亜細亜大vs中央大1回戦亜細亜大 011032000=7中央大  001300010=5【亜】中村稔、○嘉陽―頓宮【中】伊藤、●花城、喜多川―保坂本塁打:亜細亜大・頓宮《5回3ラン》好救援を見せた嘉陽(亜細亜大) 前週、東洋大に連敗を喫した…

亜細亜大vs中央大1回戦

亜細亜大 011032000=7
中央大  001300010=5
【亜】中村稔、○嘉陽―頓宮
【中】伊藤、●花城、喜多川―保坂
本塁打:亜細亜大・頓宮《5回3ラン》

好救援を見せた嘉陽(亜細亜大)


 前週、東洋大に連敗を喫した亜細亜大が接戦を制した。
 2回、1死二塁から手塚渓登外野手(3年・横浜隼人)のタイムリー二塁打で先制すると、3回には北村がタイムリーを放ち2点目を奪う。その後、2-4と逆転を許した直後の5回、2死一、三塁から4番・頓宮裕真捕手(3年・岡山理大附)が3ランを放って逆転。続く6回には2死無走者から3連続四死球でチャンスを作ると、上田隼也外野手(3年・高知)のタイムリー内野安打などでこの回2点を奪う。
 5回からリリーフした嘉陽宗一郎投手(4年・松山聖稜)が2度も一打同点のピンチを迎えたがリードを守り切った。
 この試合で決勝点を叩き出した頓宮。短く丸められた頭の理由について試合後に問われると、照れながら教えてくれた。前週の東洋大戦、2試合21失点とまずい配球が響き連敗。夜中1時頃まで投手陣と配球の反省を重ねたが、翌日の朝礼に寝坊してしまったという。反省と気合の意味を込めた自主的な坊主頭になったが、その甲斐もあってこの勝利に結びついたといえるだろう。

 中央大は先発した伊藤優輔投手(4年・都小山台)が4回、打球を足に受けて降板するアクシデントに見舞われ、緊急登板となった花城凪都投手(4年・興南)が2イニングス目に逆転弾を浴びた。打線は4回、5安打を集中して一時逆転に成功。再びリードを許した8回、連打と犠打野選で無死満塁のチャンスを作るが、犠飛で1点を返したものの後続が併殺打に倒れて及ばず。亜細亜大の7安打を上回る12安打を放ったものの、走塁死などもあり効果的に得点できなかった。

打撃は好調ではないというが、要所での1本がチームに勝利をもたらした頓宮(亜細亜大)


◎亜細亜大・生田勉監督
「(頓宮の逆転3ランは)びっくりしました。今季は調子がいいので頼りになります。去年とは違いますね、別人です。今は意欲的に振れていますし、頼もしいです。今日は勝ててよかったです」

◎亜細亜大・頓宮裕真捕手(3年・岡山理大附)
「(逆転3ランについて)チャンスで打つことだけを意識していました。待っていたのは真っ直ぐでしたが、打ったのはスライダーです。打撃面の調子はよくないですが、チャンスで打てているのでいいと思います。今日も帰ってから、投手と試合のチェックをして明日に生かしたいと思います」

文・写真:山田沙希子