■1月9日/2022横浜F・マリノス新体制発表会 1月9日、横浜F・マリノスが2022年シーズンの新体制発表を行った。ク…
■1月9日/2022横浜F・マリノス新体制発表会
1月9日、横浜F・マリノスが2022年シーズンの新体制発表を行った。クラブ創立30周年を迎えたチームは、創設当時である1992年度モデルのユニフォームをアレンジした新ユニホームを披露。2年ぶりにACLに出場する今季は、全4タイトル獲得を目標に掲げて“出航”した。
シーズンオフに前田大然、天野純、扇原貴宏らが移籍してチームを離れた今季の横浜は、8人の選手を迎え入れた。永戸勝也、藤田譲瑠チマ、小池裕太、西村拓真という他チームから移籍してきた選手4人、吉尾とンダウ・ターラという復帰組の2人、西田勇祐と山根陸の新卒組の2人だ。意気込みや移籍の理由を聞かれるのは通常通りだが、選手やスタッフからは思いがけない言葉が出ることもあった。それが、海外移籍での願望だ。
ベガルタ仙台から移籍した西村拓真は、2018年途中に仙台からロシア1部のCSKAモスクワに移籍した経歴を持っている。18年シーズンに8月まででJ1で11得点を奪い取ったストライカーは、次なるヨーロッパへの移籍も視野に入れているという。
さらに藤田は、自ら「海外に行く前の準備というか、このチームで戦うことができれば海外でも通用する」と宣言。欧州5大リーグへの移籍を口にした。
そしてユースから昇格した西田勇祐は、「なるべく開幕戦から試合に出て、早いうちに海外に行って、喜田(拓也)選手みたいなチームの象徴になって、マンチェスター・シティでプレーして日本代表に入って、長い間活躍したい」と述べた。選手それぞれが、次なるステップを意識していたのだ。
■海外移籍を武器に選手を獲得
ファンやサポーターとしては寂しく感じる部分もあるかもしれないが、これが横浜の今の強みでもある。昨シーズン途中にFWオナイウ阿道がフランスに移籍し、オフにはチーム得点王の前田大然がセルティックに移籍した。横浜での活躍が、海外移籍と直結していることが選手にとって魅力に映っているのだ。
この日の発表会の中で、チーム統括本部の西澤淳二トップチーム・ダイレクターは「アタッキングフットボールで、マリノスのやり方で点を(多く)取った選手が海外移籍した。自分のキャリアアップ、もう一度欧州でやりたいという形で、マリノスで得点を取ったらまた向こう(=ヨーロッパ)にチャレンジすると思った中でチャレンジしにきてもらいました」と語っており、「(西村)本人も非常に魅力に思って(移籍してきて)いる」と、海外移籍を武器に選手を獲得しているのだ。
近年、Jリーグでは主力選手が海外に移籍することでチームの立て直しに苦慮する姿が見られている。昨季の川崎も、田中碧と三笘薫の2人が海外移籍したあとにチームが失速。なんとか立て直しに成功したが、サッカー内容などの変更を余儀なくされた。
そうした中で、横浜はオナイウの移籍はおろか、指揮官の“海外移籍”すらも乗り越えて見せた。選手やスタッフの流出を組み込んだうえでのチーム作りをしているからこそ、選手にとってもチームにとってもWIN-WINになっているのだ。
■マスカット監督「マリノスのレベルをさらに引き上げる選手たち」
マリノスは2022年シーズン、4つのタイトルを狙うことになる。Jリーグ、ルヴァンカップ、天皇杯、そして2年ぶりの出場となるACLだ。発表会の中でチーム編成や交渉の内幕を説明するほど、マリノスは新たなブランドを確立しようとしている。“ハマの理論”を武器に、全タイトルを狙うのは決して夢ではない。
ビデオメッセージでケヴィン・マスカット監督が「マリノスのサッカーのレベルをさらに引き上げる選手たちが新たにやって来てくれた」と話すように、選手とスタッフが一体となって新たなアタッキングサッカーをJリーグとアジアで見せつける。