【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・3/13 フィリーズレビュー(G…
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆先週の血統ピックアップ
・3/13 フィリーズレビュー(GII・阪神・芝1400m)
後方を追走したサブライムアンセムが直線で馬群を割って伸び、ナムラクレアをアタマ差とらえました。初勝利まで6戦を要したのですが、格上挑戦をものともせず見事連勝で重賞を制覇しました。父ロードカナロアは今年に入って重賞5勝目。全種牡馬のなかでナンバーワンの成績です。
4、5歳世代は全体的に低調な成績でしたが、3歳世代の血統登録頭数は前年比43頭増の216頭。なおかつ、繁殖牝馬の質も上がったので、成績的に大きく上昇しています。この世代の重賞勝ち馬はキングエルメス(京王杯2歳S)に次いで2頭目で、今後さらに増えることが予想されます。
ハッピートレイルズにさかのぼるファミリーは、シンコウラブリイ、キングストレイル、コディーノをはじめ多くの重賞勝ち馬が出ています。「ロードカナロア×シンボリクリスエス」はレッドガラン(中山金杯)と同じ。この2頭は2代母の父がサンデーサイレンスであることまで共通しているので、正確に記せば8分の7同血です。
◆今週の血統Tips
今週日曜日に行われる阪神大賞典(GII)は芝3000mの長丁場です。昨年、JRAで行われた平地競走は3300レース余りですが、芝3000m以上の長距離レースはわずか8レース。417レースに1回の割合でしか組まれていない計算です。
特殊な条件であるため、登録馬の血統には偏りが見られます。ハーツクライ産駒とルーラーシップ産駒が3頭ずつ。オルフェーヴル産駒が2頭。オルフェーヴルと同じ「ステイゴールド×メジロマックイーン」のゴールドシップ産駒が1頭……。特定の血統が登録馬の大半を占めています。
ハーツクライ、ルーラーシップ、オルフェーヴル&ゴールドシップは、わが国を代表する長距離血統です。このほか、今回は出走馬がありませんが、エピファネイアを含めてもいいでしょう。2020年代の芝長距離レースは、これらの産駒が中心となって展開していくことになるでしょう。
(文=栗山求)