ニュージーランドを遠征している関東代表の第3戦が4月29日にワイカトスタジアムでおこなわれた。この試合はスーパーラグビー、チーフス×サンウルブズのカーテンレイザー(前座試合)だった。 ニュージーランド学生クラブ代表(NZU)の司令塔を務め…

 ニュージーランドを遠征している関東代表の第3戦が4月29日にワイカトスタジアムでおこなわれた。この試合はスーパーラグビー、チーフス×サンウルブズのカーテンレイザー(前座試合)だった。

 ニュージーランド学生クラブ代表(NZU)の司令塔を務めたのは、今年から東京ガスでプレーすることが決まったSOジェーソン・ロバートソン(ワイカト州代表/ワイカト大学)。試合開始からロバートソンを中心にゲームを組み立てたNZUは、17分、22分とたて続けに2本のトライ(コンバージョン成功)を奪った。
 しかし関東代表は踏ん張った。29分にラックから、37分にはラインアウトからトライを返す。14-14で前半を終了した。

 後半も均衡は続いた。タイスコアが動いたのは19分、NZUが中央22メートルライン付近からDGを狙う。ボールがゴールポストに当たる。それを処理しようとした関東代表側だったが、ボールを弾き…それに前方のプレーヤーが触れてしまいオフサイドをとられる。NZUがPGを決めて17-14とした。そのままのスコアでNZUが逃げ切った。

 関東代表はFWがセットプレー、モールなどで優位に立って戦い、BKもCTB濱野大輔(リコー)らがタックルの先頭に立った。また、後半途中から出場したSH西橋勇人がテンポを上げて積極的に攻め込むなど、好プレーを随所に見せた。しかし、陣地を取るロングキックやチップキックなど織り交ぜた雨のゲームマネジメントではNZUの方が長けており、競り負けた。
 この試合後にはサンウルブズがチーフス相手に27-20と食い下がりボーナス点を獲得した。今回の関東代表からも、多くの選手がスーパーラグビーでプレーできるように期待したい。(文/西尾建)