男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は7日、シングルス準決勝が行われ、第2シードのA・ズベレフ(ドイツ)が第4シードのS・チチパス(ギリシャ)を6-4, 3-6, 6-2のフルセ…

男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は7日、シングルス準決勝が行われ、第2シードのA・ズベレフ(ドイツ)が第4シードのS・チチパス(ギリシャ)を6-4, 3-6, 6-2のフルセットで下し、2年連続3度目の決勝進出を果たした。
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両者は11度目の顔合わせでチチパスの7勝3敗。直近では4月のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)準決勝で対戦しており、その時はチチパスが6-4, 6-2のストレートで勝利している。
ズベレフは準決勝で第8シードのF・オジェ アリアシム(カナダ)を6-3, 7-5のストレートで下し、2年連続3度目のベスト4進出を果たした。一方、チチパスは準々決勝で第6シードのA・ルブレフを6-3, 2-6, 6-4のフルセットで破り、2019年以来3年ぶり2度目の4強入りを決めた。
大会連覇を狙うズべレフと、モンテカルロで2連覇を達成したチチパスの一戦は第1セット、ズべレフが第7ゲームで先にブレークに成功すると、チチパスに1度もブレークチャンスを与えず、34分で先取する。
第2セット、互いにサービスキープが続くなか、第8ゲームでズベレフがダブルフォルトを2本犯してチチパスがブレークに成功。サービングフォーザセットの第9ゲームをチチパスがキープして1セットオールに並ぶ。
試合の流れはチチパスに傾いたかと思われたが、ズベレフがファイナルセット序盤で3ゲーム連取に成功。チチパスの追撃を許さず、2年連続の決勝進出を果たした。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトでズベレフの試合後のコメントを掲載し、「明日は自分のベストを尽くしてチャンスを掴みたい」と語った。
「昨日(オジェ アリアシム戦)から、良いプレーができるようになったと思う」
「ここで決勝に進出できて、本当にうれしい。明日は非常にタフな試合になると思うけど、何とか自分のベストを尽くしてチャンスを掴みたいと思う」
ズベレフはこの勝利により、同大会で通算19勝2敗、トップ10選手との対戦成績は8勝1敗と秀でた結果を残しており、「地元のC・アルカラス(スペイン)よりもホームコートに感じているのでは?」と問われると、「そうだね。良いプレーが続いているので、“借りている”だけだよ」と笑顔で話した。
「おそらく今後15年間は彼(アルカラス)のコートになるだろうね。過去15年間はラファのコートだったし、次の15年は彼のコートになるだろうね」
「ただ明日は彼に何かトラブルを与えて、なんとか勝ちたい」
ズべレフは決勝で、第7シードのアルカラスと対戦する。アルカラスは準決勝で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)を6-7(5-7), 7-5, 7-6(7-5)の逆転で破っての勝ち上がり。
ズべレフとアルカラスは3度目の顔合わせで、昨年ズべレフがハードコートで2連勝をしている。
両者の決勝戦は、日本時間9日1時半(現地8日18時半)から行われる予定。