この精神力は確かにプロ向きだ。東京六大学秋季リーグ戦は24日、明治神宮球場で2試合が行われ、第2試合では、明大が逆転サ…

 この精神力は確かにプロ向きだ。東京六大学秋季リーグ戦は24日、明治神宮球場で2試合が行われ、第2試合では、明大が逆転サヨナラ勝ちを収めた。負ければ優勝の可能性が完全消滅する明大は、11日の「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」でヤクルトから2位指名された主将・丸山和郁外野手(4年)がサヨナラ適時打を放って5-4で勝った。

 1回表にいきなり4点を奪われ、窮地に立たされた明大。それでも1点ずつ返し、1点ビハインドの状況で9回を迎えた。死球、安打、犠打で1死二、三塁と一打逆転サヨナラのチャンスを作った。

 ここで代打の日置航内野手(3年)は空振り三振に凡退。絶対に負けられない試合で、1点ビハインドの9回2死二、三塁。重圧がかかる場面で打席に立った丸山は、立大の左腕・宮海土(3年)が投じた初球のスライダーをとらえた。打球は前進守備の中堅手の頭上を楽々超える当たりとなり、走者2人を本塁へと迎え入れた。

「今日はあの場面まで打てていなかった(4打席凡退)ので、ここで打たなきゃキャプテンじゃない、男じゃないと思いました。狙い球は真っすぐだったのですが、甘いスライダーが来たので、真っすぐのタイミングのまま打つことができました」と丸山は振り返る。普段はクールな男だが、ナインに囲まれて祝福されると、感極まったのか、うつむいてしばらく顔を上げられなかった。

 主将の一打に明大・田中武宏監督は「先に3年生の日置を出しましたが、修行が足りませんでしたね。丸山は一番練習してきた4年生。修行の差が出ました」と称賛。明大は26、27日の法大戦に連勝し、30、31日の早慶戦で早大が連勝した場合のみ、早大との優勝決定戦にもつれ込む。崖っぷちの戦いが続くが、丸山は「明治といえば、元気と粘り。気合と根性。言い訳をせず、しっかり気持ちを前面に出してやっていきたい」と力強い。「今日もうれし涙がちょっと出たのですが、まだ出きっていないので、優勝するまで取っておきます」と笑っていた。

 

(Full-Count 宮脇広久)