あの最強女子がリングに帰ってくる。今月17日に、愛知・名古屋国際会議場で開催される『HEAT49』に、中井りん(34=修斗道場四国)が出場する。中井といえばMMA(総合格闘技)では22勝2敗1分と圧倒的な強さを誇り「格闘技界最…

 あの最強女子がリングに帰ってくる。今月17日に、愛知・名古屋国際会議場で開催される『HEAT49』に、中井りん(34=修斗道場四国)が出場する。中井といえばMMA(総合格闘技)では22勝2敗1分と圧倒的な強さを誇り「格闘技界最強女子」の異名を持つ。今回、2年ぶりのリング復帰となる中井は何を思うのか。「ココカラネクスト」で単独インタビューを敢行した。

【動画】中井りんHEAT49に向けての独占インタビュー



 まず2年ぶりの復帰には「表舞台に登場するのも久しぶりなので皆さんに喜んでもらえるパフォーマンスができたらいいなと思います」と意気込む中井。今回はスペシャルワンマッチとして、1Rがキック、2RがMMAと変則マッチとなる。またKOや一本で決着した場合にも、結果は「勝敗なし」となり、時間内に決着がつかない場合も判定は行われないことが決まっている。対戦相手はキックボクシング、MMAにも出場している鈴木万李弥(27=志村道場)に決定。1Rがキックと変則マッチとなるが、この点に関しても「問題はないです」とキッパリ。

 すでに入念に準備も行っているという。今月3日には岡山在住のWKAムエタイ世界フェザー級王者の国崇に出稽古に出向いている。その経験は「とても勉強になりました」と技術向上につなげている。

 一方、対戦相手の鈴木についても警戒を強める。相手の鈴木は過去にはブラジル王者ジェニフェル・フェハスと対戦し、鼻から大流血しながらも勝利をもぎ取ったことで『流血のマドンナ』の異名を持つ。中井が相手となったことには「格闘技人生で一生交わることはないと思ってました、雲の上の存在の方です」「恐れず全力で。私の骨は応援してくれる皆さんに、任せます!」と自身のSNSでつづり、全力でぶつかっていく姿勢を示している。

 そんな鈴木について中井も「打たれ強くて、とても強い選手だと思います」と認める。その上で戦い方に関しては「私は真面目にやるだけです」と必勝態勢で臨むという。

 また中井に関しては「強すぎることで対戦相手が決まらない」ともいわれている。実際にここまで2年間の空白期間があった中で、対戦相手が決まりかけたこともあったが、実現はしなかったという。さらにこのコロナ禍が苦境に拍車をかけた。以前に参戦経験もある米UFCへ直接交渉に出向こうともしたが、「うまくいかなかった」。コロナの影響で渡米が叶わなかったというのだ。

 それでも最強女子はくじけない。試合ができない期間も今年は「RIZIN」で活躍する浅倉カンナや、「RISE」女子王者の寺山日葵を始め、各団体を代表する女子格闘技選手と交流を深めたことも大きかった。最近の女子格闘技界に関しては「以前よりレベルは上がっていると思う。男性と同等に技術も習得して、モチベーションも高い」と切磋琢磨する相手がいることも自身の刺激につながっているという。

 今後の目指す目標については「UFCしか考えていない」とキッパリ。あくまで主戦場を海外としながら、今回のスペシャルマッチに関しては「ファンあっての中井りんですから。いいパフォーマンスをお見せできるように頑張ります」と言葉に力を込めた。ハイレベルな戦いが期待できそうだ。

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