4月24日、東京六大学春季リーグ第3週2日目が行われ、第1試合では2対1で早大が接戦を制して1勝1敗のタイに。 早大は2回、この回先頭の蛭間拓哉(4年・浦和学院)が二塁打で出塁。2死二塁となるが、「野手がピッチャーを助けられていなかったので…

4月24日、東京六大学春季リーグ第3週2日目が行われ、第1試合では2対1で早大が接戦を制して1勝1敗のタイに。

 早大は2回、この回先頭の蛭間拓哉(4年・浦和学院)が二塁打で出塁。2死二塁となるが、「野手がピッチャーを助けられていなかったので、何としてもランナーを返してチーム内の均衡みたいなものを破りたかった」と、印出太一(2年・中京大中京)がタイムリーを放ち、1点を先制。4回には2安打で1死一、三塁のチャンスを作り、松木大芽(4年・金沢泉丘)の犠飛で追加点を奪う。

早大・印出は先制打を含む2安打の活躍

 先発の加藤孝太郎(3年・下妻一)は低めに集める丁寧なピッチングでテンポよくアウトを重ねていくが、7回にエラーで1点差とされ、2-1で9回を迎える。
 1死からエラー、内野安打でピンチを作ると、続く打者を三振にとって2死一、二塁。ここでレフト前へヒットを打たれるが、レフトの松木からキャッチャーへストライクボールが送られ、ホームを狙った二塁走者をタッチアウト。早大が逃げ切って今季初勝利を挙げた。

 加藤は7回途中から足をつりながらも、志願の完投でリーグ戦初白星。「ここまできたら完投したいと思っていたので、最後まで投げようと思いました。低めのストレートでしっかりカウントが取れていたのでそこが一番大きかったと思います」と好投について振り返った。

早大・加藤は6安打1失点、107球での完投勝利をおさめた

 試合後、明大・田中武宏監督は最後の場面について「あれ(代走に送った二走)より速い選手がいなかった。あのストライクが返ってきたら、三塁コーチを責められません」と選手をかばった。
先発した村田賢一(3年・春日部共栄)が6回6安打2失点と粘り、救援陣も無失点でつないだがあと1点が遠かった。

最後はレフト・松木から印出への好返球で早大が逃げ切った

■早稲田大vs明治大2回戦
早大 010 100 000=2
明大 000 000 100=1
【早】○加藤-印出
【明】●村田、下江、渡部慎、渡部翔-蓑尾

◎早大・小宮山悟監督
「加藤はコントロールがよかったですね。足をつっていたのですが、本人が投げたいということだったので。ブルペンも待機していたんですけど、(代えなかったのは)優しいなと(笑)。でも最後まで投げられるピッチャーをまず作らないといけない方が大事だったので」

◎早大・印出太一(2年・中京大中京)
「昨日、ローボールを徹底させないと、と監督から言われたので、とにかくローボールを意識して。それで結果、高めに強いボールが行って抑えた場面もあったんですけど、ローを徹底したからこそカウントを整えながら投げ切れたと思います」