毎年冬の恒例行事となっている全国高校サッカー選手権大会。全国各地から厳しい予選を勝ち抜いた48校がしのぎを削る。中でも高校年代最高峰のリーグ「高円宮杯JFAU-18サッカープレミアリーグ」に所属するチームは、Jユースらとの真剣勝負を重ね、よりハイレレベルな舞台で鍛えられてきたと言えるだろう。今大会もプレミアリーグ所属の4校が出場。第3回は「公立の雄」大津を紹介する。
公立屈指の強豪校
大津高校
部員数:185名
所属リーグ:プレミアリーグWEST(6勝5分3敗4位)
熊本県が誇る「阿蘇山」の麓に位置する創設99年を迎える伝統校。公立高校ながら、毎年熊本県だけでなく他県からも多くの選手が集まってくる名門だ。実力もライバルの私立高校だけでなく、Jユースにも劣らない。その大津の練習時間は100分と他の強豪校に比べて短い。そこには大津の学校スローガンである「凡事徹底」が関わっている。有限な時間に対し、勉強や食事など、当たり前の事を人並み以上に徹底してやり抜くことを選手に求めている。その影響から毎日の短い練習時間の中で選手に密度の高い内容を要求しており、それが強さの秘訣となっている。
選手権では本領を発揮しきれず
過去10年の選手権実績
2020年度:不出場
2019年度:不出場
2018年度:3回戦敗退
2017年度:不出場
2016年度:不出場
2015年度:2回戦敗退
2014年度:不出場
2013年度:不出場
2012年度:1回戦敗退
2011年度:不出場
2010年度:1回戦敗退
元日本代表からJ王者など名選手を多数輩出
主なOB
巻誠一郎(元日本代表)
植田直通(ニーム/フランス)
谷口彰悟(川崎フロンターレ)
車屋紳太郎(川崎フロンターレ)
豊川雄太(京都サンガF.C.)
一美和成(徳島ヴォルティス)など
大津にとって今大会は3年ぶりの出場となる。九州屈指の強豪校ではあるが、意外にも選手権での実績は芳しくない。かつては谷口彰悟や植田直通など、日本代表選手を擁し、優勝候補に数えられることもあったが、結果を残せない歴史が続いている。しかし、今シーズンはプレミアリーグでも一時優勝争いを演じるなど、過去最高記録であるベスト8の壁を越えるだけでなく、優勝も期待できる力を持っている。
現チームにも未来の大器が揃う
<注目選手>
小林俊瑛
2年生ながら名門の最前線で得点を奪うストライカー。191cmの長身を生かし、ボックス内での制空権を握るエアバトラーだ。
森田大智
中央でボールを捌きながら、攻守で貢献する大津の心臓。セットプレーのキッカーも務めるなど、右足から放たれる高精度なボールは必見。
佐藤瑠星
191cmの体格に恵まれた、大津の絶対守護神。ハイボールキャッチに優れており、最後尾からチームに安定感をもたらす。
試合巧者ぶりが光る強豪
大津のサッカーは、縦に速い攻撃で中央とサイドのどこからでも得点を奪うことができる。特にカウンター時には、次々と選手が追い越し、相手を制圧してしまう。またロングスローも使いながらの多彩なセットプレーも武器としており、191cmの高身長FW小林俊瑛を中心にゴールを量産している。ゲームを通して見ると相手にボールを持たせながら試合の流れを読み、臨機応変に対応していくプレーはまさに「横綱サッカー」である。県大会決勝でも効率の良い試合運びから大量7得点を生み出している。
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