菊池柚花さんが野球にはまるきっかけは「東京六大学野球」 いよいよメジャーリーグも4月8日(現地時間4月7日)に開幕する。…

菊池柚花さんが野球にはまるきっかけは「東京六大学野球」

 いよいよメジャーリーグも4月8日(現地時間4月7日)に開幕する。野球熱がファンの間では高まっている中、MLBファンが愛するNHKの情報番組『ワースポ×MLB』の土日キャスターに“野球大好き女子”菊池柚花さんが抜擢された。今春、明大を卒業した22歳は「野球と出会って、生活が変わりました」と魅力を届けるために野球を勉強する日々。もっと細かいルールを学びたい、と貪欲な姿勢で仕事と向き合っている。

 栃木県出身の菊池さんは、野球と縁のない学生生活を過ごしていた。特技は小学校の頃から教室を通い、高校では部活に入っていた書道。それから、中学の合唱コンクールでは伴奏者に選ばれるほどの腕前を持つピアノ。そんな女子が野球と出会うのは、大学2年生の秋だった。

「野球のルールもわからなかったのですが、私の母校、明大が2019年の春に六大学野球でリーグ優勝しました。全日本大学野球選手権も優勝をしまして、大学が盛り上がっていたのがきっかけです。その年の秋に東京六大学を初めて見に行きました」

 当時の明大は広島入りした森下暢仁投手を中心に大学の頂点まで駆け上がった。観戦したのは神宮球場で行われた秋のリーグ戦。ルールもわからなくて不安だったが、チアリーディングや応援団と一緒に心が踊る自分がいた。

「応援が楽しかったです。ピンチやチャンスくらいはわかったので、ハラハラ、ドキドキ……。神宮球場には私にとっての刺激が詰まっていました。そういう感じで野球を見るようになりました」

 その後は積極的に野球を見に行くようになった。元々、芸能活動に興味があり、事務所に所属し、アナウンスの仕事や女優業などで活動をする傍ら、趣味の野球にのめり込んでいった。野球知識検定も受験し、ひとまず5級をゲット。「もっと上の級を取りたいです」と一段ずつ階段を上がっていく予定だ。

取材だけでなく実際にバットスイングも体験「野球選手はすごいな、と」

 その野球への情熱は高まるばかりで、番組で起用が決まる前から“野球取材”には出かけていた。ドラフト直後には中日ドラフト3位で指名された石森大誠投手(火の国サラマンダーズ)をオンライン取材。また、大手スポーツメーカーのミズノに行き、自身が“スイングチェック”をして、実際に選手の気持ちを知るよう努めた。

「バッティング体験をさせていただいて、初めてスイングをしました。ティー打撃を初めてやったのですが、まずはバットの握り方から確認しました。私はテニスをやっていたので、ボールに対して、バットを平行に出すことはできたので、当てることができましたが、なかなか遠くに飛ばすことができなくて、難しかったです。動いていないボールを打つだけでも難しいのに、動いている150キロのスピードボールを打つのは凄いな、と。野球選手の凄さを感じました」

 ミズノのスタッフにバットの角度や「腰をぶつけるように振るといい」などの助言をもらいながら、スイングをすると打球が変わり、一瞬で成長の階段を上がった。

 今はNHKの番組放送に向け、メジャーのニュース記事を読んだり、注目の選手をチェックしたりと楽しみながら野球と向き合う。スコアブックをつけられるようになりたい、細かいルールも覚えたいと、知識を植え付けようとしている。大きな夢は始球式に呼んでもらえるようになること。そのため「100キロを投げられるようにしたい」と意気込む。

 菊池さんは野球を見始めるまでは「人見知り」だったという。

「言い過ぎかもしれませんが、私は野球と出会って、180度、人生が変わりました。野球が変えてくれました。生活も変わりました。野球が共通の趣味という方とたくさん話をするようになりました。人とどんどん関わりたくなりました」

 今後は選手だけでなく、球界に関わる人々にインタビューをして、その魅力を発信したいという。

「世界にはこんなにおもしろいものがあると、野球から教えてもらいました。大人になるまで詳しく知らなかったことを後悔しています」

 ピアノの音色を奏でていた静かな女の子が野球を愛し、新しい活躍の場を見つけた。野球を知らない世代や層に向け、今度は自分が野球ファンの“伴奏者”となって、魅力を伝えていく。(Full-Count編集部)