2021年のシーズン終了を受け、WTA(女子テニス協会)はツアーに痕跡を…
2021年のシーズン終了を受け、WTA(女子テニス協会)はツアーに痕跡を残した選手たちを振り返っている。恒例のWTA選手賞の候補者が発表され、カテゴリー毎の全候補者リストをスポーツウェブメディアSportskeedaが報じた。【関連記事】ムグルッサ大会初優勝!ダブルスはオリンピック金メダルペアが制する[WTAファイナルズ・グアダラハラ]
「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー賞」
アシュリー・バーティ(オーストラリア)
バーボラ・クレイチコバ(チェコ)
エマ・ラドゥカヌ(イギリス)
大坂なおみ(日本/日清食品)
ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)
アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)
イガ・シフィオンテク(ポーランド)
このカテゴリーでは、間違いなくバーティが有力候補だ。バーティは2021年の「ウィンブルドン」で自身2度目となるグランドスラム優勝を果たし、他にもWTA1000大会2つを含む4大会で優勝。さらに、バーティは年間を通して世界ランキング1位に在位し続けた。彼女が世界1位として過ごした期間は2021年の間に合計100週を超え、3年連続で世界1位でシーズンを終えた。
今年グランドスラムで優勝した他の選手たち、すなわち「全豪オープン」を制した大坂、「全仏オープン」を制したクレイチコバ、「全米オープン」を制したラドゥカヌも候補に挙がっている。また、ツアーで強力な結果を残した他の3選手、すなわち「WTAファイナルズ」優勝者のムグルッサ、「WTA1000 マドリード」優勝者のサバレンカ、そして「WTA1000 ローマ」優勝者のシフィオンテクも候補に入った。
「ニューカマー賞」
エマ・ラドゥカヌ(イギリス)
Mayar Sherif(エジプト)
アン・リー(アメリカ)
クララ・トーザン(デンマーク)
マリア カミラ・オソリオ セラーノ(コロンビア)
リュドミラ・サムソノワ(ロシア)
ラドゥカヌは「全米オープン」を制したことで一夜にして超有名選手となった。テニス史上初めてグランドスラムで優勝した予選勝者となったラドゥカヌは驚きの快進撃を見せ、世界ランキングでは今年の初めに300位圏外であったところ、年末には19位まで急上昇した。ラドゥカヌと共に候補となった選手たちも、大躍進を遂げている。トーザンは2つのタイトルを獲得し、オソリオ セラーノは年間を通して安定した成績を残した。しかし、他の候補者の成績はラドゥカヌが達成したものと比べると見劣りする。そのため、ラドゥカヌがこのカテゴリーの圧倒的な最有力候補である。
「最も上達した選手賞」
レイラ・フェルナンデス(カナダ)
マリア・サカーリ(ギリシャ)
バーボラ・クレイチコバ(チェコ)
オンス・ジャバー(チュニジア)
アネット・コンタベイト(エストニア)
パウラ・バドーサ ジベルト(スペイン)
ジェシカ・ペグラ(アメリカ)
クレイチコバは、ダブルスでは長年に渡って確固たる地位にある選手であったが、2021年にはシングルスでも成功。「全仏オープン」で自身初となるグランドスラムのシングルスタイトルを獲得し、年間を通してシングルスで安定した成績を挙げた。おそらく同じくらい印象的なことに、クレイチコバはダブルスでも支配的立場にあり続けた。「全豪オープン」では混合ダブルスで3大会連続優勝を果たし、「全仏オープン」では女子ダブルスで2つ目のタイトルを手にした。さらに「東京オリンピック」では女子ダブルスで金メダルを獲得し、最後は「WTAファイナルズ」のダブルス優勝でシーズンを終えた。
コンタベイト、サカーリ、そしてバドーサ ジベルトの3人も大きな進歩を見せ、いずれも「WTAファイナルズ」への出場権を得た。これは「全米オープン」で準優勝を果たしたフェルナンデスと世界ランキングで初のトップ10入りを果たしたジャバーも同じである。しかし、様々な種目でのクレイチコバの成功が、このカテゴリーで彼女を一歩リードさせているのは間違いない。
「カムバック賞」
カルラ・スアレス ナバロ(スペイン)
サーニャ・ミルザ(インド)
エレナ・ベスニナ(ロシア)
アナ・コニュ(クロアチア)
これは甲乙つけがたいカテゴリーだが、多くの人はスアレス ナバロが最有力候補と見ている。スアレス ナバロはがんを克服し、最後のツアーのために今年復帰。そして、彼女の試合はどれもファンにとって感情を揺さぶる体験となった。ツアーでも屈指の人気と尊敬を集めるスアレス ナバロは、2021年もコートで全力を尽くした。
出産から復帰したミルザや、長年怪我に悩まされた後に世界ランキング100位以内に復帰したコニュ、そしてしばらくテニスから離れていた後にダブルスで素晴らしい成功を収めたベスニナも、2021年に大きな成果を出した。しかし、スアレス ナバロの達成したことへの感情的な結びつきが、他の候補者と比べて彼女を有利にするかもしれない。
「ダブルスチーム・オブ・ザ・イヤー賞」
青山修子(日本/近藤乳業)/柴原瑛菜(日本・橋本総業ホールディングス)
シェイ・スーウェイ(台湾)/エリース・メルテンス(ベルギー)
バーボラ・クレイチコバ/カテリーナ・シニアコバ(チェコ)
サマンサ・ストーサー(オーストラリア)/ジャン・シューアイ(中国)
ニコール・メリカ(アメリカ)/デミ・シヒュース(オランダ)
アレクサ・グラーチ(アメリカ)/デザレー・クラブチェク(アメリカ)
シニアコバとクレイチコバは、ここ数年の間常にダブルスで最も成功をおさめているチームの1つであったが、2021年もその支配的な立場を維持した。チェコ出身のこの2人は「全仏オープン」で3回目のグランドスラム優勝を果たし、「全豪オープン」でも決勝に進出。さらに「東京オリンピック」では金メダルを獲得し、「WTAファイナルズ」でも初優勝を果たした。このような今シーズンの印象的な経歴は、この2人をこのカテゴリーの明確な最有力候補にしている。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「全豪オープン」での大坂
(Photo by Darrian Traynor/Getty Images)