なぜ、決勝でこれほどまでに強さを見せつけるのか。春の第94回選抜高校野球(甲子園)決勝は、大阪桐蔭が近江(滋賀)に18ー1で大勝。春夏連覇した18年以来4年ぶりの優勝を飾った。甲子園9度目の日本一となった大阪桐蔭だが、決勝戦は9戦全勝と負け知らずで、無類の強さを誇る。
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【大阪桐蔭の決勝スコア】
1991年夏 ○13ー8沖縄水産
2008年夏 ○17ー0常葉学園菊川
2012年春 ○7ー3光星学院
2012年夏 ○3ー0光星学院
2014年夏 ○4ー3三重
2017年春 ○8ー3履正社
2018年春 ○5ー2智弁和歌山
2018年夏 ○13ー2金足農
2022年春 ○18ー1近江
前回決勝の相手は、18年夏に「カナノウ」フィーバーを起こした金足農。準決勝まで5試合を1人で投げぬいた(749球)先発のエース吉田輝星は本調子でなく、藤原恭大、根尾昂ら大阪桐蔭打線が大量13得点の猛攻で圧勝した。
状況的には今回の近江も似ていた。初戦から4戦連続完投(384球)のエース山田陽翔が準決勝・浦和学院で左足を負傷。決勝でも先発を直訴したが、早々とKOされたことが18失点を招く引き金となった。
秋田の公立高校がミラクルを起こした金足農、コロナ禍で出場辞退した京都国際の代替校として快進撃を見せた近江も、決勝に勝ち上がるころには満身創痍の状態。余力十分の大阪桐蔭とは、疲労度の違いが明らかだった。
今大会の大阪桐蔭は1回戦の鳴門(徳島)戦こそ3-1と辛勝だったが、2回戦を予定していた広島商がコロナ感染の影響で出場辞退。日程にも恵まれ、準々決勝からは得点が17、13、18と猛打が爆発した。
近江戦では負けられない理由もあった。昨年夏の選手権2回戦で対戦し、序盤に4点をリードしながら逆転負けを喫した苦い過去があった。今大会の再戦では、リードしても決して攻撃の手を緩めなかった。決勝の4本塁打を含む大会11本塁打は、清原和博と桑田真澄の「KKコンビ」を擁した84年PL学園(8本)を超える大会新記録となった。
近年の高校野球界をリードする大阪桐蔭は、選手層が頭一つ抜けており、そもそも決勝でなくても強い。甲子園のような短期決戦では、大会序盤に取りこぼすことはあっても、場の雰囲気に慣れた中盤以降は本来の力を発揮しやすい。決勝に向けて仕上がったチームは、対戦チームの疲労度も加わり、圧倒的強さを見せつける展開になることが多い。
ツイッターでは「大阪桐蔭強すぎる」がトレンドワードに。開幕から連敗中のプロ野球チームを引き合いに「阪神より強い」という声も多数見受けられた。高校球界の横綱・大阪桐蔭の「決勝不敗神話」はまだまだ続きそうだ。
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