレ。終始力みながらのレースだった香港C、エリザベス女王杯とは一転して金鯱賞ではきちんと折り合い、スムーズな立ち回りで2着に好走し上々なスタートとなった。そして連覇がかかった大阪杯へ出走。先行して最後まで力強く脚を伸ばしたものの、直線の追い比べで競り負けて2着に惜敗した。

GIタイトル奪還を狙うべく、本レースに矛先を向けてきたわけだが、マイル戦は20年1月の新馬戦、同6月の1勝クラスを連勝して以来約2年ぶり。1800~2200mの重賞で結果を残してきた馬だけに距離不足などの懸念材料は多いが、一生懸命走り過ぎるタイプでスローな流れだと折り合いに苦労する傾向にあるため、一気の距離短縮でマイラーとしての才能が開花してもおかしくないだろう。

しかし、過去のヴィクトリアマイルで人気を背負いながらも好走した馬たちには「2、3歳時にマイル重賞を勝利していた」という共通点があり、レイパパレはそれに該当しない。

・21年グランアレグリア(1人気1着)  └サウジアラビアRC、桜花賞 ・20年アーモンドアイ(1人気1着)  └シンザン記念、桜花賞 ・19年プリモシーン(4人気2着)  └フェアリーS、関屋記念 ・18年リスグラシュー(1人気2着)  └アルテミスS

例年ヴィクトリアマイルは良馬場なら1分31秒後半から1分32秒台前半の高速決着になりやすいため、3歳時点でマイル戦のラップに対応できないようでは、古馬になってより速いペースに付いて行けず、戸惑って凡走するケースが多い。のちに海外GIを3勝するラヴズオンリーユーでさえも2020年のヴィクトリアマイルでこれまで経験したことのないペースにテンから遅れ7着に敗れてしまっているように、マイル重賞でモマれた経験がないと、このレースでは力を発揮することができないのだ。

また、レイパパレ自身が経験したマイルの2戦の詳細を確認すると、

・新馬戦  └1分37秒5(前35.8-後35.8) ・1勝クラス  └1分33秒9(前35.1-後35.1)

となっており、近2走での前半3Fは、金鯱賞で35秒7、大阪杯で34秒6。一方、1番人気6着と崩れた昨秋のエリザベス女王杯は34秒1と速く、追走に戸惑った感がある。折り合いに苦労する面があって距離短縮は歓迎とはいっても、前半33秒~34秒台のラップ傾向にあるヴィクトリアマイルにおいては、ポジションを取るために、なし崩しに脚を使ってしまい凡走する可能性も高いというわけだ。

ここは馬券的な妙味も考え、人気一角のレイパパレを「消し」とする。今年のメンバー構成と道中のペースをイメージすれば、桜花賞を好タイムで勝利したソダシを中心に、ソングライン、ファインルージュ、レシステンシア、マジックキャッスルら、ある程度のポジションから競馬ができ、ハイペースでも瞬時に反応ができる馬を上位に評価したい。

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文・西舘洸希(SPREAD編集部)