大会5日目 シングルスは「ラン決」 ダブルスは準々決勝 全7日間の折り返しを過ぎ、いよいよ後半戦に入った「2022年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)」<1月24~30日/東京体育館>。大会5日目の28日は男女シングルス5回戦で通称…

大会5日目 シングルスは「ラン決」 ダブルスは準々決勝

 全7日間の折り返しを過ぎ、いよいよ後半戦に入った「2022年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)」<1月24~30日/東京体育館>。大会5日目の28日は男女シングルス5回戦で通称「ラン決」と呼ばれるベスト16のランク決定戦が行われる。

 ベスト16に入れば翌年の同大会で各ブロックの外シードが取れることから、毎年5回戦は重要な場面だ。ランク入りを決めた選手たちは同日6回戦に臨み8強が決定する。

 また、男女ダブルスでも5回戦と準々決勝が行われ4強が出揃う。

好カード満載の女子シングルス

 スーパーシード選手が登場した27日の女子シングルス4回戦では、優勝候補筆頭の石川佳純(全農)、伊藤美誠(スターツ)が初戦勝利を飾った。さらに優勝争いに絡むだろう早田ひな、平野美宇(ともに日本生命)も初戦を突破。

朝一番の女子ダブルスで会場の雰囲気を確認した4人だが、シングルス初戦は緊張感が違うようで石川、伊藤、早田が2ゲームを落とした。

試合中盤で競り合いとなり、「1ゲームめ、2ゲームめはやはり硬くなった」と話したのは1ゲームを落とすにとどまった平野。何度経験しても、4回戦から合流する難しさを改めて口にした。

ちなみに早田は張本智和(木下グループ)とペアを組んだ混合ダブルスで全日本初優勝を果たし波に乗る。

 さらに有力選手では、東京オリンピックまで石川のコーチをしていた名将・邱建新がベンチに入っている加藤美優(日本ペイントマレッツ)、2020、2021年全日本ジュニア女子2連覇の大藤沙月(四天王寺高校)、Tリーグで活躍する木村香純(専修大)。

昨秋の全日本社会人選手権で優勝した長﨑美柚(日本生命)、世界屈指のカットマン・橋本帆乃香と佐藤瞳(ともにミキハウス)、今年の全日本ジュニア女子新チャンピオンに輝いた木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)。

全日本常連の森さくら(日本生命)、昨年のアジア選手権女子シングルス銅メダルの安藤みなみ(トップ名古屋)、そして世界卓球2021ヒューストン日本代表の芝田沙季(ミキハウス)らも初戦を勝ち5回戦に臨む。

 各有力選手が実力通りに勝ち上がれば、6回戦のベスト8決定戦は石川vs加藤、早田vs橋本、木原vs森、平野vs佐藤、伊藤vs芝田の対戦が予想される。

伊藤と芝田の対戦が実現すれば、2カ月前の世界卓球2021ヒューストン女子シングルス3回戦と同じ顔合わせ。

世界卓球では芝田がラリーで伊藤を肉薄しフルゲームの大接戦にもつれ込んだが、最後は実績で勝る伊藤が意地の勝利。惜敗した芝田は全日本選手権の大舞台で雪辱に燃えている。

 大会は今日まで無観客、29日(土)・30日(日)は有観客で行われる。今日の試合を勝って最終2日のコートに立つのは果たしてどの選手だ!?






■2022年全日本卓球選手権 試合日程・各種目ドロー