国内ツアー・アクサレディス最終日 女子ゴルフの国内ツアー・アクサレディス最終日が27日、宮崎・UMKCC(6546ヤード、パー72)で行われ、2打差の3位で出た20歳の西郷真央(島津製作所)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算9アンダ…

国内ツアー・アクサレディス最終日

 女子ゴルフの国内ツアー・アクサレディス最終日が27日、宮崎・UMKCC(6546ヤード、パー72)で行われ、2打差の3位で出た20歳の西郷真央(島津製作所)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算9アンダーで逆転優勝を果たした。今季開幕戦以来の3週ぶりツアー通算2勝目。初優勝まで7度の2位になるなど苦労したが、早くも2度目の栄冠に輝いた。

 西郷がもう2勝目を手にした。前半5番は10メートルのロングパットを沈めてバーディー。7、8番でも連続バーディー。9番でボギーを叩いたが、後半10番で5メートル、13番で4メートルのバーディーパットを入れて逆転Vを飾った。

「2打差で出たので(5打差だった)初優勝の時よりもトップとの差が近くて、意識して出る形になった。最初は優勝を気にしないようにプレーして、後半になるにつれてトップが団子状態になった。最後は緊張してプレーしていた。2勝目が凄い難しいと言われる中で早めに挙げられて凄くホッとしています。アプローチ、パットで繋げて大崩れしなくなったのが大きい」

 これまで武器のショットでスコアを支えたが、ミスショットの際に「なんでグリーンに乗らないんだろう。あんなにいいショットをしたのに」と引きずった。「今は気持ちを切り替えて次のアプローチに集中している。ショットに頼らないことを心掛けている」。今季ショートゲームに自信を持てるようになったのは、練習方法を変えたことも一因だという。

 今までは納得のいくまでショット練習をしてからアプローチ、パターを練習。「疲れて途中でできなくなることもあった」。このオフから順番を逆に変更。より集中力を保って練習できるようになった。「変えてから上手くいくようになった。(今までの割合は)ショットの8対2。今は平均すれば5対5」。この日の8番パー5は10ヤードのアプローチで2メートルに寄せてバーディーを奪った。

師匠の尾崎将司に報告へ

 昨年、海外メジャー・全米女子オープンを制した笹生優花(ICTSI)らと同じ2001年度生まれの「新世紀世代」と呼ばれる学年。2019年11月のプロテストに合格した。ルーキーシーズンだった昨季の20-21年は、いきなり賞金ランク4位に。しかし、2位に7度も入りながら初優勝はならず。今季開幕戦のダイキンオーキッドレディスで悲願を達成した。

 尾崎将司に師事し、初優勝の報告は電話だけだった。次週までにジャンボ邸に行く予定。「去年までは背中の丸まったような報告の仕方だった。しっかり胸を張って報告できるのはよかった」と喜んだ。

 次週は31日からのヤマハレディースオープン葛城(静岡・葛城GC)。「勝てるだけ勝てたら嬉しい。毎試合全力でプレーするのはもちろん。また明日から気を引き締めていきたい」。出場資格を持つ全米女子オープンにも挑戦予定。覚醒した20歳が飛躍を続ける。(THE ANSWER編集部)