最終回を飾るのは二見颯騎主将(スポ4=東京・足立新田)と3年生田太隆靖(スポ3=東京・足立新田)、鳥居邦隆(社3=愛知…
最終回を飾るのは二見颯騎主将(スポ4=東京・足立新田)と3年生田太隆靖(スポ3=東京・足立新田)、鳥居邦隆(社3=愛知・愛工大名電)。唯一の4年生としてチームを牽引する二見主将とそれを支える3年生2人に、直前に控えるインカレへの意気込みを語っていただいた。
※この取材は10月23日に行われたものです。
「勝たなくてはいけないという緊張をプラスに変えてくれる」(鳥居)

土俵に沿ってすり足をする二見
――よろしくお願いします。まず初めに、田太選手の他己紹介をお願いします
鳥居 田太隆靖。スポーツ科学部の3年です。同級生です。もともと同部屋でしたが、最近お互い一人部屋になりました。心優しくて、体の大きい青年です。森の奥にひっそりと暮らしている心優しきくまさん。その方が的確かな。
田太 そういうイメージなんだ(笑)。
二見 彼は高校の後輩で、6年間付き合っています。性格は楽観的で、雑な部分があります(笑)。だけど、最近は上級生になって後輩もいっぱいできて変わってきているのかな。自主トレーニングとかもたくさんしています。そういうところが変わってきていて、いいなと思います。趣味は映画を見ることです。
――次に鳥居さんの紹介をお願いします
田太 社会科学部の3年生です。最近一人部屋になりました。趣味はドライブで、後輩の面倒見がいいです。
二見 彼は一言でいうと、変わっていると思います。自分の世界を持っていて、自分の考えがあります。練習ものらりくらり好きなようにやっているかんじがするのですが、やっぱり自分の考えを持ってやっています。大会でも健闘していますし、頼れる後輩だと思います。あとは、ドライブが好きです。
――では最後に主将の二見選手をお願いします
田太 6年間関わっている先輩です。スポーツ科学部4年。優しくて誰にでも平等に接してくれる先輩です。この早稲田の相撲部の雰囲気の良さは、主将からきている部分があるんじゃないかなと思います。そういう人柄の良さを感じます。
鳥居 キャプテンなので、リーダーシップを持ってチームを引っ張ってくれます。先輩は出れなかったですが、東日本(学生選手権)もチームをまとめ、去年の先輩に続く成績を残すことができました。あとはインカレで頑張ってもらいたいなと思います。
――二見選手が主将になってから、お二人が感じる変化はありますか
田太 キャプテンらしくなったというのはあります。部を率いていく立場だと思うので、リーダーシップを発揮している場面が多くなったと感じます。試合でもそうですし、練習でもチームを引っ張っていると感じていました。
鳥居 早稲田には上向きのいい流れが来ていて。勝たなくてはいけないという場面で声をかけてもらったりします。勝たなくてはいけないという緊張をプラスに変えてくれる、そういうコミュニケーションが増えたと思います。
「強烈な部活かな」(二見)
――チームの雰囲気はいかがですか
二見 一人一人が個性を持っていて、強烈な部活かなと思います。みんな個性が強いとしか言えないです。雰囲気は仲が良くて、練習が終わったら楽しく話したりしています。寮のご飯がないときは、みんなで作って食べたりしています。
――今年のここまでのご自身の結果を振り返っていかがですか
二見 僕は今年は試合にあまり出られていません。団体としてみたら、東日本(学生選手権)でベスト8に入れて良かったのかなと思います。個人としては、試合に出られていないので不完全燃焼かなという気持ちです。
田太 団体戦に出させてもらったのですが、全然勝てていなくて、そこが自分の弱いところかなと思います。今度のインカレでは(メンバーに)選ばれたので、選ばれたからには一勝でも多く勝てればいいなと思います。個人戦は、東日本学生選手権でベスト16になりました。でもあれは一回勝っただけなので、なんとも言えません。普通に勝ってベスト16になれるくらいの力を付けて、頑張りたいと思います。
鳥居 個人でいうと、そんなに変わっていないなと思います。特に硬くならずのびのびとやらせてもらって、とてもノーマルな状態です。それとチームの力が加わって、2年前よりはのびのびできている気がします。
――東日本体重別で全国出場まであと一歩でした
鳥居 仕方ないと思います。勝てるときは勝てるのですが、負けるときは負けるので。そこはまた次の試合に向けて、切り替えてやっていきます。栗田(裕有、スポ3=東京・新田)が優勝したので良いかなと思います。
――1、2年生の活躍について、どう思われますか
二見 2年生は試合で成績を残してくれるし、2人の頼れる後輩だなと思います。1年生も1年生らしく勢いよく、のびのびとやっています。1年生が頑張っていることが、僕たちの刺激になっているなと思います。
田太 同じ意見です。2年生が団体戦で得点を取ってくれるメンバーです。僕はあんまり勝てていなかったので、頼り切ってしまっていたと思います。他でも点数を取れるように、僕が頑張らなくてはと思います。1年生もとても頑張っていて、刺激になりますね。
「作業時間は4時間くらい」(田太)
――コロナ禍が続いていますが、去年と今年で変化はありますか
田太 今までサポーターズクラブという、応援してくれる方を募って支援していただくというものがありました。それとはまた別に、動画配信やクラウドファンディングにも挑戦してみているというかんじです。
――YouTubeの動画を編集されていましたよね
田太 そうですね、お粗末な編集を(笑)。 編集はどんな感じなのかなとYouTubeを見ていて思っていたので、初めて挑戦してみたのですが難しいですね。全然出来ないです。とても時間がかかりました、あんなちょっとで。
――どれくらいかかりましたか
田太 作業時間は4時間くらいかかったかもしれないですね。撮影時間などもあったので。
鳥居 エンゲートは、サポーターズクラブやちゃんこ会の延長のようなかたちです。かたちが変わってもこういった活動は今後もやっていきます。チームの雰囲気でいうと、だいぶ変わったなと思います。今までの早稲田は上昇の気持ちをみんな持ってやっていたので、勝ちにシビアというかピリピリした環境でした。それはそれで、みんなが勢いがあるときもありました。今は個々の特徴があって、チーム全体として緩くなったという印象があります。緩くなったと言っても、実力は伴っていて、結果を出しているので、いい方向、いい空気感になってきたのかなと思います。
二見 エンゲートやYouTubeなど新しいことに挑戦してきました。サポーターズクラブでちゃんこ会などを今までやっていたのですが、そういったことができません。なので、こちらからできること、YouTubeなどで情報発信をして、それを見てもらって応援してもらうというのがこれから主流になっていくのかなと思います。それが大きく変わった点だと思います。
――YouTubeやエンゲートはどなたの発案ですか
田太 マネージャーです。マネージャーが基本的に新しいことを提案したり動いてくれたりするので、ありがたいです。

重りを持って稽古する田太
――普段の食事で気をつけていることはありますか
二見 たくさん食べることと、最近はプロテインを多く摂取するようになりました。1年生の園田が筋トレを突き詰めてやっています。それが影響してプロテインを飲むとか、鶏胸肉を食べるとかチーム全体で意識し始めていると思います。
田太 プロテインを飲む量は増えました。筋トレ終わった後と寝る前に飲んだり、意識することが多くなった気がします。
――練習で欠かさずやっていることやこだわりを教えてください
鳥居 練習の中で…
田太 一番こだわり強そうだな。
鳥居 怪我をしないことですね。この人数でやっているので。やっぱりうちは団体戦が鍵になってくるので、一人欠けると… 東日本(学生選手権)も結構大変でした。それを考えると、練習中に怪我をしないことが大切かなと思います。この組織においては。
田太 今までは漠然と稽古していたのですが、 最近は一つ一つの動作を相撲に使うことをイメージしながらやるようにしています。すり足だったら、相手を実際に押すイメージをしたり、腕立てだったら相手を押す手の形をイメージをしてやってみたり、小さな工夫をして最近やっています。
――3人での思い出はありますか
二見 あるかな…
鳥居 合宿とかかな。僕たちが下級生だったときは、3人で雑用をしたりしました。
田太 あのときは3人で同部屋でしたよね。
――合宿ではどのようなことをされていましたか
田太 相撲とかはとらなくて、基礎体力を鍛える練習と言うんですかね。
二見 トレーナーさんが考えてくれたメニューをやります。体をうまく使う方法を身に付けたり、基礎体力を向上させることを目指しています。それを自然豊かな環境でやるのが、早稲田の恒例の合宿です。
――どこでやられていましたか
田太 湯河原です。ちょうど前が海で、ちょっと山の上なので海がとてもきれいに見える場所でした。 部員、コーチみんなで一緒に泳いだり、最後にはスイカ割りをしました。楽しかったです。
「ホームランを打つ度に見ていた」(田太)

稽古中の鳥居
――相撲以外で見るスポーツはありますか
鳥居 僕は卓球ですね。高校の同級生でオリンピック候補くらいの子がいて、卓球は見るようになりました。結構面白いですね。僕は卓球できないですけど(笑)。
二見 僕は東京オリンピックのときはレスリングですね。早稲田の須崎(優衣、スポ4=東京・安部学院)さんとか優勝したじゃないですか。身近な人が出ていたので、レスリングを見たりしていました。柔道部の友達もいるので、柔道も見たりします。
田太 詳しくないはですけど、格闘技とかは結構好きで見たりしていました。本当に最近でいうと、野球の大谷選手がすごいと知ってホームランを打つ度に見ていたりしていましたね。全然詳しくないですけど、それでもすごいというのが伝わってきたので、楽しく見ていました。
――オフの時間はどのように過ごされていますか
二見 ドラマや映画、アニメを見たりマンガを読んだりしています。あと、僕はたまに散歩をします。
――それは一人でですか
二見 一人でしたり、誰か付いてきてくれるなら捕まえて一緒に行きます。この2人は行かないけど。田太とかは多分絶対に行かない(笑)。
田太 僕はめっちゃインドアです(笑)。
二見 2年生の2人とは行ったことありますね。
田太 僕は寮内の違う部活の人と一緒にいますね。友達の部屋に行って、何をするわけじゃないんですけど、同じ空間にいます。たまにゲームをしたりしています。
鳥居 この前打ちっぱなしに行ったら、すごい楽しいなと思って。ああ、これいいやと思いました。
田太 あとは寝ているよね(笑)。
――4年生の二見選手は教育実習に行かれましたか
二見 6月に行ってきました。正直しんどかったというのが第一の感想です。朝6時くらいの電車に乗って、帰ってくるのは9時か10時でした。
田太 きつい…
――田太選手も来年行かれますよね
田太 そうなんです。出身校が同じなので、聞いてもう怖いですね。
二見 大変だったけど楽しかったです。
――生徒たちからプレゼントなどはもらいましたか
二見 全然です。
鳥居 (笑)
二見 ジュースはもらったんですけど、色紙とかはなくて(笑)。緊急事態宣言中だったので、1、2年生が交互に学校に来たりしていました。なので、正直関わる機会が少なくてそこまで生徒とは仲良くなれなかったですね。
田太 来年頑張ります! 色紙とかもらいたいですね。
「試合ができなかった分の気持ちをぶつけます」(二見)
――最後にインカレについて、伺いたいと思います。二見選手は最後の舞台となります。お二人の主将への思いを教えてください。
田太 高校生から6年間お世話になっているので、その恩を少しでも返せたらなという気持ちで頑張ろうと思います。
鳥居 やることやるだけですね。気持ちよく送ります。
――お二人はこうおっしゃていますが
二見 そうですね。気持ちよく送ってもらえたら嬉しいです。
――最後にインカレへの意気込みと目標をお聞かせください。
二見 個人戦は怪我があったりして今年は試合になかなか出ることができなかったので、それを全てぶつける気持ちで頑張りたいです。個人では全然活躍できていないので、最後くらいはベスト16くらいいけたらいいなと思っていて、それを目標に頑張ってきます。やっぱり最後に出られる団体戦で、今年最初で最後の団体戦なので、試合ができなかった分の気持ちをぶつけます。主将としても役割を果たせたらなと思います。
田太 一番大きな試合で、颯騎先輩の卒業などもあります。なので一勝でも多くして颯騎先輩の不完全燃焼さをなくしてあげて、なおかつ気持ちよく送り出せるように相撲を取りきりたいなという思いがあります。個人戦は一勝でも多くできるように、いろいろ考えながら相撲を取りたいと思います。
鳥居 みんな実力はあるので後はこけないようにしっかりやるだけです。後はそんなに考えることもないかなと。やるべき事をやっていれば、結果も出ますし。頑張ります!
――ありがとうございました!

頼れる3、4年生の活躍に期待です!
(取材・編集 渡邉里奈)
◆二見颯騎(ふたみ・そうき)(※写真中央)
1999(平11)年12月18日生まれ。174センチ、110キロ。東京・足立新田高出身。スポーツ科学部4年。早大相撲部の良い雰囲気は、二見選手の優しさから。後輩たちはそう口にします。チームで心を一つに、『4年間の集大成』となる舞台に挑みます!
◆田太隆靖(たぶと・りゅうせい)(※写真右)
2000(平12)年11月24日生まれ。178センチ。124キロ。東京・足立新田高出身。スポーツ科学部3年。対談を盛り上げてくださった田太選手。稽古中、体を痛めた後輩を気遣う姿が印象的でした。最高のかたちで二見先輩を送り出します!
◆鳥居邦隆(とりい・くにたか)(※写真左)
2000(平12)年4月3日生まれ。170センチ、105キロ。愛知・愛工大名電高出身。社会科学部3年。「自分の世界を持ち、自分の考えがある」という鳥居選手。対談中も鳥居選手の信念の強さを感じました。気負わずのびのびと相撲を取って、輝きを放つことでしょう!