第3回に登場するのは、早大相撲部の活躍を陰で支えるお二人。吉村千華(法3=東京・東京学芸大付)マネジャーと石田萌果(法…
第3回に登場するのは、早大相撲部の活躍を陰で支えるお二人。吉村千華(法3=東京・東京学芸大付)マネジャーと石田萌果(法2=東京・国分寺)マネジャーだ。姉妹のように仲の良いお二人は、対談の節々で早大相撲部への愛が溢れており、終始にぎやかな対談となった。今回の対談はお二人の関係性の変化と今年から始めたマネジャー業務を中心に話を伺った。
※この取材は10月23日に行われたものです。
「何でも話せる関係になった」(吉村)

真剣な眼差しで語る吉村
――昨年の対談の時と比べて、お互いの印象や関係性はどう変化しましたか
吉村 萌果ちゃんは相変わらず優しいし、最近は料理も上手にやってくれます。良いことも悪いことも何でも話せる関係になってきて、前よりも関係性は深まりましたね。
石田 千華さんはずっと優しいのはもちろん、最近特に感じるのが行動力のすごさですね。私だったら怠けてしまうかなというところも、千華さんはすぐ行動に移しているので見習わなければいけないと思います。
――今年の新歓はどうでしたか
吉村 例年であれば早稲田杯という一般の学生向けの大会があったのですが、今年もコロナで中止になってしまったので、早稲田の相撲部にゆかりのある著名人、デーモン閣下とやくみつるさんと安治川親方と刈谷富士雄さんを招いてオンライン座談会を開催しました。
――新入部員の大村選手(晃央、社1=静岡・飛龍)と園田選手(陽司、スポ1=福岡・博多)の印象はいかがですか
吉村 大村くんはまじめですね。
石田 本当にまじめだと思う。
吉村 さっき聞いた話でおもしろい話があって。大村くんはバスで高田馬場駅から大学に来ているのですが、彼は社会科学部なので14号館に行くには西早稲田で降りれば一番近いのに、早稲田は正門から入らなきゃダメだと言って毎日正門から大学に入っているらしいです(笑)。本当に律儀な人だなと思いました。
一同 (笑)。
石田 あと、大村くんは選手とマネージャーを繋いでくれる役割をしてくれて、とても助かっています。
――大村選手は早大相撲部のYouTubeのトークイベントで司会進行をされていましたが、とてもお上手で驚きました。大村選手のそういった一面も今後楽しみですね
吉村 そうですね。高校の時に生徒会長をしていたらしくて、生徒会長感が出ていますよね(笑)。基本的には私たちがやる運営活動とかも手伝ってくれるので、本当に助かっています。
――園田選手の印象はいかがですか
吉村 園田くんは自分にストイックなのと礼儀正しいですね。大学に入ったら先輩のことは「さん」付けで呼ぶと思うのですが、律儀に「先輩」付けで呼んでいます。あと意外とおっちょこちょい(笑)。
「相撲部はいいところしかない!」(石田)
――お二人から見た、早大相撲部の良さを教えてください
吉村 毎年これは言っていることですが、とにかくみんな優しくて、いつも気を遣ってくれたり協力してくれたりします。何かをするたびに感謝の言葉を伝えてくれるのも嬉しいです。
石田 私も相撲部に入ってびっくりしたのが、いい意味で上下関係が無いことです。先輩後輩関係なくみんなで仲良くしていて、それがすごくいいなって思います。
――先輩後輩の関係もそうですが、監督(室伏渉、平7人卒=東京・明大中野)も気さくな方でいい雰囲気ですよね
吉村 そうですね。私も初めて入ったときから怖いという印象はなくて、いい意味で体育会っぽくないというか。監督が学生の意見を尊重してくれるからこそ、みんながのびのびと活動できているなというのは感じますね。
――残念ながら今年はマネジャーが1人も入りませんでしたが、石田さんの率直な気持ちはいかがですか
石田 本当に入れなきゃいけないなって感じですね。途絶えてしまったところからまたっていうのは大変だと思うので。私も千華さんがいなくて1人だけだったら入っていなかったと思いますし、来年頑張らなきゃいけないなと思います。
――未来のマネジャーがこの対談を読んでいるかもしれないので、何かメッセージはありますか
石田 本当に相撲部はいいところしかないです!みんな仲良いし、優しいし、土日の午前中の稽古に来て料理を作ってみんなと一緒にご飯食べられるし。平日は空いているからバイトもできるし、いいところしかないですよね。
吉村 本当にいいよね。相撲部の他に自分の好きなことする時間もあるし。
――相撲部は土日に集中して稽古をしているということですが、マネジャーの具体的な仕事内容は何ですか
石田 練習中は基本的にずっと料理をしています。
――石田さんは昨年と比べて成長できた点はなんですか
石田 昨年は千華さんがいない日は「終わった」って感じだったのですが、最近は「大丈夫かも」と思えるようになりました。
吉村 心強いですね。最近は少し忙しかったりして行けない時もあるのですが、萌果ちゃんなら全然大丈夫だから、何の心配もないです。
――試合の日はどんなことをされていますか
吉村 基本的には動画を撮ったり取組の結果を記録したりしています。
「選手の環境を整え続けることが大切」(吉村)

終始穏やかな様子の石田
――吉村さんは大学生活も後半に差し掛かっていますが、入部当初と比べて気持ちの変化はありますか
吉村 ありますね。もっと部員がいろんな形で活躍できる環境を整えたいと思うようになりました。あと、コロナの影響で支援会の方々と会える機会がなくなってしまったなかで、自分は何ができるのかを考えて、運営の活動にたくさん関わるようになりました。
――入った時は先輩のいるところに飛び込んでいったという感じだったと思いますが、先輩になって後輩に教える側になっての気持ちの変化はありますか
吉村 自分の責任感は前よりは大きくなっているなというのは感じますね。ちょうど今新しい仕事に取り組んでいるのですが、萌果ちゃんと一緒に協力して取り組んでいけたらなと思います。
――石田さんからみて先輩としての吉村さんはどんな存在ですか
石田 現在エンゲートやクラウドファンディングのような新しく始めた仕事があるなかで、私は結構千華さんに頼ってしまっているのですが、それでも一生懸命頑張ってついていきたいという気持ちはありますし、千華さんが卒業してからでも頑張って繋げていきたいなと思います。繋げる人がいればいいのですが(笑)。マネジャーが途絶えてしまうとそこらへんも結構厳しくなってしまうと思うので。
吉村 選手は選手の活動に専念することが仕事だと思うので、私たちマネジャーはその環境を整え続けることが大切だと思います。
――少し前にテレビ番組で早大相撲部の特集がありましたが、反響はありましたか
吉村 あれはすごかったよね。
石田 すごかったですね。大会に行った時、他大学の方に結構言われましたね。
吉村 この前、本屋さんの人にも言われた(笑)。放送の後に番組を見てくださった方から差し入れをたくさんいただいたりして、とてもありがたかったです。
「本当に千華さんがいてくれてよかった」(石田)
――私も含めここにいる全員法学部なので、法学部トークをしようと思います。部活と普段の授業との両立というところで、法学部は勉強が大変だったりしますが、いかがですか
吉村 平日の時間は自分の好きなように使うことができるので、相撲部があるから法学部の勉強が大変になるということは全然ないです。
石田 そうですね。私は塾講のバイトもしていますし余裕はあります。
吉村 ちゃんと大学生活を送りながら、部活に関わることができます。
――石田さんは吉村さんが法学部で助かることは多いですか
吉村 とても助かっています。履修登録を手伝ってもらったり、教科書を譲ってもらったりしました。あとゼミの相談にも乗ってくださいました。
――石田さんや私のような2年生は、コロナの影響でなかなか人との繋がりが生まれにくかったと思います。石田さんにとって吉村さんはとても心強い存在でしたね
石田 そうですね。本当に千華さんがいてくれてよかったです。
吉村 私も萌果ちゃんがいてくれたおかげで、テスト勉強とかレポート課題とかで助かった部分もある(笑)。
――1学年しか離れていないというのは大きいですね
吉村 そうですね。本当に友達みたいな感じ(笑)。
――相撲部のマネジャー以外で何か取り組んでいることはありますか
石田 私は結構バイトをしていますね。塾講師のバイトをしているのですが、1年生の時は週3でしていましたし、いまでも週2でしています。それでもマネジャーの活動は余裕をもって取り組めています。
吉村 私はゼミの活動が忙しいのですが、それに加えてボランティア活動もしたりしていますし、全く問題ないです。
――相撲部マネジャーになればなんでも出来ますね(笑)。
吉村・石田 そうですね(笑)。
――休日は何をして過ごしていますか
吉村 私は友達とランチに行ったり、買い物をしたりしますかね。
石田 私もそうですね。1人で吉祥寺に行ったりもします(笑)。
吉村 私もよく行く(笑)。
「全国優勝する友達なんて今までいなかった」(石田)

ちゃんこを作る石田
――今年に入ってマネジャーとして一番印象に残っている相撲部の出来事はなんですか
吉村 いろいろありすぎますね。私たちマネジャーのことで言うなら、コロナ禍で新しく始めた取り組みですかね。例えば新歓の座談会だったり、エンゲートというサービスをつかって部員同士のトークイベントを開催したり、クラウドファンディングをやったり。
石田 私は栗田くん(栗田裕有、スポ2=新潟・海洋)が全国大会(全国学生個人体重別選手権)で優勝したことですかね。全国優勝する友達なんて今までいなかったし。
吉村 それは間違いないね。史上初だし。そのことも本屋さんの人に言われた(笑)。
――その試合はマネジャーとして見に行けたのですか
石田 見に行けました。決勝戦が大逆転ですごすぎて。
吉村 すごかったね。土俵際に攻められていて、正直もう厳しいかなって思ってしまっていたのですが、執念でねじ返して。あれは盛り上がりましたね。
「早大相撲部らしくピンチをチャンスに変えた」(吉村)
――コロナ禍で対面でのイベントができなかった分、オンラインでの活動に力を入れられていたと思うのですが、今年から始めたSNSやエンゲートについての説明をお願いします
吉村 SNSは特に力を入れています。ブログは週に2回は更新するようにしていますし、もっと増やしていきたいです。
――ブログはどんな内容ですか
吉村 ファンの方からいただいた差し入れを部員が食べている様子をあげたり、イベントの告知をしたりしています。インスタグラムでは写真をたくさん載せるように心がけています。みなさんからリアクションをいただけると、ファンの方との繋がりを日頃から感じることができてうれしいです。
――エンゲートとはどういうものですか
石田 エンゲートは投げ銭みたいなシステムで、応援してくださる方からポイントをもらうというものですが、もちろんそれはこっちが何も提供しないでもらうわけではなくて、生配信のトークイベントを開催したり、大会後に結果を報告したりして、応援したいなって思ってもらえたらもらうかたちになっています。
――こういった活動を始めたきっかけは何ですか
吉村 とにかく支援会の方と繋がりたいというのが1番大きいですね。コロナ禍の前は定期的に道場にきて稽古を見ていただいて、終わった後にちゃんこを食べながら交流するという機会がすごく多かったのですが、それがコロナの影響で完全になくなってしまったので。今までサポーターズ倶楽部の方をはじめ、多くのファンの方と繋がることができたのに、コロナ禍でそれがなくなってしまうのはすごく悲しいなと思って。相撲部を対面で感じることはできないけど、オンラインで身近に感じていただきたいなという思いで始めました。相撲部がここまで発展してこられたのも、そういった方々との繋がりのおかげなので、なんとか継続していきたいのと、これを機にさらに多くの人に早大相撲部を知ってもらいたいですね。
石田 私は入部してからちゃんこ会をやったことがなくて、サポーターズ倶楽部の方とほとんど会えていないのですが、こういった活動を通じて繋がれたらなという思いはあります。
――コロナ禍で悲観的にならずに、いいきっかけにすることができたのですね
吉村 そうですね。コロナの影響で活動ができなかった当初は本当に落ち込んでいたのですが、コロナがあったからこそこういう活動にチャレンジできたと思います。ピンチをチャンスに変えて躍進できたのが早大相撲部らしくてよかったなと思います。
――以前からあるサポーターズ倶楽部について教えてください
石田 早大相撲部の支援会にあたるもので、年会費は1口3000円から払っていただくことになります。コロナが落ち着いたらちゃんこ会に招待したり、練習や試合に招待したりすることができるのですが、今は状況的に厳しくて残念です。
吉村 コロナが落ち着いた時にちゃんとお礼したいです。
「早稲田の部活は何ってなった時に、相撲部が挙がるようにしたい」(吉村)
――お二人にとって早大相撲部はどんな場所ですか
吉村 深いね(笑)。
石田 私は本当に入ってよかったなと思っています。入らなかったら大学生活の4年間でこれを頑張ったなということがないまま終わってしまったと思うので。みんながとにかく暖かいので、わたしも頑張ろうと思える場所です。
吉村 私も萌果ちゃんと同じで、本当に入ってよかったと思っています。ここに入ったからこそ、自分が前向きになれたり、できるようになったことが増えたり、なんでも話せる仲間ができたり。支援会の方と出会えたのも含めて本当に入ってよかったです。
――マネジャーとして今後の目標や実現したいことはありますか
石田 私は応援してくださっている方に直接会って感謝の気持ちを伝えたいですね。仕事内容に関しては、新しく始めたことを絶対に終わらせないで今後も続けていきたいと思っています。
――来年は吉村さんがラストイヤーです
石田 本当に悲しいです。やだ、本当にやだ(笑)。
吉村 大丈夫だよ、いっぱいマネジャー入るよ(笑)。
――吉村さんはいかがですか
吉村 私の一番の理想は、早稲田の部活って何ってなった時に、相撲部が挙がるようにしたいです。早稲田の部活というと野球部やラグビー部みたいな大きな部活がある中で、規模としては小さくても、相撲部も有名だよねって多くの人に思っていただけるように広報を頑張ったり、選手が活躍したりできるような環境を整えたいと思います。
――素晴らしいですね。私たちも力になれるように頑張ります。最後にインカレへの意気込みとファンの方へのメッセージをお願いします
吉村 インカレはこのチーム最後の大会になります。選手たちはインカレに向けて稽古を一生懸命頑張っていますし、私たちもインカレに向けていろんな方面から頑張っているところなので、応援よろしくお願いします。
石田 最後の大会ということで、二見さん(颯騎、スポ4=足立新田)がいなくなってしまうのは本当に寂しいのですが、最後の大会に向けてみんなで頑張っているところなので、応援よろしくお願いします。
――ありがとうございました!応援しています!

姉妹のような関係性が素敵な2人
(取材・編集 安齋健)
◆吉村千華(よしむら・ちか)(※写真右)
2000(平12)年8月30日生まれ 。東京・東京学芸大学付高出身。法学部3年。終始明るくインタビューに応じてくださった吉村マネジャー、相撲部の話になると誰よりも熱い気持ちで力強く語ってくださいました。平日はボランティア活動やゼミの取材等を行っており、多方面で活躍されています!
◆石田萌果(いしだ・もえか)(※写真左)
2001(平13)年6月29日生まれ。東京・国分寺高出身。法学部2年。謙虚で落ち着いた様子が印象的な石田マネジャー。取材当日も大きな鍋でちゃんこを作られていました。ここまで読んでくださった未来の早大生へ、「相撲部はマネジャーを絶賛募集中です!」