全日本卓球選手権で引退となった宋恵佳(中国電力)は、中国式ペンホルダーとして長く活躍し、引退試合も全日本女子ダブルス決勝…
全日本卓球選手権で引退となった宋恵佳(中国電力)は、中国式ペンホルダーとして長く活躍し、引退試合も全日本女子ダブルス決勝戦まで勝ち上がった。

【宋恵佳(そう えか)】1995年7月10日生まれ。右中ペン裏裏。青森山田中高を経て、実業団の中国電力で活躍。2022年の全日本卓球選手権を最後に引退を表明。インターハイダブルス2連覇、全日本社会人ダブルス優勝、日本卓球リーグ1部では単複合わせて90勝以上と数々の実績を持つ。
卓球ファンから惜しまれつつもラケットを置くことを決めた宋とともに、1995年生まれの世代を代表する選手の1人が松平志穂(サンリツ)だ。兄は松平賢二(協和キリン)、松平健太(ファースト)と卓球一家として育ち、全日本ジュニア優勝など多くの実績を残している。

【松平志穂(まつだいら しほ)】1995年6月28日生まれ。右シェーク裏裏。四天王寺中高を経て、ミキハウス、日本ペイントマレッツでプレーし、減じあは実業団のサンリツの主将を務める。2013年の全日本選手権ジュニアの部で優勝。しゃがみ込みサービスからの両ハンドドライブが特徴。
1月末の全日本選手権が終了後、同級生2人の対談が実現した。小学生時代から対戦経験があり、ジュニアナショナルチームではダブルスを組んだという2人。ダブルスでのエピソードやインターハイ学校対抗決勝戦の思い出など、前編では学生時代の2人についてをお届けする。
初めての出会いはホカバの予選リーグ

写真:松平志穂(サンリツ・写真左)・宋恵佳(中国電力)/撮影:ラリーズ編集部
私はそもそも全国大会と知らずに家族旅行で試合のある神戸に来たみたいな感じでした。「すごい強い子と当たる」と言われて、それが志穂でした。
でも、私が先にコートに入ってて、志穂が後から来たら、なぜかラケットを持っていなくて(笑)。
松平志穂:そうなんです。試合前に「宋恵佳」という名前を見て「この人は中国人だ…めっちゃ強い…」となって、試合前から泣いてました。たぶん思考停止状態になっていて、コートにラケット持ってくるのを忘れました(笑)。

「後々聞いたら恵佳は旅行に来たみたいな感じだったらしくて、待ってよ、こっちは半泣きになったんだよみたいな話をしました(笑)」
しかもその時、私の戦型ペン表じゃなかった?

しゃがみ込みサービスを今も得意としている松平志穂(サンリツ)
中学時代はダブルス結成もハプニングも!?

写真:松平志穂(サンリツ)/撮影:ラリーズ編集部

宋恵佳「え!?全然覚えてない(笑)」 松平志穂「うそ!?」
インターハイ決勝で直接対決

写真:松平志穂(サンリツ・写真左)・宋恵佳(中国電力)/撮影:ラリーズ編集部

「恵佳も2点出てたよね?」

「絶対に優勝すると意気込んでたので…悔しかったです」
全日本ジュニアでも対戦

写真:松平志穂(サンリツ・写真左)・宋恵佳(中国電力)/撮影:ラリーズ編集部
準々決勝が終わって、次の準決勝何時だろうとタイムテーブルを見たら、気分がハイテンションすぎたのか、15時を5時だと見間違えてしまって。
松平志穂:え!?そうだったの?宋恵佳:先生にも「次の準決勝まで時間あるので少し昼寝してきます」と言って寝てて、パッと起きたら隣の準決勝が始まってました。焦ってタイムテーブル見たら、「15時」となってて急いで行ったんですけど、寝起きでチンプンカンプンなまま気づいたら0-3で負けてました(笑)。

「志穂も待ってくれてました」

写真:松平志穂(サンリツ・写真左)・宋恵佳(中国電力)/撮影:ラリーズ編集部
高校まではダブルスを組んだり、インターハイ学校対抗決勝戦で戦ったりと切磋琢磨した宋恵佳と松平志穂。高校卒業後は、宋は実業団の中国電力へ、松平はミキハウスへと進路を決めた。
再び2人の距離が近づいたのは、松平が実業団のサンリツに入ってからだ。対談後編では、同じ日本卓球リーグの実業団でプレーした時期からの話を聞く。
取材・文:山下大志(ラリーズ編集部)