21歳以下のトップ8選手を対象としたシーズン最終戦「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」(イタリア・ミラノ/1…

21歳以下のトップ8選手を対象としたシーズン最終戦「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」(イタリア・ミラノ/11月9日~11月13日/室内ハードコート)の出場選手が決まった。大会公式サイトが報じている。【関連記事】21歳以下のトップ8で争うNext Gen ATPファイナルズ、その革新的な試みの数々

シーズンがいよいよ終盤に差しかかる中、「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」の出場者8人のうち7人が10月末に一度出揃い、前回王者である世界ランキング9位の20歳ヤニク・シナー(イタリア)のほか、世界11位の21歳フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、世界35位の18歳カルロス・アルカラス(スペイン)、世界39位の21歳セバスチャン・コルダ(アメリカ)、世界56位の21歳ジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)、世界65位の20歳ブランドン・ナカシマ(アメリカ)、世界67位の19歳ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が名を連ねた。

ところが11月に入ってから、「Nitto ATPファイナルズ」への出場を目指すオジェ アリアシムとシナーが辞退したため、世界85位の19歳フアン マヌエル・セルンドロ(アルゼンチン)と世界118位の18歳ホルガ ビートス ノディシュコフ・ルーン(デンマーク)が繰り上がって出場資格を獲得。また、ブルックスビーが怪我を理由に辞退したことから世界111位の20歳セバスチャン・バエス(アルゼンチン)も出場権を手にしている。さらに「ATP1000 パリ」でベスト8と躍進した世界103位の21歳ユーゴ・ガストン(フランス)が8つ目の出場枠を掴み取った。

ナカシマは今シーズンここまでにランキングを170位からキャリアハイの65位まで上げ、好調なシーズンを送っている。20歳を迎える8月3日の誕生日の直前に、惜しくも優勝は果たせなかったが、「ATP250 ロスカボス」と「ATP250 アトランタ」で2週続けて決勝に進出。2001年から2002年にかけて当時10代だったアンディ・ロディック(アメリカ)が7回の決勝進出(そのうち5回で優勝)を果たして以来、複数のツアーレベルの決勝に進出した最年少のアメリカ人選手となった。今年はATPチャレンジャー大会のタイトルを2つ獲得している。

ルーンも今シーズン、474位からキャリアハイの118位へとランキングを大幅に更新。3月の「ATP250 サンティアゴ」で当時17歳だった彼は予選からベスト8入りを果たし、2014年のボルナ・チョリッチ(クロアチア)以来、最年少でツアーの準々決勝に進んだ選手に。また、「ATP250 メス」でもベスト8に進出している。初めてのグランドスラム出場となった「全米オープン」では予選で3連勝し本戦へ。そして1回戦では世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)から1セットを奪い、途中でけいれんに苦しみながらも4セットを戦い抜いたことでトップ選手とも戦えることを証明してみせた。

20歳のバエスは史上最年少で1シーズンに5つのチャレンジャー大会で優勝し、ランキングも308位から111位に大幅アップ。「ATP500 ハンブルク」の1回戦では当時世界89位のコランタン・ムーテ(フランス)に勝利し、ツアーレベルでの初白星を挙げた。セルンドロは、予選から参戦した2月の「ATP250 コルドバ」でツアー初優勝。この大会で8連勝した彼は、2004年のSantiago Ventura(スペイン)以来にツアーのデビュー大会でトロフィーを掲げるという偉業を達成した。また、イタリアのコモ、ボスニア・ヘルツェゴビナのバニャ・ルカで開催された2大会で連続優勝を飾るなど、チャレンジャー大会で3つのタイトルを獲得しており、シーズン初めに341位だったランキングは今月キャリアハイの85位にまで到達した。バエスとセルンドロは「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」に出場する初めての南米選手となる。

そしてガストンは、20歳だった2020年にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した「全仏オープン」で元世界3位のスタン・ワウリンカ(スイス)らに勝利して4回戦進出を果たして注目されると、今季は「ATP250 グスタ―ド」で当時世界19位だったクリスチャン・ガリン(チリ)らを破って準優勝。チャレンジャー大会でも3度決勝に進出するなど結果を残す中、予選から勝ち進んだ「ATP1000 パリ」でアルカラスらを破ってベスト8と躍進。これにより、現在のキャリアハイである103位をさらに更新して、トップ100入りすることが確定している。

オジェ アリアシムとシナーがトップ選手を脅かす存在へと成長した一方、同世代の若手選手たちも飛躍を遂げている。「ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ」で彼らはどんな活躍を見せてくれるだろうか。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「Next Gen ATPファイナルズ」で優勝したシナー

(Photo by Julian Finney/Getty Images)