4月10日、東京六大学野球春季リーグの第1週2日目が行われ、第1試合では、法大が4対3で早大に競り勝ち、開幕2連勝で勝ち点を手にした。

法大の1番・宮﨑が6回表にレフトへソロ本塁打を放つ。試合の流れを変える一発となった。

 法大が先勝して迎えた2回戦。前日の借りを返したい早大は、昨年のリーグ戦で計6試合にリリーフ登板した加藤孝太郎(3年・下妻一)が自身初先発。一方、前日の試合後に「明日は全員体制で戦う」と宣言していた法大は、リーグ戦9試合の登板経験のある尾﨑完太(3年・滋賀学園)が、こちらも初先発。夏を思わせる眩しい陽射しのもとで試合が始まった。

 先手を奪ったのは早大だった。3回裏、先頭の9番・印出太一(2年・中京大中京)の内野安打から犠打と2つの四球で2死満塁として、5番・生沼弥真人(3年・早稲田実)のタイムリー内野安打で1点。さらに6番・吉納翼(2年・東邦)が押し出し四球を選んで2点を先制した。そして、先発の加藤も「序盤は低めにボールを集めることができた」と4回までノーヒットピッチングを続け、試合を優位に進めた。

 追いかける展開となった法大は、4回からリリーフ登板した塙雄裕(3年・常総学院)が好投を続けて反撃の機会を伺った。そして迎えた6回表、1番・宮﨑秀太(4年・天理)が「2打席目まではうまくタイミングが取れていなかったのを修正して、外の真っ直ぐを逆方向に持って行くことができた」とレフトへ自身2020年春以来となる通算2本目の本塁打。この1発で試合の流れを引き寄せると、さらにこの回、死球から二盗、相手の悪送球で三塁に走者を進め、前日本塁打を放った今泉颯太(3年・中京大中京)がサード前へのタイムリー内野安打を放って同点に追い付いた。

早大の先発・加藤は丁寧な投球で4回まで無安打ピッチングを見せていたが…

 追い付かれた早大は、先発の加藤が6回を3安打2失点(自責1)で降板した。その直後の7回表、法大がヒットと犠打、四球などで2死一、三塁のチャンスを作ると、2番・中津大和(2年・小松大谷)が打ち上げたショート後方への打球を、途中出場の左翼手・松木大芽(4年・金沢泉丘)が痛恨の落球。三塁走者が生還して勝ち越しに成功すると、さらに9回表には途中出場の海﨑雄太(4年・埼玉栄)がレフトへ自身リーグ戦初本塁打を放ってリードを広げた。

 早大は最終回、代打で登場した島川叶夢(3年・済々黌)のリーグ戦初打席本塁打で1点差に追い上げ、さらに1死二塁、2死三塁と一打同点の場面を作ったが、あと一歩及ばず。法大は2番手で登板して3回2安打無失点に抑えた塙が、リーグ戦初登板で初勝利をマーク。法大が昨年4度の対戦で1勝1敗2分けだった早大相手に2連勝を飾って勝ち点を獲得し、2020年春以来のリーグ優勝へ向けて好スタートを切った。

9回表、代打で登場した法大・海﨑が貴重なソロアーチ。結果的にこれが決勝点となった。

■法政大vs早稲田大2回戦
法大 000 002 101=4
早大 002 000 001=3
【法】尾﨑、○塙、武冨-村上
【早】加藤、●中森、原、伊藤大-印出
本塁打:法大・宮﨑(6回ソロ)、海﨑(9回ソロ)、早大・島川(9回ソロ)

◎法政大・加藤重雄監督
「もう少し打てるのかなと思っていたんですけど、なかなか思うように攻撃ができなかった。でも最後まで辛抱していれば、オープン戦でも必ず捉えていた。1本、ホームランが出たことがきっかけになった。試合前には、今日負けたら昨日勝ったことが帳消しになるから、絶対に取りに行こうぜという中で、一致団結して戦えたと思います」

◎法政大・塙雄裕(3年・常総学院)
「初めてのリーグ戦だったんですけど、あまり緊張もなく、周りの先輩たちからも声をかけてもらって、自分としては上出来かなと思います。次回もチームの勝利に貢献できるように、今日みたいなピッチングをしていきたい」

◎法政大・宮﨑秀太(4年・天理)
「流れがこっちに来ていなかったので、どういう形でもいいので塁に出ようと思って撃った結果がホームランになった。一番チームが盛り上がるバッティングができた。オープン戦でもそうでしたけど、自分たちは負けていても1点を返して行く毎のベンチの雰囲気も良くなっていくのが、いいところ。次のバッターも出てくれたので、自分たちのペースに持って来れたのかなと思います。(2連勝で)開幕のスタートダッシュというのは一番勢いが付く。このまま来週もいい形で入って行けたらと思います」

◎早稲田大・小宮山悟監督
「エラー絡みなんでね。しっかり守りましょうというところです。投手陣に不安を抱えていて、何とか打撃陣がという風に思っていたのが真逆になっている。しっかりさせないといけないなと思っています。(先発の加藤は)あのままゼロで抑えてくれたら、孝行息子が現れたと思って嬉々として見ていたんですけど、簡単に点を取られてしまった。でもまぁ、よく投げたと思います。(加藤は)良く見えないところがいい。相手バッターからするといつでも打てるという風に見えるけど、打席に立つとなかなかいいボール。(島川の本塁打は)見事だった。本来はスタメンで使える打力がある。期待を寄せている選手です」

◎早稲田大・加藤孝太郎(3年・下妻一)
「とにかく低めに丁寧に投げることを意識して、序盤はできていたんですけど、6回にボール1個、2個分、高く浮いたところを打たれてしまった」

◎早稲田大・島川叶夢(3年・済々黌)
「最終回の2点ビハインドという場面だったので、とにかく出塁しようと思った結果、いい形になった。自分の仕事は全うできたのは嬉しかったですけど、チームとしては負けているので悔しいです。(打ったのは)インコース低めの真っ直ぐ。自分は代打で出る場面が多いですけど、きっちりとどんな場面でも状況に応じて自分の仕事をできるようにやっていきたい。」