110月16日、東京六大学野球秋季リーグの第5週1日目が行われ、第2試合では早大が土壇場での逆転劇で8-5と勝利した。4安打5打点2本塁打の大活躍を見せた早大・今井は打率.636でリーグトップに立つ 序盤から先発・徳山壮磨(4年・大…

110月16日、東京六大学野球秋季リーグの第5週1日目が行われ、第2試合では早大が土壇場での逆転劇で8-5と勝利した。

4安打5打点2本塁打の大活躍を見せた早大・今井は打率.636でリーグトップに立つ

序盤から先発・徳山壮磨(4年・大阪桐蔭)が打ち込まれ、0-4と追いかける展開となった早大はこの日、4番に座った今井脩斗(4年・早大本庄)の2打席連続ソロ本塁打で6回までに2-5とする。さらに8回には無死一、二塁からタイムリーを放って3-5と徐々に点差を詰めていく。

そして9回、2死無走者から四球で出塁するとヒットでつなぎ、中川卓也(3年・大阪桐蔭)のタイムリーで1点差とする。続くチャンスに今井が2点タイムリー二塁打を放って逆転に成功。さらに丸山壮史(4年・広陵)、岩本久重(4年・大阪桐蔭)にもダメ押しとなる連続タイムリーが生まれ、この回一挙5点を奪い逆転に成功した。

ダメ押しとなるタイムリー三塁打を放った早大・丸山

徳山以降の救援陣は5投手が無失点でつなぎ、3点リードで迎えた9回は西垣雅矢(4年・報徳学園)が抑えて、早大が劇的な逆転で勝利を飾った。

明大は2回に蓑尾海斗(3年・日南学園)の2点タイムリー三塁打で先制し、続く3回には上田希由翔(2年・愛産大三河)の2ランで4-0とリードを広げる。

1点を返された直後の4回には2死一、三塁のチャンスに丸山和郁(4年・前橋育英)がタイムリーを放ったものの、中盤以降は追加点が奪えず。手痛い逆転負けを喫してしまった。

勝利に喜ぶ早大・西垣

■早稲田大vs明治大1回戦
早大 000 101 015=8
明大 022 100 000=5
【早】徳山、清水成、ユエン、原、加藤、○齋藤正、西垣-岩本
【明】竹田、村田、磯村、●蒔田、渡部翔-蓑尾
本塁打:早稲田大・今井《4回ソロ》《6回ソロ》、明治大・上田《3回2ラン》

◎早稲田大・小宮山悟監督
「春の5位以降、何とかという思いで夏場やってきて、4年生、特に丸山キャプテンに全て託すというつもりで今日のゲームを預けていたんですけど、最後いい形でダメ押しの1点が取れたのでいい試合でした。試合前のミーティングが結構いい雰囲気だったのでいい試合になるだろうと予測はしていたのですが、序盤は思うような形にならなかったので心配はしていましたけど、最後ああいう形で本当に素晴らしい試合になったと思います」

◎早稲田大・今井脩斗(4年・早大本庄)
「(今日は)できすぎた感じかなと思います。みんなが2アウトから作ってくれたチャンスだったので、何としても打ちたいと思っていたので抜けた瞬間はすごく嬉しかったです。4番は目標にしていたので、すごく嬉しかったです。」

◎明治大・田中武宏監督
「試合が始まる前に『守るときは2アウトになって安心するな。攻めるときは2アウトになってもあきらめない。それのやり合いだ』と言ったんですけど、それをまんまと早稲田さんにやられてしまいました。1点取られてまた1点取り返して、流れが来たと思ったんですけどね。同じバッターにやられすぎました」