山梨学院が11年ぶりの選手権制覇

【スコア】
山梨学院 2-2(PK 4-2) 青森山田

【得点者】
前半12分 1-0 広澤灯喜(山梨学院)
後半12分 1-1 藤原優大(青森山田)
後半18分 1-2 安斎颯馬(青森山田)
後半33分 2-2 野田武瑠(山梨学院)

近年の高校サッカー選手権は“どこが優勝するか’’ではなく“どこが青森山田を止めるのか”で語られるといっても過言ではない。直近5年で4度の選手権決勝進出、プレミアリーグの優勝など高校年代では別格の強さと存在感を誇る。同大会でも5得点で得点王に輝いた安斎颯馬や、2年生ながら10番を背負う松木玖生といった超高校級タレントを中心に決勝まで4試合15得点2失点と圧倒的な勝ち上がりをみせていた。

対する山梨学院は、5試合6得点3失点、うち2試合がPK勝ちという接戦をくぐり抜けて決勝までたどり着いた堅守のチームであった。前年決勝で衝撃的な逆転負けを喫し、王座奪還に燃える青森山田が圧倒的に優位という下馬評の中、静寂に包まれた埼玉スタジアムに試合開始のホイッスルが響き渡る。

前半12分、山梨学院の広澤灯喜がDFの間を抜くミドルシュートを決め奇襲に成功。その後は守護神の熊倉匠を中心とした堅守で前半をリードで折り返す完璧なゲーム展開をみせる。しかし後半12分、ロングスローからのこぼれ球を主将の藤原優大が押し込みついに青森山田が同点に追いつくと、後半18分には安斎颯馬のゴールで逆転。ゲームプランを完全に崩された山梨学院にはもはや打つ手なしかと思われた。

ところが、後半 33分に相手のミスを見逃さなかった野田武瑠が冷静に同点ゴールを決め振り出しに戻すと、試合は延長戦、そしてPK戦へと突入する。PK戦では山梨学院GK熊倉がこの日も圧巻のパフォーマンス。安斎のシュートをストップし流れを引き寄せるとチームを勝利に導き、山梨学院が11年ぶりに再び青森山田を決勝で退け2度目の優勝。青森山田は2大会連続での準優勝となった。