夏のような日差しが降り注ぐ天候のなか、開幕戦から連勝中の明大は関東大学対抗戦(対抗戦)の第3戦、日体大戦に臨んだ。序盤…

 夏のような日差しが降り注ぐ天候のなか、開幕戦から連勝中の明大は関東大学対抗戦(対抗戦)の第3戦、日体大戦に臨んだ。序盤から日体大の圧力に苦しみ、前半10分にPGで先制点を許したが、その後はWTB松本純弥の連続トライや、フッカー紀伊遼平が対抗戦初トライを決めるなどの活躍を見せ、26ー3で前半を折り返す。後半は前半の課題を修正し、立て続けに3トライを決めるが、その後は両者譲らぬ厳しい展開が続く。試合終盤にWTB石田吉平がトライを決めたが、後半ロスタイムで失点し、46ー10で試合終了。開幕から3連勝を飾った。

 試合開始早々、ブレイクダウンで明大の持ち味であるクイックボールを出せず、日体大の前に出るディフェンスに苦しむ展開が続く。前半4分、CTB廣瀬雄也の50:22キックで敵陣深くまで攻め込むものの、パスが乱れトライ獲得の好機を逃すと、PGで日体大に先制を許してしまう。すると14分、タップキックで素早くリスタートし、敵陣ゴールライン付近でフランカー木戸大士郎が大きくゲインした後に、SH飯沼蓮からパスを受けた松本が相手をかわしてトライ。失点直後、すぐさま得点を取り返した。その後も、再び松本が相手のパスの乱れを逃さずにインターセプトを決め、そのまま独走し連続トライを挙げる。続く36分には、廣瀬がパスフェイントと鋭いステップで抜け出し、最後はFB秋濱悠太がインゴールに飛び込んだ。その後も素早いパスで左右に展開し、日体大ディフェンスを翻弄(ほんろう)する。39分には、大外で石田からパスを受けた紀伊がインゴールに持ち込み、対抗戦初トライを飾る。開始早々はハンドリングエラーが多く見受けられたものの、前半終了間際で立て続けにトライを獲得し、いい流れで前半を26ー3で折り返した。

 

対抗戦初トライを飾った紀伊

 

 後半開始早々、マイボールラインアウトからモールで押し込み、最後は紀伊のトライで追加点を獲得。その直後も、廣瀬のキックで敵陣深くまで攻め込み、ラインアウトから着実にフェーズを重ね、最後はフランカー石浦大貴が対抗戦初トライ。続く11分にも、ゴールライン付近からのラインアウトモールで紀伊が得点を重ねる。紀伊はこの試合でハットトリックを達成した。この時点で41ー3とリードを広げた明大。このまま日体大を突き放したいところであったが、ミスや反則が繰り返され、両者得点の伸びない展開が20分以上続く。自陣深くまで攻め込まれる場面もあったが、ディフェンスが粘り強く対処しながら相手のミスを誘発し、得点を許さなかった。試合終盤には、明大らしいクイックボールを出してからの素早いパスワークで数的有利を作り、SO伊藤耕太郎からのパスを受けた石田が38分にトライ。これが今試合最後の得点だと思われたが、後半ロスタイムで日体大にインゴールを明け渡し、46ー10でノーサイド。開幕から3連勝を飾ったものの、課題が残る1戦となった。

 


中央インゴールに向かう石田

 

 前後半で計8つのトライを獲得して快勝を収めたものの、SH飯沼主将はこの試合を「ゼロ点の試合」と厳しく振り返る。試合全体を通して明大が優勢であったことに違いはないが、改善すべき細かなミスが散見された。しかし、日体大の大胆な攻めが続いた時間帯に集中力高く対処できたことや、途中出場の紀伊の活躍など、今後につながる収穫もあった。次戦は早大をあと一歩のところまで追い詰めた筑波大との一戦。対抗戦3連覇を占う重要な1戦に向けて、明大の挑戦は続いていく。

(記事 安齋健、写真 内海日和)

コメント ※関東大学ラグビー協会提供

神鳥裕之監督

――今日の試合を振り返って

  我々としてはもう少し自分たちのペースで自分たちのラグビーがしたかったのですが、日体大さんのプレッシャーもきつく、思うような時間をつくれなかったということで非常に反省点の多いゲームだったと思っています。勝利して反省できるということはいいことですので、そこだけはしっかり次に向かって反省して準備していきたいと思います。

――CTB廣瀬雄也の評価は

  彼は、もともと持っている能力が高いですし、特に前半のキックでも正確性の高いキックを蹴ってくれました。彼はまだまだできると思います。今日のパフォーマンスが、彼が持っている全てだとは思っていないですし、細かいプレーの判断であったり、正確性だったりが高まっていけば、当然ながらチームの中心になって成長していってくれるだろうと思っています。

SH飯沼蓮主将

――今日の試合についていかがですか

  相手はしっかり前に来るディフェンスなので、圧力を受けないことを意識したのですが、その1v1(ワンブイワン)のところで自分たちの持ち味であるクイックボールが出せず、明治のアタックができない状況が続いてしまいました。後半の最初に修正できたのですが、その後もミスが続いて、自分たちのペースに持っていけませんでした。今回のテーマが『フィニッシュ』だったのですが、最後はトライも取られてしまって反省することの多いゼロ点の試合だったなと思います。

――アタック中のミスや、ブレイクダウン周りで反則があった原因は

  一人一人の1v1(ワンブイワン)が前に出られなかったことが大きいと思います。ブレイクダウンで思うようにクイックボールが出せず、次のディフェンスにしっかりセットされてしまい、また前に出られるということの繰り返しだったので。後半最初は修正していいアタックができたのですが、前半は反省が多いです。

フッカー紀伊遼平

――プレイヤーオブザマッチに選ばれた感想

  まさか自分がもらうとは思っていなかった試合でした。結果としてトライに絡めたということは、自分としても積極的に声を出したり、コミュニケーションを取れたりしたことがつながったのかなと思います。次の課題として、ラインアウトが若干合わなかったゴール前でのミスや、スクラムでの反則を二つ取られてしまったこと、コミュニケーションを取りながら解決していくということができなかったところで、チームに迷惑をかけてしまったという思いもありますし、そういう部分も次に向けて改善していきたいと思います。

――初トライでウイングの位置にいたのはなぜですか

  もともとシステム的にフッカーやフランカーがいるというマネージのやり方であって、僕が顔を上げたときに外に大きなスペースがあったので、廣瀬や石田とのコミュニケーションあってのプレーだったと思います。

関東大学対抗戦
明大スコア日体大
前半後半得点前半後半
2620
46合計10
【得点】▽トライ 松本2、秋濱、紀伊3、石浦、石田 ▽ゴール 廣瀬(3G)
※得点者は明大のみ記載
 
関東大学対抗戦Aグループ得点表(10月9日現在)
チーム勝ち点試合得点失点得失トライ
明大1533001662014626
早大1433001871417329
帝京大922006976210
慶大521015539169
筑波大53102555057
青学大030023104‐1010
立大020027138-1311
日体大0300315185-1702
関東大学対抗戦Aグループ星取表(10月9日現在)
 明大早大慶大帝京大筑波大日体大立大青学大
明大12/5 14:00秩父宮11/3 14:00駒沢11/20 14:00秩父宮10/24 13:00セナリオH〇46-10
8T3G
〇68-7
10T9G
〇52-3
8T6G
早大12/5 14:00秩父宮11/23 14:00秩父宮11/3 11:30駒沢〇21-14
3T3G
〇96-0
14T13G
〇70-0
12T5G
10/23 13:00敷島
慶大11/3 14:00駒沢11/23 14:00秩父宮12/4 13:00秩父宮〇12-34
2T1G
〇43-5
7T4G
10/23 13:00
セナリオH
10/10 13:00慶大G
帝京大11/20 14:00秩父宮11/3 11:30駒沢12/4 13:00秩父宮〇17-7
2T2G1PG
10/24 13:00帝京大G10/10 13:00帝京大G9/25 12:30上柚木
筑波大10/24 13:00セナリオH●14-21
2T2G
〇34-12
3T1PT1PG1DG
●7-17
1T1G
11/27 14:00江戸川11/20 11:30秩父宮11/7 13:00青学大G
日体大●10-46
1T1G1PG
●0-96●5-43
1T0G
10/24 13:00帝京大G11/27 14:00江戸川11/7 13:00日体大G11/20 13:00大和
立大●7-68
1T1G
●0-7010/23 13:00
セナリオH
10/10 13:00帝京大G11/20 11:30秩父宮11/7 13:00日体大G11/27 11:30江戸川
青学大●3-52
1PG
10/23 13:00敷島10/10 13:00慶大G●0-5211/7 13:00青学大G11/20 13:00大和11/27 11:30江戸川

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、熊谷および熊谷Bは熊谷ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、早大Gは早大上井草グラウンド、足利は足利市総合運動公園陸上競技場、江戸川は江戸川区陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、明大Gは明大八幡山グラウンド、敷島は群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場、上柚木は上柚木公園陸上競技場、大和は神奈川大和スポーツセンター競技場、駒沢は駒沢オリンピック公園陸上競技場。