JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ最終R 女子ゴルフの今季最終戦、国内メジャー・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(宮崎CC、6543ヤード、パー72)は28日、最終ラウンド(R)が行われ、三ヶ島かな(ランテック)が…

JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ最終R

 女子ゴルフの今季最終戦、国内メジャー・JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(宮崎CC、6543ヤード、パー72)は28日、最終ラウンド(R)が行われ、三ヶ島かな(ランテック)がツアー初優勝した。また、2020年との統合シーズンで行われた今季全日程が終了。最終戦を賞金ランク1位で迎えた稲見萌寧(都築電気)と同2位で迎えた古江彩佳(富士通)の一騎打ちとなった賞金女王は、稲見が初めて獲得した。

 最後の最後まで分からなかった賞金女王の称号は稲見が手にした。15位から出た稲見は4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73でスコアを1つ落とし、通算イーブンパーとしたが、上位陣がスコアを崩したことで順位はアップ。古江より先にホールアウトした。

 ホールアウト後のテレビインデビューで「今日はもったいないのもありますが、最後までよく耐えました」と稲見。「この1年、想像以上にうまくいったことが多くて、充実していました。(賞金女王争いは)気が気じゃないですけど、自分がやる最低限のことはできました。今日1日だけでいろんなことがありましたが、最後の(賞金女王のことを除けば、今季は)今のところ、100点です」と心境を明かしていた。

 稲見とは約1696万円差で今大会を迎え、最低でも単独2位以上が逆転賞金女王の条件だった古江。この日は単独2位から出ると、2番パー5の第2打をドライバーで打つなど優勝を意識したプレーに。稲見の上昇により終盤は優勝が展開となったが、最終的に3バーディー、3ボギーの72でスコアを伸ばせずに通算6アンダーの3位タイ。史上6人目となる最終戦の逆転女王はならなかった。

 この結果、9位タイで終えた稲見は1988年のツアー施行後、07年の上田桃子(21歳156日)に次ぐ2番目の年少(22歳122日)で戴冠。今季は45試合に出場し、9勝をマークした。さらに今年8月に行われた東京五輪の銀メダルに続く快挙に。賞金女王が決まり、関係者に祝福されると涙を拭った。新型コロナウイルスの影響で2020年との統合で行われた特別なシーズン、全52試合。稲見の快挙によって幕を下ろした。

【賞金女王の年少ベスト5(1988年のツアー施行後)】

(1)上田桃子 21歳156日(2007年)
(2)稲見萌寧 22歳122日(2020-2021年)
(3)アンソンジュ 23歳82日(2010年)
(4)福嶋晃子 23歳148日(1996年)
(5)鈴木 愛 23歳194日(2017年)(THE ANSWER編集部)