ヤンキース田中将大投手は27日(日本時間28日)、今季3勝目を懸けて敵地でのレッドソックス戦に先発する。“伝統の一戦”で投げ合うのは、レッドソックスのエース左腕クリス・セール。両軍エース対決に、地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」電子版…

ヤンキース田中将大投手は27日(日本時間28日)、今季3勝目を懸けて敵地でのレッドソックス戦に先発する。“伝統の一戦”で投げ合うのは、レッドソックスのエース左腕クリス・セール。両軍エース対決に、地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」電子版では「投手戦になりそうだ」と予測している。

■左腕セールは過去100年のヤンキース対戦投手で最高防御率1.17をマーク

 ヤンキース田中将大投手は27日(日本時間28日)、今季3勝目を懸けて敵地でのレッドソックス戦に先発する。“伝統の一戦”で投げ合うのは、レッドソックスのエース左腕クリス・セール。両軍エース対決に、地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」電子版では「投手戦になりそうだ」と予測している。

 メジャーでも歴史あるヤンキースvsレッドソックスの対戦は“伝統の一戦”と呼ばれ、プレーする選手はもちろん、ファンもメディアも大いにヒートアップする。同地区ライバルだけに今季も全19試合が予定されているが、25日(同26日)から予定された3連戦は今季初顔合わせ。25日は悪天候のため順延となり、26日(同27日)はヤンキースが3-1で先手を打っていた。

 そして、注目の27日はヤンキースが田中、レッドソックスはセールと両軍エースが顔を合わせる。記事によれば、ヤンキースを率いるジラルディ監督も「素晴らしい顔合わせ」と話し、両者の対決を楽しみにしているようだ。

 オフにホワイトソックスからレッドソックスへトレード移籍したセールは、今季はここまで4試合に先発し、1勝1敗、防御率0.91という圧倒的な成績を収めている。29回2/3を投げて42奪三振をマークしながら、わずか6四球を与えただけ。1.00を切れば優れているとされるWHIPは0.61という驚異的な数字だ。

■開幕につまずいた田中は復調傾向「今こそ最高の投球を…」

 さらにセールには強みがあるという。記事によれば、セールは過去100年間にヤンキース戦で投げた投手(最低50イニング以上)で最高の防御率1.17を記録しているという。キャンプ中にこの数字を聞いたセールは「自分でも何でヤンキース戦でいいのか分からない」と話したそうだが、これまでの成績、そして今季の成績を合わせてみても、好投するであろうことは容易に想像できる。

 一方の田中は、レッドソックス戦に通算10度先発し、5勝2敗、防御率4.05の成績だ。今季は開幕からつまずき、これまで4試合に先発して2勝1敗、防御率6.00と奮わない。だが、前回登板した19日(同20日)ホワイトソックス戦では7回を投げて6安打1失点と状態を上げてきた。記事では「28歳右腕は例年より制球に苦しみ、まだ最高の投球を見せていない」としながらも、復調傾向にあることに触れ「今こそ最高の投球を見せるに相応しい時だ」と期待を込めた。

 同じ試合で投げ合うのは初めてだという田中とセール。果たして伝統の一戦を笑顔で終えるのはどちらだろうか。