スーパーフライ級12回戦、ロマゴンが1年ぶりの試合に勝利 ボクシングの元世界4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア・帝拳)が5日(日本時間6日)、米カリフォルニア州で行われたスーパーフライ級12回戦で、WBC世界フライ級王者フリオ・…

スーパーフライ級12回戦、ロマゴンが1年ぶりの試合に勝利

 ボクシングの元世界4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア・帝拳)が5日(日本時間6日)、米カリフォルニア州で行われたスーパーフライ級12回戦で、WBC世界フライ級王者フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)に3-0の判定勝ち。1年ぶりのリングで完勝した。相手は前日計量で体重超過を犯していたが、米記者からは「ゴンサレスは別次元」「彼は職人」と関係なく勝ったロマゴンに称賛が送られている。

 体重超過の相手をものともしなかった。ブラウンのグラブでリングインしたロマゴン。左右の拳で何度も的確に相手の顔面をとらえた。観客の大歓声を浴びながら、マルティネスを何度もロープ際に追い込むなど手数でも圧倒。終始試合を優位に進め、判定までもつれ込んだものの116-112、117-110、118-110と現役王者に完勝を収めた。

 34歳のゴンサレスは昨年3月、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)に判定負けし、王座陥落して以来の実戦だった。前日計量でマルティネスは1.4ポンド(約635グラム)の体重超過を犯していたが、関係なく勝利した試合に米記者からもツイッターで称賛が集まっている。

 米スポーツ専門局「ESPN」のマイク・コッピンガー記者は「年間最高試合とまではいかなかったが、チョコラティート(ゴンサレスの愛称)がマルティネスを圧倒していたのは確かだ。ゴンサレスはシンプルに別次元にいる存在だ」と称え、過去に「ESPN」で記者を務めていたスティーブ・キム氏も「ローマン・ゴンサレスの戦い方は教科書に載せるべきだ。彼は職人である」とその実力を表現した。

 ボクシングの英興行大手・マッチルーム社で社長を務めるエディー・ハーン氏も「なんという試合だ。チョコラティートは真のP4P(パウンド・フォー・パウンド)のレジェンド」と好評価していた。(THE ANSWER編集部)