第18回全国高校選抜ラグビー大会(埼玉・熊谷スポーツ文化公園熊谷ラグビー場)は2日、予選リーグ第2節の16試合がおこなわれた。 好天に恵まれたこの日は、まず第1試合で國學院久我山と長崎南山が激突。前半を7-7で折り返し、後半も拮抗した展開…

 第18回全国高校選抜ラグビー大会(埼玉・熊谷スポーツ文化公園熊谷ラグビー場)は2日、予選リーグ第2節の16試合がおこなわれた。
 好天に恵まれたこの日は、まず第1試合で國學院久我山と長崎南山が激突。前半を7-7で折り返し、後半も拮抗した展開が続いたが、國學院久我山は25分にNO8大石康太主将のトライ(ゴール)で同点に追いつくと、31分にFB武藤啓亮が左中間からPGを決め、17-14で熱戦を制した。

 この日もっとも観客席を沸かせたのは、Bグラウンド第3試合の佐賀工×東海大仰星だ。前半先に東海大仰星が2トライを挙げ先行したが、佐賀工は粘り強い防御で続くピンチをしのぐと、得意のラウンアウトモールでゴールラインを越え、5-12と詰めて前半を終える。風上に立った後半はさらにディフェンスの圧力で前に出る場面が増え、17分のWTB水間夢翔のトライ(ゴール)、23分のSO仲西海人のPGで逆転。終了間際にも勝利を決定づけるトライを奪い、22-12で歓喜を爆発させた。

「ディフェンスでどれだけがんばれるかが勝負だった。前半は思い切りがなかったが、後半はよく前に出てくれました」と佐賀工・仁位岳寛監督。一方の東海大仰星・湯浅大智監督は、「僕自身、勉強させてもらう試合。後ははい上がるしかない」と悔しさをにじませた。

 このほか、前回大会優勝の東福岡は尾道を後半に突き放して66-12で大勝。関東新人大会王者の桐蔭学園は高鍋の終始ひたむきなタックルに苦しめられたが、要所でスコアを重ね40-14で2勝目を挙げた。

 予選リーグ第3節は4日におこなわれ、ベスト8が決定する。(文:直江光信)

▼Aグループ
・東福岡(九州①・福岡/2勝0敗) 66-12 尾道(中国②・広島/1勝1敗)
・天理(近畿⑤・奈良/1勝1敗) 71-7 深谷(関東⑤・埼玉/0勝2敗)

▼Bグループ
・大阪桐蔭(近畿②・大阪/2勝0敗) 53-14 大分舞鶴(九州④・大分/0勝2敗)
・東海大相模(推薦・神奈川/2勝0敗) 33-19 秋田工(東北①・秋田/0勝2敗)

▼Cグループ
・石見智翠館(中国①・島根/2勝0敗) 65-5 土佐塾(四国①・高知/0勝2敗)
・西陵(東海②・愛知/1勝1敗) 26-17 札幌山の手(北海道①/1勝1敗)

▼Dグループ
・京都成章(近畿①・京都/2勝0敗) 65-0 名護(九州⑥・沖縄/0勝2敗)
・黒沢尻工(東北③・岩手/2勝0敗) 31-13 川越東(開催県・埼玉/0勝2敗)

▼Eグループ
・國學院久我山(関東②・東京/2勝0敗) 17-14 長崎南山(九州③・長崎/1勝1敗)
・日本航空石川(北信越①・石川/1勝1敗) 76-7 城東(四国①・徳島/0勝2敗)

▼Fグループ
・桐蔭学園(関東①・神奈川/2勝0敗) 40-14 高鍋(九州⑤・宮崎/1勝1敗)
・神戸科学技術(推薦・兵庫/1分1敗) 12-12 旭野(推薦・愛知/1分1敗)

▼Gグループ
・大阪朝鮮(近畿④・大阪/2勝0敗) 52-19 崇徳(推薦・広島/0勝2敗)
・中部大春日丘(東海①・愛知/2勝0敗) 29-7 流経大柏(関東③・千葉/0勝2敗)

▼Hグループ
・佐賀工(九州②・佐賀/2勝0敗) 22-12 東海大仰星(近畿③・大阪/1勝1敗)
・茗溪学園(関東④・茨城/1勝1敗) 35-12 仙台育英(東北②・宮城/0勝2敗)