「2022年全日本卓球選手権大会」<1月24~30日/東京体育館>最終日の30日、女子シングルス準決勝で早田ひな(21=日本生命)が加藤美優(22=日本ペイントマレッツ)をゲームカウント4-3で下し、決勝に進出した。2年ぶり2度目の優勝をね…
「2022年全日本卓球選手権大会」<1月24~30日/東京体育館>最終日の30日、女子シングルス準決勝で早田ひな(21=日本生命)が加藤美優(22=日本ペイントマレッツ)をゲームカウント4-3で下し、決勝に進出した。
2年ぶり2度目の優勝をねらう早田に対するのは、初の4強進出を果たした加藤。東京五輪まで石川佳純(全農)のコーチを務めた名将・邱建新とともにさらなる躍進をめざした。
早田はフォアハンド、加藤はバックハンドに強みをもつ。それを封じるため、お互いが「ミドル」と呼ばれる、利き腕のポケットあたりをねらい合う展開。
加藤美優 Photo:Itaru Chiba
序盤から加藤は十八番・しゃがみ込みサーブを連発。先に強打できるチャンスを作って11-7で先制する。
2ゲーム目、早田はレシーブから仕掛けてフォアで攻めるシーンを作る。ループドライブとスピードドライブを打ち分けて11-7で取り返す。
第3ゲーム、加藤は強気の3球目攻撃を連発する。5-5の場面もレシーブから2本取った加藤が11-6で押し切る。
早田ひな Photo:Itaru Chiba
4ゲーム目は8-8まで競り合い、次の1本でダイビングして加藤が肩を痛め、試合が中断。だがプレーに大きな影響を感じさせない加藤が15-13で奪取する。
追い詰められた早田はハイトスサーブでレシーブをゆさぶり、3球目のフォアドライブで7-2に。だが加藤は緩急を交えた返球で7-6と一点差まで迫り、早田がタイムアウト。ここは早田がドライブで11-9と取り切る。
第6ゲームも一進一退。10-10の場面で空席エリアの光の反射を気にした加藤の訴えで再度試合が中断となる。
加藤美優 Photo:Itaru Chiba
中断明けは、お互いの武器である早田のフォアと加藤のバックが交錯する激しいラリーに。ここは加藤のマッチポイントをしのいだ早田が18-16と奪う。
最終第7ゲーム、ここも熾烈な打ち合いとなる。だが早田が緩急を付けて決め球でフォアを突いて徐々に優勢を築き、11-7で奪取して激戦にピリオドを打った。
早田は2年ぶり2度目の決勝進出。そして2019年の伊藤美誠(スターツ)以来となる3冠へあと1勝となった。その決勝でダブルスパートナーであり、親友で同学年の伊藤と対戦する。
【全日本卓球選手権】
<女子シングルス準決勝>
早田ひな 4-3 加藤美優
7-11/11-7/6-11/13-15/11-9/18-16/11-7
早田ひな Photo:Itaru Chiba
早田ひなと加藤美優 Photo:Itaru Chiba