負傷のため、調整が続いていた浦和レッズのMF明本考浩が、7日に行われた公開トレーニング後にオンラインで取材に応じた。明…
負傷のため、調整が続いていた浦和レッズのMF明本考浩が、7日に行われた公開トレーニング後にオンラインで取材に応じた。明本は天皇杯獲得とともに、変革が進むチームを牽引する存在になることへの意気込みを語った。
明本は10月16日に行われた第32節のG大阪戦で先発したが、太腿裏を痛めて前半のうちに交代。そこからリーグ戦を5戦連続で欠場していた。4日に行われた最終節の名古屋戦で、およそ2か月ぶりに左SBでスタメンに復帰したが、天皇杯を考慮して、ハーフタイムでの交代となった。
自身のコンディションについては、「ゲームの感覚としては、思ったよりも大丈夫でした。細かいフィーリングに関しては、もう少し上げていかなければならないと思うが、普通にプレーできたと思う」と話し、「名古屋戦では切り替えも早く、(ボールを)失った瞬間に全員で奪いにいくという姿勢が出ていて、そういったところは天皇杯でも継続したい。(ボールを)つないでいくなかでシュートチャンスをもっと増やさなければならないし、そういった中での最後のプレーの質、僕のところで言えばクロスのところをもっと精度を上げていきたい」と、名古屋戦での手応えと改善点もつけ加えた。
様々なポジションでプレーができる明本は、チーム内でも屈指のユーティリティプレーヤーである。今シーズンは左SBでの先発が多かったが、FWやボランチで起用されたこともあり、どのポジションで出場しても攻守の両面で存在感を見せている。明本は、「ピッチの上に立ってしまえば、僕はポジションは関係ないと思っている。最初の配置だけだと思っていて、どこのポジションでも常にゴールを狙っている」と話す。
準決勝の相手は、セレッソ大阪。ルヴァンカップの準決勝でも対戦した相手だが、その際にはホーム・アウェーともに失点を喫し、準決勝で敗退している。明本は、「ルヴァンの敗退は大きかった。(ホームで行われた準決勝の)第1戦では、クロスを上げられて失点した場面では、そのマークにつくところは僕だったので責任を感じている。その分、今回のホームでやり返さなければと思うので、強い思いを持って戦いたいです。カップ戦なのでとにかく勝つしかない。ホーム開催ということもあるし、ホームの力を活かして120%の力で臨んで絶対に勝ちたい」と、強く意気込んだ。
■明本「自分がチームを引っ張っていく存在になりたい」
昨今の浦和は、世代交代が加速している。MF阿部勇樹が今シーズン限りでの引退を表明し、チームに長年在籍したDF槙野智章とDF宇賀神友弥も退団が決定している。
そんな中、前々節の清水戦では、残留をかけて争っていた相手に対し、後半アディッショナルタイムに失点し、黒星を喫した。明本は、その清水戦後にベテランからの声かけやチーム内でのコミュニケーションがあったと明かす。
「清水戦で負けてから、チームでもう一回立て直そうと全員で共有して、名古屋戦に向かうことができたので、選手のコミュニケーションや選手の配置、距離感もよかった。清水戦のあと、メンタル的な部分での立て直しとか、阿部さんの引退や退団選手の発表もあったので、そういった状況の中で、もう一度、チームとして引き締めていこうという声かけが阿部さん自身からあった。僕も、その阿部さんの言葉で奮い立たされましたし、やってやろうという気持ちになりました」
また、同じポジションを務める宇賀神の退団については、「ウがくんから学んだことも多く、これからも学んでいきたかったので、ショックだし、とても寂しい。毎試合アドバイスをくれて、特に僕がSBになってからは、どうしたらいいのかも教えてくれたり、ウガくんがベンチにいても声をかけてくれた。練習でもチームを盛り上げてくれたりと、今シーズンはそういった背中をずっと見てきた」と話し、「浦和の功労者なので、それを引き継いでいかなければと思う。そういった姿を目に焼き付けて、来年は僕がチームを引っ張っていきたいです」と、新たな浦和のリーダーとして自ら名乗りを上げた。
今シーズンは、負傷で離脱していた期間以外は、ほとんどの試合に出場した明本。「コロナ禍で移籍してきて、1年目で試合にたくさん出させてもらったので、充実したシーズンだったが、天皇杯を獲得してからこういったことを言いたいですね。アジアに向けての大事な一戦。」と話す。敬愛する先輩たちを笑顔で送り出すためにも、自身にとって最善のシーズンだったと総括するためにも、まずは決勝に駒を進めたい。