ソフトバンクのファームで、期待の若手が続々とアピールを続けている。19日のウエスタンリーグ中日戦(タマスタ筑後)。この日は3年目の右腕・松本裕樹投手が好投を見せた。■笠原に続いて松本も2軍戦で快投、「真っすぐはイメージ通り投げられた」 ソフ…

ソフトバンクのファームで、期待の若手が続々とアピールを続けている。19日のウエスタンリーグ中日戦(タマスタ筑後)。この日は3年目の右腕・松本裕樹投手が好投を見せた。

■笠原に続いて松本も2軍戦で快投、「真っすぐはイメージ通り投げられた」

 ソフトバンクのファームで、期待の若手が続々とアピールを続けている。19日のウエスタンリーグ中日戦(タマスタ筑後)。この日は3年目の右腕・松本裕樹投手が好投を見せた。「変化球があまり入っていなくて、そこの課題はある。ただ、真っすぐはイメージ通りに投げられました」と、7回を3安打無失点に封じた。

「初回は投げていてしっくりこなかった」という立ち上がり。真っすぐが130キロ台前半と走らず、1死から右前安打と四球で2死一、二塁とされたが、無失点に切り抜けると「そこからは良くなっていった」。味方の大量援護もあり、テンポよくカウントを整えて凡打の山を築いた。三塁を踏ませない安定した投球だった。

「フォームの問題でした。上体で投げてしまって、下が使えていなかった」という4月2日の同中日戦(ナゴヤ)では5回5失点と崩れたが、同12日の同阪神戦(鳴尾浜)では6回2失点と修正。そしてこの日は7回無失点と好投した。

■目標の1軍昇格へ「いい状態を続けていくことが大事」

 この松本。真っすぐの球速は130キロ台後半が中心で、決してボールが速いわけではない。それでも、独特の腕が遅れて出てくるフォームと、コーナーを突ける制球力で打者を封じていく。右腕自身は「真っすぐが動いたり、投げ方にも特徴があったりする。そういった所で打者にズレが出来るんだと思います」と自らの強みを分析する。

 昨季の本拠地最終戦で1軍デビューを果たし、今季はキャンプをA組で送ったが、腰痛などもあって開幕1軍は逃した。目指す1軍の舞台に向け「自分がこういうピッチングを続けていけば、遅くない時期に、上とのタイミングがあるので、それが合えば、あると思う。そのためにはいい状態を続けていくことが大事」という。

 18日の中日戦では、笠原大芽投手が再配置転換となった先発で6回1失点の好投を見せ、20日には先日1軍デビューを果たした昨季のドラ1・高橋純平投手が先発する予定。1軍を目指す若手投手たちが、筑後の地で熱い競争を繰り広げている。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani