今週は東京競馬場で東京新聞杯(芝1600m)が行われる。
かつてはリスグラシューやインディチャンプといった馬がこのレースを制し、一躍トップグループの仲間入りをはたした。底力が問われる東京マイルを勝つことの価値は計り知れない。この記事では過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに、有力馬と穴馬候補を紐解いていく。
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■カラテの鍵となる「冬競馬実績」
昨年の東京新聞杯勝ち馬・カラテが今年も参戦。前走ニューイヤーSは斤量58キロをものともせず勝利を飾ったが、明け4歳勢をはじめ昨年との比較で骨っぽいメンバー構成であることは確か。はたして連覇を成し遂げることはできるだろうか? 今回ご紹介するのは以下のデータだ。
・12~2月成績【5-0-0-4】
一見すると凡走も目立つ戦績だが、前提としてこの馬は「超」が付くほどのムラ駆け。27戦6勝、白星を逃した21戦中20戦が馬券圏外だった。父トゥザグローリーは有馬記念2年連続3着と冬競馬に高い適性を示していた馬。その血を色濃く受け継いでいる印象から、連覇達成のシーンは想定すべきだろう。
■ファインルージュに該当する「馬券圏内率100%」
昨年は秋華賞2着、桜花賞3着と牝馬クラシック戦線で活躍。年明け初戦の舞台に桜花賞以来となるマイル重賞・東京新聞杯を選択したのがファインルージュだ。2000mを使われた近2走から400mの距離短縮。マイルのスペシャリストが揃ったここは不安の声も囁かれているが、ここではそんな不安を帳消しにするデータをご紹介したい。
・前走関西圏のGIから臨む関東所属牝馬【2-0-1-0】
3頭の内訳は、
・ホエールキャプチャ ・プリモシーン ・シャドウディーヴァ
8人気ホエールキャプチャ、4人気プリモシーン、そして3人気シャドウディーヴァ。断然人気の支持を集めていないにもかかわらず全頭が馬券内に入っていたのだ。先週の東京開催で【3-6-3-3】馬券内率80%と調子を取り戻しつつあるC.ルメールを背に、年明け初戦を最高の形で飾る算段だ。
後編ではデータ面から浮上する東京新聞杯の穴馬候補2頭を紹介する。
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▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「きさらぎ賞編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家 競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。