メガネがトレードマークの1年生が、鮮烈なデビューを飾った。明大は16日、神宮球場で行われた東大1回戦に12-1で快勝。…
メガネがトレードマークの1年生が、鮮烈なデビューを飾った。明大は16日、神宮球場で行われた東大1回戦に12-1で快勝。リーグ戦初出場となった瀬千皓(せ・ちひろ)外野手(1年)は、初回1死一塁で迎えた初打席で、初安打・初本塁打となる2ラン放った。初々しい笑顔を浮かべ、ダイヤモンドを一周。ベンチに戻ると、先輩たちにこぞって頭を叩かれ手荒い祝福を受けた。
天理高時代には3年春に甲子園出場。4番として打率.375を記録し、4強進出に貢献した。明大に進学すると、1年生ながら「6番・右翼」で今季初戦にスタメン出場。アンダーシャツのカラーはそのまま、胸のロゴを「天理」から「meiji」に変え、最近では見かけることも少なくなった真っ黒の木製バットを持って打席に入った。
初打席は初球からスイングしてファウル。「僕は器用なバッターじゃないので、ボールを見ながら合わすというのはできない。初球から振って合わせようと思っていました」。1球ボールを挟み、3球目の変化球を捉えた。

「距離は足りるかなと思った。気持ちよかったです」と本塁打を振り返る。第4打席でも投手強襲の内野安打を放ち、5打数2安打でデビュー戦を終えた。「緊張はしていたんですけど、1年生らしくプレーができたらいいなと思って。結果が出て良かったなと思います」と、メガネの奥の目を細めた。高校1年秋の神宮大会でも2本塁打しており、3年ぶりの“神宮弾”となった。
田中武宏監督は「1年生は毎年のようにデビューさせているんですけど、上田希由翔(内野手・3年)にしても最初はそう上手くいかなかったので、(瀬は)見事な対応。それができるから、本当は4番くらい打たせたいんですけどね。なによりも上級生に比べて適応能力がある」と絶賛する。
リーグ戦前の社会人対抗戦では、4番でスタメンに抜擢。将来の中軸候補として期待されている。「自分は野球人生で一度も日本一を経験したことがないので、そこを達成したいです」。強打が魅力の1年生が、3年ぶりの優勝へチームに刺激を入れていく。
(Full-Count 上野明洸)