昨季は全日本女子学生優勝大会(全日本)に6年ぶりに出場を果たし、充実した結果を残した早大女子。新たにチームの柱となるの…

 昨季は全日本女子学生優勝大会(全日本)に6年ぶりに出場を果たし、充実した結果を残した早大女子。新たにチームの柱となるのは、新主将の佐藤桃佳(社4=山形・左沢)と、新副将の松下夏生(スポ4=静岡・磐田西)だ。お2人にチームの現状や今後の意気込みについて伺った。

※この取材は2月7日に行われたものです。

チーム力の向上に力を入れた昨季

――まずは他己紹介ということで、剣道の面とプライベートの面も含めて、お互いのことを紹介してください

松下 剣道の面で言うと、上段という珍しい構えをしていて、体格が良くてパワーがある剣道をしています。性格の面で言うと、コミュニケーション能力が高くて、すぐに初対面の人でも仲良くなりやすくて、元気で明るいです。ムードメーカーのような存在だと思っています。

佐藤 そう思われていたなんて、うれしさと恥ずかしさがあります(笑)。剣道に関しては1年生のときから大会で成績を残していて、同期として永遠のライバルというか、刺激を与えてくれる選手です。私とは対照的な性格というか、周りを巻き込む方法としては、自分がやって背中を見せるタイプだなと思っています。同期が2人しかいないのですが、いいバランスがとれているのかなと思います。

松下 あまり人がいるところで褒め合うことはあまりないので、うれしいけど恥ずかしいという感じです(笑)。


佐藤に褒められて笑顔を見せる松下

――昨季を全体的に振り返って、どんなシーズンでしたか

佐藤 前の代では6年ぶりに全日本に出場したり、4年生に頼って、その姿を見て後輩たちが感化されてチーム改革を行ってきました。個人的にも先輩方の姿を見て成長できた1年かなと思っています。代替わりしてからは、先輩たちが作り上げてくれたものを私と松下でどう伸ばすかというところ、チーム力の向上というところに一番力を入れて話し合ったシーズンだったかなと思います。

――先輩方は具体的にどんなことを残してくれましたか

佐藤 1個上の先輩たちがどれだけ成績を残しても自主練とか、細かいところまでやり抜く人たちだったので、そういう先輩たちが頑張る姿を見て、私たちも手を抜けないなというか、もっとやらなきゃという向上心が生まれました。

――松下選手は昨季を振り返っていかがですか

松下 先輩たちがチームを変えようとした1年だったなと思います。1、2年のときからチームの雰囲気がすごく変わったなと思っています。目標に向けて全員で、日本一に向けて全員で目標達成を目指そうという気持ちを持って頑張れた1年だったと思います。1、2年のときよりも結果も出せて、全日本に出られたので、ここからその結果を上回れるように頑張っていきたいなと思っています。

――全日本に出場してベスト16でしたが、手応えは

佐藤 1年生のときからずっと、全日本に出場するという目標は掲げていて、それは変わっていなかったのですが、どこか夢の話というか、私たちが出るというのがなかなか想像できませんでした。ずっとその目標に近づいているという感じが私はしていなかったのですが、実際に全日本出場が決まって、練習試合などをどんどん入れてもらって重ねるうちに、チームとしてまとまっていって、結果を残せるようになってやっとそれで実感が湧いたという感じです。結果としてはベスト16で、やってきたことは間違っていなかったなと、やっとそこで気づけました。

――実感がわいたという具体的なきっかけはあったのですか

佐藤 関東大会で、勝ち上がるという壁がずっと超えられなくて、1年生のときから一度も経験したことがありませんでした。どう超えるかというのが分からなくて、とにかく目標をみんなで声に出して、4年生が引っ張ってくれて、私たちはがむしゃらにやっていて、気づいたらという感じです。

――松下選手は、手応えはどんなところでしたか

松下 実力的には、技術力の面では自分が1、2年のときの4年の先輩はすごく強くてレベルが高くて、昨年は正直落ちていたところもあるのですが、だからこそはい上がって、全日本に出られるように、関東で結果を残そうという気持ちが強く持てたのかなと思っています。個人的にはこのチームですごく最後上がっていって、仕上げた状態で持って行けたので、もう一つ勝ちたかったなという気持ちはあるのですが、やってきた成果を出せた結果かなと思います。

――コロナ禍でモチベーション維持は難しかったかと思うのですが、その中で気持ちを強く保てたのはなぜですか

佐藤 個人的な話になると、コロナの期間にモチベーションが無くなって練習もできなくなって、スランプというか、なかなかはい上がれない時期が続いてそれが本当に苦しかったです。それでも、先輩たちがつくってくれたチームが本当にいいチームで、大好きなチームだったので、やはりコロナで試合があるか分からない状況でしたが、もしあったらこのチームで勝ちたいなという気持ちがありました。何回も先輩たちがミーティングを開いてくれて、先輩後輩関係なく言い合う環境があったので、やっぱりこのチームで勝ちたいなというのをモチベーションに、声をかけ合ってやっていたので、みんなのモチベーションも上がっていけたのかなと思います。

――逆に全日本で上位になるチームとの差はどんなところでしたか

松下 そもそも早大は稽古量が少ないというのがあります。体育大や他の強い大学は長時間きつい稽古をしていて、その分早大の剣道部は自由さというか、自分で考えて自分でやるという部分が大きいので、そこで怠けずにどれだけ追い込めるかが自由さのいいところでもあると思っています。やっぱり試合のときに自信を持てるように練習でどれだけ追い込めるかが大事だと思いました。なので、そこを今これからやっていこうというところです。

「2人しかいなくてもうまくできている」(佐藤)

――2人が主将、副将に決まった経緯は

佐藤 2人しかいなかったので、認識としては主将ト副将に分けてはいるのですが、2人がどっちも担っているという認識でやろうねという話にはなっていました。どっちかというと、私がしゃべるのが好きで、松下は一歩引いてから言うのがいつもの持ち回りだったので、2人で話し合って、「発信するのは私がしたいから、主将をやらせてもらいます」という話になりました。松下は「それを支える副将でお願いします」という感じで決まりました。

――今まで主将や副将の経験はありましたか

松下 私は中高と主将でした。

佐藤 私も中学校と高校の最初の方で主将をやっていました。

――高校までと大学で違うところは

松下 それはすごいあって、私の高校は厳しいルールとか先生も厳しくて、負けたらいけない、負けたら怒られるという考えがあって、怒られたくないからやっているというところも最初はありました。指導もされるし、自分の考えで思った通りにできないというのがあったので、早大を選んだ理由としても、自分で考えて自分でやる環境にすごく憧れていました。そこがすごく違うと思います。

佐藤 私も高校時代は寮生活で厳しいところに身を置きたいという生徒が集まっていたので、そこで発言するとなると、その学校の伝統だとか、強く言えるところもあったのですが、早大の剣道部のいいところとして、多様性や自主性を大切にしているというのを1、2年生から感じていました。なので、部員たちの個性をどう伸ばそうか、どう伝えたらいいかなと悩みながら話すことが(高校のときよりも)多いかなと思います。そこが少し大変かなと。

――松下選手から見て、佐藤選手はどんな主将ですか

松下 部員一人一人のことをすごく良く見ていて、伝えるのが上手だなと思います。私は全員の前で支持したり怒ったりというのがうまくできないのですが、(佐藤選手は)指導するところはして、褒めるところは褒めてというのが上手にできて、部員にとっても分かりやすいので、付いていきやすい引っ張り方で、いいなと思います。

――佐藤選手から見て松下選手はどんな副将ですか

佐藤 私が色々やっているのを見て他の子のフォローに回ってくれます。私が周りを見られていると言ってくれましたが、私が見えていないところにすかさずフォローに回ってくれる姿が印象的です。それに関しても、2人しかいなくてもうまくできていると思うし、私は、前に立って言うのに比べてフォローするのはあまり得意じゃないというか、後ろから押してあげることがなかなかできないので、それを松下がやってくれているのがすごくありがたいなと思います。


相手を見据える松下

――新体制になるにあたって、先輩から何かアドバイスはありましたか

佐藤 今までは先輩に付いてきていたのですが、自分が思い描いていた理想像を実現するために、「もっと自信を持って引っ張っていけば絶対大丈夫だよ」ということは言っていただきました。あと(私たちの代が)2人しかいないなか、いろいろ巻き込んでやってくださって、『先輩』でもあり『お姉ちゃん』みたいな存在で、本当に良くしてもらいました。「とにかく何かあったら聞くから、とにかく頼ってほしい」と言ってくれたので、本当に心強く新体制に変わることができたと思います。

松下 ほぼ同じ答えになるのですが、1年から3年までの後輩を引っ張って良い方向に持っていってくれたので、その流れを切らさず、もっと良くしていきたいです。あと「2人しかいないけど、2人が軸になって、引っ張って頑張って」という言葉や「相談してね」という言葉があったことで、すごく応援してくれているなと思ったので、その分も期待に応えていきたいと思っています。

――前主将の浅野円花選手(社=岐阜・中京)はどんな主将でしたか

佐藤 剣道面では、道場に来たら隅々まで一人一人をすごく見ていて、一人一人の個性に合わせて褒め方や方法を変えていたのが印象的で、そこは私も見習わなきゃいけないとそばで見ていて思いました。道場から離れた部室や着替えなどの場所では、4年生だけではなく後輩たちとも自分からコミュニケーションを取って、横のつながりも縦のつながりもすごく大切にしてくれて、チームをまとめてくれた主将でした。

松下 すごく視野が広くて全員のことを細かいところまで見てくれたこともそうですし、あとは自身もすごく頑張って手を抜かないところもすごく尊敬しています。自分はどちらかというと一つのことしかできないタイプなので、他人のことも自分のことも一生懸命頑張れるところは、すごく尊敬しています。

――新体制になって変化したことはありましたか

佐藤 劇的に変わったことはないかもしれませんが、浅野さんがつくってくれたチームは、先輩と後輩で言い合える環境が作り上げられたチームだったので、その良さを生かすためにも個人の目標を立ててもらって、もっとアドバイスをしやすい環境を作りました。アドバイスしやすい環境を作ったことで、稽古内でも先輩後輩関係なくもっと言い合える、みんなで刺激し合えるチームになってきていると思います。

松下 先輩後輩関係なく全員が強くなることを目指して、個人の目標を可視化することで、責任感や一人一人が強くなるという意識を持ってもらえたらいいなと思います。

――他に変化したこと、これから変えていきたいことはありますか

佐藤 大きく変わったわけではありませんが、個人目標を作ったと同時に、今年1年のテーマをみんなで決めることになって、ミーティングを行いました。どういうチームになりたいか各学年から案を出して、そこからスローガンを立てました。今はそのスローガンをモットーにとにかくチーム作りをしているところです。

松下 技術面では、全国レベルのチームと比べるとまだまだ実力がかなわないところもあるので、どうやって勝ち上がっていくか考えたときに、受けに回るのではなく自分から攻めていける剣道をみんなができたらいいなと思います。

――どんな理想の主将像、副将像を描いていますか

佐藤 私は正直他の先輩たちに比べてすごい結果を残してきたわけでもなく、技術がすごく高いわけでもないので、みんなと一緒にもっともっと成長していきたいなと思います。自分が頑張ることで周りを巻き込んでいきたいなという気持ちですし、技術に関してまだまだこれからだなという未熟な部分が多いので、人間的なところでみんなに(自分のように)なりたいと思ってもらえるようにしたいです。今年のスローガンで『凡事徹底』を掲げたので、生活面でも体育会という責任を持って手を抜かない主将になれたらなと思います。

松下 昨年は全日本で惜しいところまでは行っても本数差や1勝差で負けるところが多かったので、ギリギリのところで勝っていくには、勝負強い選手が欲しいので、そのような選手に自分もなりたいですし、みんなでそこを目指す気持ちになっていきたいと思っています。技術的には自分がギリギリのところで勝って、大事なところでポイントを取れる選手になっていきたいと思いますし、そうなるためには日頃頑張っていかないといけないと思うので、部員を巻き込んで全員で日本一を目指していきたいです。

――チームをまとめる上で大変なのはどんなことですか

佐藤 個人競技でもあるので、今までは自分が出たところで頑張ることがチームにつながることだけを考えていました。ですが、一番上(のポジション)になったときに、チームのことを考えた上で今だけではなく最後の大会まで状態をどう上げていくか計画を立てて、一つ一つやっていくことが難しかったですし、正直これが合っているのかなと不安に思うときがたくさんあります。松下や監督、首脳陣の方とミーティングをやっていくしかありませんが、そういったところの不安は今もあります。

松下 今はオフ中で自由な時間なのですが、すぐに個人戦があるので、長いオフの間に試合シーズンのことを考えてどう取り組むかというところで、自分が自主練などをたくさん頑張りたいタイプなので、「オフは休みたい」という考えの選手の気持ちを変えてあげたり、理解してあげたり、自分と違う考えを持つ人やいろいろな考えを理解してあげるのが難しいと感じています。いろいろな人がいるなかで、(チームを)一つにまとめていくことが難しいなと思っています。


上段で構える佐藤

――後輩とのコミュニケーションで意識していることはありますか

佐藤 今まで上下関係がはっきりしていた部活に所属していた選手とそうでない選手が半分ずつくらいいるので、昨年と同様に道場では上下関係のルールや体育会としての行動は求めていますが、道場を離れたらそこは求めないようにしています。先輩にコミュニケーションを取りづらい選手も多分いると思うので、特に私と松下の方から後輩の方に話しかけています。そういうふうにやっているので、更衣室とかは特にうるさいというか(笑)、本当に和気あいあいとした雰囲気でやっています。

松下 メリハリをつけて、やるときはやる、遊ぶときは遊ぶ、というところが早稲田の良いところだと入学したときから思っているので、やるべきときに遊びの面は一切なしでどれだけ頑張れるかというところを意識しています。稽古が終わったらみんなで楽しんで遊んで仲良くする雰囲気がとてもいいなと思っているので、メリハリをしっかりと徹底していきたいです。

――チームをまとめる存在として、これからどのようなチームを作っていきたいですか

佐藤 他の体育大学と比べてすごいスター選手が集まっているわけでもないので、泥臭くても勝ってやるという攻めや勝ち気というのがもっと大事になってくると思います。スター選手が集まっているわけではないからこそ『凡事徹底』も欠かさないで、体育会として『応援されるチーム』をつくっていきたいです。また剣道だけではなく普段の生活からメリハリのついたチームを作っていきたいですし、そうすることで(チームに)もっとまとまりが出てチーム力で上を目指していけるチームにしたいと思っています。

「もちろん日本一を目標に」(佐藤)

――現在のチームの雰囲気はいかがですか

佐藤 先ほど更衣室の話もあったと思いますが、だんだんメリハリがついてきたかなというのがあります。目標やスローガンを立てたことで自分たちのこうなりたいというビジョンがどんどん見えてきて、みんなのモチベーションになってきて、課題を持って稽古に取り組む子が増えたと思いますし、それを見てお互い刺激し合うっていう稽古ができているというのがまず一つ。それから、やっぱりメリハリのことを徹底して行ったことで、特に先輩後輩の壁がどんどんなくなってきて、まとまりが出てきたのではないかなと思っています。

松下 今はオフ中なのですが、自主練に来るメンバーが昨年やおととしとかと比べて増えたなと思っていて、それはみんなが向上心、強くなりたいという気持ちを持ってやれているからかなと、みんなすごく目的意識や課題意識、先を見て今稽古しておこうという気持ちを持ってくれているかなと思います。そこが良い刺激になって、みんなで切磋琢磨(せっさたくま)できる雰囲気かなと思います。

――新しいチームの特徴はどんなところですか

佐藤 特に剣道の選手の中でも、誰かに一極集中というわけではなくて、みんながつないでつないでというようなことが試合については言えます。今までの、誰かが絶対的な強さでいて、という戦い方よりは、一本一本大切につないでいくという泥臭さというか、意地を持って一人一人が戦い抜くという戦法が多くて。それがやっぱりチーム力にもつながってくるし、チーム力があるからこそそういった戦い方ができるようになってきたかなというのがあります。
 試合以外では、やっぱり先輩後輩の関係がないというのが体育会にしては結構珍しいかなと。和気あいあいのなかにも、私や松下が話したことにも後輩がつっこんでくれることとかがあって、私たちもそのおかげでやりやすいし、その雰囲気があるから後輩たちからも意見が出やすくなったかなというのがあります。

松下 私たちが2人しかいないというのもあって、どうしても1、2年生の若い選手にも頼って、頑張ってもらわなきゃいけないなというところがあって、どちらかというと4年とかの上の学年が出るイメージが強いのですが、そこを学年関係なく、選手になったら一人一人チームの一員として頑張っていかなきゃなというのがあります。

――オフ中ということで、最近の自主練はどういった頻度で行っていますか

佐藤 私と松下はとにかく稽古をずっとしていないともはや不安、みたいなところがあるのでほぼ毎日です。就活の関係もあるので午前中は稽古して、図書館で就活系の勉強をして、というサイクルのようになっていますね。

――オフ中は休みたい、という部員の自主練の頻度はどれくらいなのでしょうか

佐藤 週に1、2回はやっています。稽古以外にも、松下が計画してくれたのですが、みんなでアプリを使って「今月誰が一番ランニングをしたか」というようなのをしていて。稽古以外でもそういったことに取り組んでいたり、ジムに通って筋トレをしたり。
 オフに入る前に、剣道以外を結構重点的にできるいい機会だと思うからというのを2人で話したので、そういったことをやってくれている子も結構いますね。

――お2人の自主練のメニューは

松下 いつも2時間くらいなのですが、その短縮バージョンというか。短期集中を意識してやっています。

――コロナ禍前後で練習内容やスケジュールはどのように変化しましたか

佐藤 まずそもそも剣道のルールが結構変わって、顔が接近する機会が多いのでそれをできるだけ無しにという方向になったり、マスクとフェイスシールドをしなくてはならないというところで息苦しさがずっとあったり。
 稽古でも換気などを徹底して行わなければならないこともあって。あとはやっぱり稽古が終わった後にご飯、というのも全くなくなってしまったので、最初は後輩と仲良くなるためにどうコミュニケーションをとるかという上でちょっと悩んだこともありました。

松下 あとは大きな行事がなくなったことですね。春の遠征がなくなったので合宿を企画していましたが、それも今の状況でなくなる可能性もかなり高くて……。大きな行事がないと毎日の稽古の積み重ねになってしまうので、やっぱりどこかで、みんなで何かを乗り越えられたという達成感を味わえる機会があればなと思います。

――1回の稽古あたりの時間も短縮になってしまったかたちでしょうか

佐藤 そこは変わっていません。ただ、OBが稽古に来てくれる日が週に2回あったのですが、それがなくなってしまったので、週に8回だった稽古が、週に6回になりました。

――それでは来年度についての意気込みを伺います。まずは個人としての目標を教えてください

佐藤 個人戦の全日本出場と、団体戦に出るにあたって、先ほど一本一本取るチームになってきていると言ったように、どんな状況でもつなぐ一本を取れる選手になりたいと思っています。

松下 団体で日本一を目指す上で、やっぱり柱になっていけるように。信頼されるというか、自分に回してもらえれば勝てると思ってもらえるような選手になりたいと思います。あとは個人戦でも全日本に出て、そこでどれだけ上がれるか、しっかり上を目指して1年やっていきたいなと思います。

――チーム内の注目選手は誰ですか

佐藤 えー、めっちゃ難しい(笑)。

松下 みんなですよ。

佐藤 本当に! 答えにはなっていないのですが、本当に今年はみんな頑張ってくれていて……。今までは選手になれそうな子だけが頑張っているという状況も少しあって。でも今年は、選手に入るということが目標なのはもちろんなのですが、自分がどこまで頑張れるかとか、そういった目標をモチベーションに頑張ってくれている子もたくさんいます。選手だけではなくて、選手に入れるかどうかわからない子たちもすごく頑張って自主練をしたり、女子だけではなく男子の先輩にもかかって自分からアドバイスをもらいに行っていたりする姿がすごく印象的で、私たちも見習わなきゃいけないなというのが多くあって……誰か、って言うのがすごく難しいです(笑)。

松下 外から見たら選手だけが注目されがちではあるのかなと思うのですが、全員頑張っているので、全員見てほしいです(笑)。


注目選手は全員だと語る佐藤

――最後に、チームとしての目標をお願いします

佐藤 団体戦はもちろん日本一、早慶戦優勝を目標に。それにプラスして春に個人戦もあって、出場した選手は全員で全日本に出て上がっていきたいなという気持ちなので。チーム力を向上しつつ、個々の力もみんなで伸ばしていって、底上げをして、チーム力でも日本一を目指したいと思っています。

松下 同じになりますが、チームとして日本一を目指していくことと、早慶戦でも優勝すること。それから、あと約1年、日本一に向けて全員で頑張っていきたいなと思っています。

――ありがとうございました!

(取材・編集 是津直子、荒井結月、横山勝興)

◆佐藤桃佳(さとう・ももか)

2000(平12)年6月3日生まれ。山形・左沢高出身。社会科学部4年。部内ではムードメーカー的存在。前女子主将の浅野円花さん(スポ=岐阜・中京)も、「主将として悩むことや大変なことを乗り越えてほしい」と佐藤選手に注目しています!

◆松下夏生(まつした・なつは)

2000(平12)年7月28日生まれ。静岡・磐田西高出身。スポーツ科学部4年。1年時から試合に出場してきた松下選手もついに最終学年。取材中は笑顔が印象的でした。今後のさらなる活躍に期待です!