1つのイニングで試合が決まった、そんな試合だった。岩見雅紀(総4)の劇的な満塁弾などで4回になんと8安打10得点。対する守備では3日連続での登板となった先発髙橋佑樹(環2)が被安打5、失点2とゲームを作る。その後の継投は立大に点を許さず、8点差の大勝をもぎ取った。火曜日までもつれ込んだ熱い4連戦が幕を閉じた。

今季リーグ初の火曜球場となった今日の試合。昨日の勝利を思い出させる快晴の中で試合は始まった。1勝1敗1引き分け。両チーム負けられない戦いとなった第4戦。先攻の慶大は初回から瀬尾翼(理4)、岩見雅紀(総4)のヒットなどで、ランナーを三塁まで進め、チャンスメイクするも、得点にはつながらない。その後、2回、3回と三者凡退が続き、迎えた4回。先頭柳町逹(商2)の放ったレフトへのヒットが口火となり、4番岩見も続き、5番郡司裕也(環2)がタイムリーを放つ。その後も主将照屋塁(環4)や先発投手の髙橋佑、副将天野康大(環4)などが連打を浴びせ、得点を重ねる。最後にはだめ押しの岩見の弾丸ライナーの満塁ホームランも飛び出し、この回大量10得点を挙げる。

5回以降、追加点はならなかったものの2番瀬尾と4番岩見が猛打賞を記録し、打線の好調を見せつけた。

対する守り。慶大の先発は、初カードの東大戦で今季初登板初勝利を勝ち取った2年ピッチャー髙橋佑だ。このカード2戦目でも先発するも、「リズムに乗り切れなかった」と振り返っていた。立ち上がりの1回、先頭打者に内野安打を許し、苦しい序盤になるかと思いきや、郡司が盗塁を阻止し、流れを戻す。次の打者、立大の主将熊谷に三塁打を打たれるも、続く打者を打ち取り、無失点に抑えた。

先発高橋佑は、その後の2回を3者連続三振に仕留めるなど、2回から6回をわずか1安打無失点に抑え、快投を見せる。7回に立大の4番山根に二塁打を許すなど2安打を浴びたものの、7回を投げてわずか2失点でマウンドを降りた。

8回には1年の佐藤宏樹、9回には髙橋亮吾(環2)が継投し、両投手ヒットを打たれつつも要所を抑え、無失点で凌いだ。先発の髙橋佑は1年の関根智輝(環1)に続いて今季2勝目を記録した。

長く熱い2カード目を勝利で飾った。1敗したところから流れを引き戻しての2勝。逆転で勝ち点を獲得できたことは慶大の自信につながるだろう。また、昨日、今日とで打つ選手が変わっている。開幕前に、監督が注目選手は「全員」と語っていた。ここまでで勝ち点2と先頭を走る明大に肩を並べた。優勝のためには負けられない戦いがまだまだ続く。次の法大戦では誰が活躍するのか、本当に全ての選手から目が離せない。

【This is YOUR day!!】打点&本塁打数トップに!岩見雅紀

「個人では三冠王」。今季の目標はと聞かれた際に語ってくれた。昨年は春秋合わせて7本の本塁打を記録し、両方で3割を超える打率を記録した。もはや六大学を代表する、と言っても過言ではない、慶大のスラッガーだ。今試合に放った鮮烈なグランドスラムで今季3本目の本塁打。本塁打数トップに躍り出た。打点もここまで8打点と首位タイに。個人よりも「チームの勝利が優先」と語る4番が、何よりチームのために、慶大の優勝への架け橋となるアーチを量産する。

記事:髙山 実子

慶大出場選手
 ポジション選手名(学部学年・出身高校)
【9】天野康大(環4・智弁和歌山)
 R9中村健人(環2・中京大中京)
【5】瀬尾翼(理4・早稲田佐賀)
【8】柳町達(商2・慶應義塾)
【9】岩見雅紀(総4・比叡山)
 佐藤宏樹(環1・大舘鳳鳴)
 髙橋亮吾(総2・慶應湘南藤沢)
【2】郡司裕也(環2・仙台育英)
【3】清水翔太(総4・桐蔭学園)
【4】倉田直幸(法4・浜松西)
【6】照屋塁(環4・沖縄尚学)
【1】髙橋佑樹(環2・川越東)
 山崎隼人(商2・慶応義塾)