「2022年全日本卓球選手権大会」<1月24~30日/東京体育館>最終日の30日、男子シングルス決勝で戸上隼輔(20=明治大学)が松平健太(30=ファースト)をゲームカウント4-2で破り、初の優勝を果たした。戸上は今大会、宇田幸矢(明治大学…

「2022年全日本卓球選手権大会」<1月24~30日/東京体育館>最終日の30日、男子シングルス決勝で戸上隼輔(20=明治大学)が松平健太(30=ファースト)をゲームカウント4-2で破り、初の優勝を果たした。

戸上は今大会、宇田幸矢(明治大学)との男子ダブルスとあわせ2冠となった。

2020年は4強に進むも、2021年はコロナ濃厚接触の疑いで無念の棄権となった戸上がねらう初優勝。それに対し松平は13年ぶりの決勝進出で、30歳で初めての優勝をめざした。

松平健太 Photo:Itaru Chiba

まずは1ゲーム目、サーブレシーブで主導権を握った松平がリード。だが集中力の途切れない戸上がしぶとくボールをねじ込み、11-9と逆転で先制する。

戸上の豪打にエンジンがかかった2ゲーム目は8-3に。しかし松平は相手に不十分な体勢で打たせるレシーブ技術を軸に、12-10と大逆転で取り返す。

だが戸上は第3ゲーム前半からリードを奪い、前のゲームを引きずらない。最後は松平のミドルを豪打で襲って11-7で奪う。

戸上隼輔 Photo:Itaru Chiba

4ゲーム目は松平。ネットインしたボールを台の横から軽々と入れるなど、巧みにさばいて11-8で取る。だが第5ゲームは戸上が再び十分な体勢を作って強打を連発し、11-6で再び獲得する。

第6ゲームも戸上が3-0とし、劣勢の松平がタイムアウト。だが松平の横回転サーブにも対応した戸上が大きくリードし、最後は波状攻撃で11-6と奪い優勝を勝ち取った。

日本の次期エース候補がついに立った頂点。2年後に待つパリ五輪のメンバー入りに、大きく名乗りをあげた。

戸上隼輔 Photo:Itaru Chiba

【全日本卓球選手権】
<男子シングルス決勝>
戸上隼輔 4-2 松平健太
11-9/10-12/11-7/8-11/11-6/11-6

■2022年全日本卓球選手権 試合日程・各種目ドロー