JR東日本カップ2021 第95回関東大学リーグ戦 第13節早大00-10-12流通経大【得点】(流通経大)43R…

JR東日本カップ2021 第95回関東大学リーグ戦 第13節
早大0-1
0-1
流通経大
【得点】
(流通経大)43’宮田和純、48’佐久間駿希

 前節の順大戦(●0―2)に敗れ、全日本大学選手権(インカレ)への出場を決めることができなかった早大。インカレへの出場権を懸けて、こちらも勝てば優勝へ望みがつながる流通経大と対戦した。試合は互いに大事な一戦ということもあり、拮抗した展開が続く。カウンターからチャンスを作る早大であったが、前半終了間際に失点。選手を入れ替え臨んだ後半も、立ち上がりにセットプレーから失点をしてしまう。その後、選手間のポジションを積極的に入れ替え相手ゴールに迫るも、最後までネットを揺らすことはできず。0-2のまま試合は終了し、インカレ出場に向けて痛恨の敗戦となった。


相手守備を剥がし前線を目指す駒沢

 「お互い勝たなきゃいけないという大事な試合だったので、固い試合になるということはわかっていました」とDF鈴木俊也(商3=東京・早実)が言うように、拮抗した試合展開となった前半。試合開始から集中したプレーを見せる早大は、球際の勝負でも負けることなく、相手を圧倒しようという姿勢を見せる。互いに決定機を作ることができないなか迎えた20分、クロスのこぼれ球を拾ったMF山下雄大(スポ3=柏レイソルU18)がFW杉田将宏(スポ4=名古屋グランパスU18)につなぐと、杉田の折り返しにエリア内でMF田中雄大主将(スポ4=神奈川・桐光学園)が合わせるが、相手GKのファインセーブに防がれてしまう。このプレーで勢いにのった早大は、次々にチャンスを作り出す。26分には鈴木の最終ラインからのロングフィードを受けたDF柴田徹(スポ3=湘南ベルマーレU18)が供給した、低い弾道のクロスに杉田が合わせるも、相手DFに当たりわずかに枠の外に外れる。流れのままに先制点を奪いたい早大であったが、徐々に流大にボールを握られる時間が増える。流通経大に何度もシュートチャンスを作られるが、最後のところで体を張り失点を許さない。しかし43分、一瞬の隙をつかれ失点してしまう。DFの間に縦パスを通されると、エリア内でボールを受けたFW宮田和純(2年)に冷静に決められる。欲しかった先制点を、逆に相手に奪われ前半を終える。


失点に肩を落とす守備陣を鼓舞する上川

 何としても勝利が欲しい早大。後半開始からMF西堂久俊(スポ3=千葉・市立船橋)、MF安斎颯馬(社1=青森山田)、DF森璃太(スポ2=川崎フロンターレU18)を投入し一気に攻勢を強めようとする。しかし49分にコーナーキックから相手に追加点を献上。2点のビハインドとなった早大だが、ボールを奪ってもすぐに相手に奪い返されてしまい、なかなか相手ゴールに迫ることができない。攻め手を欠く早大は「なんとか選手個々のパワーがピッチ上で表現できるように」という外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)の意図のもと、積極的にポジションを変更しチャンスを伺う。終了間際には右サイドの安斎の仕掛けやクロスから相手ゴールを脅かすも最後までゴールネットを揺らすことはできず、0-2のまま試合終了を迎えた。


果敢な仕掛けから好機を演出した安斎

  試合の分かれ目は前半終了間際に先制点を奪われたことであった。「とにかく前半はゼロ(無失点)でやっていこう」という外池監督のゲームプランのもと、前半は自分たちの時間帯を作り、複数人の絡む連動した攻撃の形も見せることができたが、先制点を奪うまでには至らなかった。一方で敵には決定機を確実に決められ、試合が難しくなった。また勢いをつけたい後半の開始早々、2失点目を喫してしまい、逆転に向けてのエネルギーを自ら弱めることとなった。次節の法大戦で、今季の関東大学サッカーリーグ戦は最終節を迎える。勝利以外、インカレへの道は無い。「前向きに、勢いを持って準備をしていきたいと思います」と田中。今日の試合で浮き彫りになった課題に対し、逃げることなく1週間向き合い、インカレへの出場権を獲得してほしい。

(記事 髙田凜太郎、写真 橋口遼太郎、田中駿祐)

早大メンバー
ポジション背番号名前学部学年前所属
GK31上川 琢スポ4湘南ベルマーレU18
DF柴田 徹スポ3湘南ベルマーレU18
DF小倉 陽太スポ2横浜FCユース
DF鈴木 俊也商3東京・早実
DF大西 翔也スポ4浦和レッズユース
MF14田部井 悠スポ4群馬・前橋育英
→HT11西堂 久俊スポ3千葉・市立船橋
MF13平松 柚佑スポ2山梨学院
→57分丹羽 匠スポ3ガンバ大阪ユース
MF山下 雄大スポ3柏レイソルU18
MF30杉田 将宏スポ4名古屋グランパスU18
→HT12森 璃太スポ2川崎フロンターレU18
MF◎10田中 雄大スポ4神奈川・桐光学園
→80分奥田 陽琉スポ2柏レイソルU18
FW28駒沢 直哉スポ1ツエーゲン金沢U18
→HT19安斎 颯馬社1青森山田
◎=キャプテン
監督:外池大亮(平9社卒=東京・早実)
関東大学リーグ戦1部 順位表
順位大学名勝点試合数得点失点得失差
明大3921113428
流通経大382111453114
駒大372111453714
法大32213933
筑波大2921103329
国士舘大29223536-1
順大28222829-1
早大2721102632-6
桐蔭横浜大27223440-6
10拓大2622122942-13
11立正大2522112430-6
12慶大2422122936-7
※11月6日終了時点
コメント

外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)

――この試合のプランや狙いを教えてください

 順天との試合で、早い時間に失点をしてしまいだいぶ苦しくなったので、とにかく前半はゼロ(無失点)でやっていこうと、そういうところで。しっかりと守備の意識を、メンバーも含めてそういった形で臨みました。

――その辺りではプランは崩れてしまったというところでしょうか

 相手も結構メンバーを変えてきていました。逆にボールを持てるシーンもあったので、そういう中でもっとパワーを出せればよかったのですが、前半の終盤くらいから少し押し込まれて、本来あそこが自分たちとしてしっかり耐え切るところがまさにゲームプランであったのですが、そこで決められてしまったということはチームにとっての少し大きなポイントになってしまったと思います。

――お話のようにボールを持つ時間があった中で、1点が取れなかった要因はどこにありますか

 そうですね…。なかなか今は難しい状況だなと思いつつも、ただチームとしては丹羽(MF丹羽匠、スポ3=ガンバ大阪ユース)がだいぶ久々に復帰して試合に出られるようになって。その中でも3年生、2年生、1年生がなんとかこのチーム状況を打開しようという思いとか、そういうプレーが出てきているので。それがチームとして噛み合うように、最後の1試合は持っていきたいなと思います。

――チーム全体として勝利が遠いのはなぜなのでしょうか

 そうですね…。当然今日もチーム全体としてうまくいっていない時間ばかりではなかったと思うのですが、やはりその中で、ゴールをシンプルに守るだとか、ゴールを奪うというところに対しての、一歩突き抜けた力というか、そういったところが、選手個々もそうですし、まだお互いに引き出せていない。先ほども言いましたが、もうひとつ噛み合いきれていないなというところがあります。そこは本当にみんな自問自答であったり、試行錯誤をしているのは事実なので。なんとか最終戦、その部分が噛み合うような試合に1週間準備をして持っていきたいなと思います。

――後半、選手のポジションを何度か入れ替えました。どのような狙いがあったのですか

 璃太(森)の入りが少しよくなくて。そこからの打開を意図していましたが、なんとか選手個々のパワーがピッチ上で表現できるようにというところを主軸に、そういった変更というか。ゲーム状況の中でアップデートをして行ったところがあると思うので。みんな、僕はよく戦っているというか、向き合っているとは思います。ただもちろん、それがピッチで表現、プレーで表現できるところがまさに噛み合っていないだけだと思うので。そこのスイッチをまさにみんなで見つけ出して、来週勝ってインカレに行けるというところに本当に持っていきたいと思います。

――スイッチというのはどのように1週間、入れていけるものなのでしょうか

 まずは今の状況というものをしっかりと認識して、やはり練習の中からそういったところへの意欲だとか、パワーが出ている選手をしっかりと見極めて試合に使っていくというところなのではないかと思います。

――外池監督には選手としても豊富な経験がおありです。次絶対に勝利が必要な試合となりますが、こういった試合で勝つチームはどういったチームであったでしょうか

 やはりひとりひとりが自分の役割をこなして、シンプルに言うと取るべき選手が取ってだとか、後ろがしっかりと守ってとか、そういうシンプルなことだと思います。いろいろ考えてしまう状況ですが、やるべきことをしっかりと削ぎ落としてというか。自分の中のそれぞれのプレーと向き合って、しっかりとチームとして噛み合うというか。そこに尽きるかなと思います。

MF田中雄大主将(スポ4=神奈川・桐光学園)

――この試合のプランや狙いを教えてください

 ボールをある程度もたれる想定を持ちつつ、自分たちはチャレンジするだけだったので、そこに対するパワーを持ってボールを奪って、あとはゴールに向かうパワーを出す。そういった部分を意識して、準備をしてきました

――ある程度ボールが握れるというのは想定外ではあったのですか

 想定外というほどではないですが、その中でもゴールを目指す姿勢というのは前半出せていた部分があったので。そういうところで(ゴールを)取り切ることができないと、その後に点を取られて負けにつながってしまうというのがサッカーだと思うので。シンプルであったかなと思います。

――点が取りきれなかった部分に関しては少し課題感が残っていますか

 やはりサッカーはゴールを奪わなければ勝てないスポーツだと思いますし、ゴールを守らなければ勝ち点を積めないスポーツだと思うので。そこに対して、もちろんどうすればゴールを取れるのかという答えみたいなものはないと思いますが、そこに対しての気持ちであったり、最後チームとして、個人個人ではなくそれをつなぎ合わせた時のパワーというものがゴールにつながると思うので。そこをあと1週間しっかりと準備して、次は必ずゴールを奪って勝てるような準備をしていきたいと思います。

――チームとしては複数失点が続いています

 後期に入って失点の部分は課題として掲げている中で、所々で体を張れているシーンは作れていますが、一瞬の隙でやられるものだと思いますし、その隙というものを90分通して無くしていかなければ失点してしまって、難しい試合になっていくと思います。ひとつ最初に失点をした場面では自分たちが我慢をしなくてはならない場面で失点をしてしまった部分があるので。そこの守備の面でも、組織でしっかりと守るところであったり、最後に体を張ることであったり、という部分をもう一度見つめ直してやるべきかなと思っています。

――次節は背水の陣となります。どんな準備をしていきたいですか

 チャレンジするだけだなと思います。1週間で今年のシーズンが終わるのか、インカレまでつなげることができるのかという。どちらをつかみ取るかという思いを出すだけだなと思いますし、失うものは何もないので。そこに対して前向きに、勢いを持って準備をしていきたいと思います。

――主将としてチームには何を求めていきたいですか

 チームに求めるというよりも、自分が示していくことがひとつ必要だなと思います。この1年間だけではなく、4年生はここまで4年間積み上げてきたものがあるので。4年生を中心に、そこに対して下級生もつながって、パワーをチーム全体で生み出していきたいと思います。

――こういう状況に対して、田中さん自身に苦悩やプレッシャーはありますか

 自分だけがそういったものを背負っているわけではありません。そういう状況でも自分が一番前向きにというか。チームを上に持っていけるような姿勢を出すことが大事だと思うので。その姿勢をやり切って。今まで大学に入って積み上げてきたものをすべて出し尽くしたいなと思います。

――次節に向けての意気込みを聞かせてください

 必ず勝って、インカレの出場権を勝ち取りたいと思います。

鈴木俊也(商3=東京・早実)

ーー相手の流通経大に対してチームでどのような指示がありましたか

 自分たちとしては勝てばインカレが掴めるということ、相手はまだ優勝争いをしていてお互い勝たなきゃいけないという大事な試合だったので、固い試合になるということはわかっていました。その中で、自分たちが焦らず一つ一つ丁寧にやっていくということを意識していました。また、相手が技術的にレベルが高く上手いということはわかっていたので、そこに対してしっかりとブロックを組んだ中で自分たちが引き込んで、そこからのカウンターを狙って相手のゴールを脅かすということは意識していました。

ーー失点するまで流通経済大学の攻撃を最終ラインでどのように感じていましたか

 もともと相手にやられているというよりかはやらせて自分たちの前向きで終了するということは意識していたので、自分たちの前で相手がボールを回している分にはそんなに怖くなかったです。そのなかで罠というか、自分たちが入れさせたいところに誘導して奪うというのはできていたと思います。

ーー1点目の失点のシーンを振り返ってどのように感じていますか

 思っていたよりも自分たちの守るエリアが低くなり、自分たちのゴールに近くなってしまって相手の7番の選手がシュートなのかパスなのかというところでかなり惑わされてしまいました。最終的にはパスを選択されて裏をかかれたという感じではあったので、そこでしっかり自分たちがラインを高く保って守備をしていれば防げたかなと思います。

ーーなかなかゴールが遠かったですが、チームとしてどのような部分が足りなかったと感じてい流でしょうか?

 試合後に柴田(徹、スポ3=湘南ベルマーレU18)からあったのですが、それぞれが本当に点を取りたい、インカレに出たい、全国で優勝したいという気持ちが結局最後のゴール前に現れると思います。また、そういった面でまだ自分たちの気持ちの部分の整理ができていなかったということがあります。あとは、クロスが何本も上がっていて共通理解としてニアの狙いというのはあったので、そこに対しての勢いの部分とクロスの精度、またそこに対する分厚さがもっと必要だと感じました。

ーーチームとしてここ最近複数失点が続いていますが、原因はどのような部分だと感じていますか?

 ここ最近は特に得点した後や自分たちの流れの時の失点が多くあった中で、今日に関しては相手に押し込まれた中でやられてしまったり、セットプレーでやられてしまったりと相手の技量が上回っていたというのはもちろんあります。ただ、やはりまだ自分をはじめ守備の選手が体を張りきれていなかったり、一瞬の隙を作ってしまったり、内側の選手がセカンドボールを拾えなかったりと、ベースの部分でもっとやっていかなければいけないと感じました。

ーー次節は勝利が絶対条件ですが、先述されたようなベースの部分を上げるためにはどのように準備をしていきたいですか?

 本当にもう自分たちが今年のシーズンをまだ4年生と一緒にサッカーをするためには勝つしかないです。まずはもちろん、気持ちの部分でメンバーだけではなくメンバー外の選手でも気持ちを切らさずに練習から、球際やゴール前の攻防などの体を張る部分はもちろん徹底します。その中でも自分は特にセンターバックとしてシーズン出続けさせてもらっているので、そこは本当に責任を持って相手に絶対やらせないということを心がけて、周りにも発信しますし、自分自身は一番体を張ってやっていきたいなと思っています。

ーー今シーズンほとんど全ての試合に出場していますが、今季の勝った試合ではどのような部分がよかったでしょうか

 やはり守備だと思っています。また、加藤拓己(スポ4=山梨学院)が怪我で戦線離脱をして、なかなかゴール前で崩せない中で、後ろがしっかりと体を張って、前が追いかけ回して、それでやっと自分たちのリズムを作ってきました。そこはやはりブレずに続けて、一瞬でも隙ができると失点につながってしまうのでまずは守備で相手の思うようにさせない、相手を焦らせるということは本当に大事かなと思っています。

ーー最後に次の最終節に向けた意気込みをお願いします

 本当に勝つ。勝ち点3を取る。インカレに出る。それに尽きると思っています。そのためにはまずは失点をしない、絶対に相手にボールを渡さないというところを意識して、あとは前線の選手が必ず点を取ってくれると思うのでそこにいい形でボールを繋げられるように後ろからやっていきたいと思います。