プレミアリーグ第9節、マンチェスター・ユナイテッドvsリバプールが、24日にオールド・トラッフォードで行われ、アウェイの…

プレミアリーグ第9節、マンチェスター・ユナイテッドvsリバプールが、24日にオールド・トラッフォードで行われ、アウェイのリバプールが0-5で圧勝した。なお、リバプールのFW南野拓実はベンチ入りも出場機会はなかった。

 

直近のリーグ戦1分け2敗の3戦未勝利で首位チェルシーと6ポイント差の6位に甘んじているユナイテッド(勝ち点14)。強豪4連戦の初戦となった前節のレスター・シティ戦を2-4で落としたスールシャール率いるチームだが、直近のチャンピオンズリーグ(CL)のアタランタ戦では0-2からの劇的な逆転勝利を挙げ、バウンスバックに成功した。その勝利を追い風に臨んだ今季初の対ビッグ6との一戦では軽傷を抱えたブルーノ・フェルナンデス、フレッジ、ラッシュフォードの3選手が間に合い、3日前と全く同じスタメンを選択した。

 

一方、チェルシーに首位の座を譲るも、ここまで唯一の無敗で1ポイント差の2位に位置するリバプール(勝ち点18)。前節はラニエリを新指揮官に迎えたワトフォードを敵地で5-0のスコアで粉砕し、直近CLでも同じく敵地でアトレティコ・マドリーとのタフな試合を3-2で競り勝ち、公式戦2連勝。盤石の状態で宿敵のホームに乗り込んだ。アトレティコ戦からは先発2人を変更。マティプとマネに代わってコナテとジョタが起用され、ファビーニョはヒザの打撲によってメンバー外となった。

 

試合は共にいきなりビッグチャンスを迎えた中、いきなり明暗分かれる展開となる。まずは4分、ユナイテッドが相手陣内でボールを奪い、フレッジ、ラッシュフォード、クリスティアーノ・ロナウドとパスが繋がり、ボックス右でフリーのB・フェルナンデスに絶好のシュートチャンス。だが、ここはフィニッシュを焦ったか、大きく枠を外してしまう。

 

すると、直後の5分にはGKアリソンからファン・ダイク、ロバートソン、ジョタと左サイドで相手のプレスを外すパスワークから中央でボールを受けたフィルミノが背後を狙うサラーへスルーパスを供給。サラーは相手を引き付けて右を並走するナビ・ケイタへ丁寧なラストパスを送ると、ケイタが難なくGKとの一対一を制し、公式戦2試合連続ゴールを挙げた。

 

敵地でファーストチャンスをモノにして勢いづくリバプールは、直後にも高い位置でのボール奪取からケイタのラストパスを受けたフィルミノに決定機も、ここはシュートのコースが甘くGKデ・ヘアのセーブに遭う。

 

だが、畳みかけるアウェイチームは13分、左サイドからロバートソンが前線に入れたボールをマグワイアとショーがお見合いしたところをケイタが粘ってマイボールに。すかさず右でオーバーラップを仕掛けたアレクサンダー=アーノルドがボックス右からDFショーの股間を抜く見事なグラウンダークロスを通すと、ファーに飛び込んだジョタが左足のスライディングシュートで押し込んだ。

 

守備のアプローチの失敗と最終ラインの連携ミスによって、わずか10分ちょっとで2点のビハインドを負ったユナイテッド。前半の内に点差を縮めようと、リスク覚悟で攻勢を仕掛けていく。19分にはB・フェルナンデスからボックス左でパスを受けたC・ロナウドにシュートチャンスも、これを大きくふかす。さらに、20分過ぎにもショーやグリーンウッドが積極的にボックス付近で足を振っていくが、GKアリソンの好守に遭う。

 

一方、2点リードによってより守備にメリハリを付けながらカウンターを起点に追加点を目指す。前半半ばにヒザか筋肉系のトラブルに見舞われたミルナーがプレー続行不可能となり、カーティス・ジョーンズのスクランブル投入を余儀なくされる。

 

32分にはラッシュフォードの不用意な長いバックパスを相手陣内右サイドでかっさらったサラーがそのままボックス内に侵入。左足でシュートを試みるが、ここは我慢してステイし、シュートコースを消したGKデ・ヘアの好守に遭う。

 

だが、公式戦9戦連発と絶好調のエジプト代表FWは相手の隙を見逃さない。38分、フィルミノを起点とした鮮やかなパスワークからボックス中央でジョタの横パスを受けたサラーが左足のシュート。これはDFにブロックされたものの、ボックス右でこぼれ球を回収したケイタからの丁寧な折り返しを、冷静に左足で流し込み、公式戦10試合連続ゴールを達成した。

 

その後はユナイテッドが攻勢を仕掛けてラッシュフォードやC・ロナウドがゴールに迫る場面を作るが、相手の集中した守備をこじ開けられない。すると、両者球際の攻防でヒートアップしライバル対決らしいシーンが増え始めたハーフタイム直前にリバプールが試合を決める4点目を奪った。

 

前半アディショナルタイム5分、相手陣内でのリスタートからボックス手前でフィルミノがDF2枚を相手にボールをキープ。うまく潰れたところをロバートソン、ジョタがサポートすると、ボックス中央でジョタの横パスを受けたサラーが左足のダイレクトシュートを流し込んだ。

 

クラブ史上初めてプレミアリーグで4点ビハインドでの折り返しとなったユナイテッドは、グリーンウッドを下げてハーフタイム明けにポグバを投入。この交代で並びを[4-3-1-2]の形に変更した。だが、試合開始からすべてがうまくいかないホームチームは結果的にこの交代策が裏目に出る。

 

50分、ハーフウェイライン付近でボールを受けたポグバがプレスバックしたフィルミノとヘンダーソンにサンドされてボールロスト。そして、ヘンダーソンが右足アウトにかけた美しいスルーパスを背後のスペースに送り込むと、これに抜け出したサラーがGKデ・ヘアの脇を抜く左足のチップキックを流し込み、ハットトリックを達成した。

 

なお、サラーはオールド・トラッフォードでのリーグ戦で初のハットトリックを達成した選手となると共に、プレミアリーグ通算ゴール数を106ゴールとし、ディディエ・ドログバの104ゴールを抜きアフリカ出身選手で歴代最多得点者となった。

 

この5失点目で忠誠心の強いホームサポーターも、さすがに一足早く家路につき始める中、失点直後の52分にはマグワイアの縦パスに抜け出したC・ロナウドがボックス内に持ち込んで見事な右足のコントロールシュートをファーポストに突き刺すが、VARのレビューの結果、これはオフサイドの判定で取り消しに。

 

さらに、59分には相手陣内でボールを奪い返そうとしたポグバがケイタに危険な両足タックルを見舞うと、一度はイエローカードが出たものの、オンフィールドレビューの結果、カードの色が赤に変わってポグバはわずか15分ほどのプレータイムでピッチを去ることに。

 

この退場を受け、スールシャール監督はB・フェルナンデスとラッシュフォードを下げてカバーニとダロトを投入。この交代で[3-4-2]の布陣にシフトする。一方、ポグバのファウルで負傷したケイタが担架でピッチを去ることになったリバプールは、オックスレイド=チェンバレンを2枚目のカードとして切った。

 

その後、試合はリバプールがさすがにペースを落としたことで徐々に落ち着いた展開に。何とか一矢報いたいユナイテッドは、83分にセットプレーの流れからマクトミネイの頭での折り返しに反応したカバーニに絶好機も、ゴール至近距離からのワンタッチシュートはDFロバートソンに触られてクロスバーを叩いた。

 

そして、試合はこのまま5-0のスコアでタイムアップを迎え、ユナイテッド相手に歴代最多5点差を付けて圧勝したリバプールが2戦連続の5-0のスコアでリーグ2連勝を飾ると共に無敗を継続した。一方、ホームで屈辱の惨敗を喫したユナイテッドは今季初のリーグ連敗でスールシャール監督の進退問題がより深刻さを増すことになった。