ペナントレースの終幕が迫り、いよいよストーブリーグにも火が付いてきた。6日、複数の国内メディアが西武・辻発彦監督と、日…
ペナントレースの終幕が迫り、いよいよストーブリーグにも火が付いてきた。6日、複数の国内メディアが西武・辻発彦監督と、日本ハム・栗山英樹監督が今季限りで退任すると報じた。
パ・リーグで、残念ながら最下位争いを展開している両球団。6日現在、5位の西武が129試合で48勝63敗18分けの勝率・432。6位の日本ハムは124試合で46勝61敗17分けの勝率・430に甘んじて、5位と6位のゲーム差はない。逆に両軍と4位ソフトバンクの間には6ゲーム差。完全に熱パの蚊帳の外に置かれ、退任報道が出るのも致し方ないのかもしれない。
加えて両監督はこうした報道を受けながら、当日の取材対応でそれを否定することはなかった。
栗山監督は2012年に就任し、いきなりリーグ優勝。最大の功績は大谷翔平の二刀流育成と言って良いだろう。2016年にはその大谷を軸に日本一に輝いた。
辻監督は2017年に就任。2018、2019年と2年連続リーグ優勝に導いた。もっともクライマックスシリーズ(CS)では2017年から3年連続で敗退。日本シリーズの舞台で指揮を執ることは叶わなかった。
それでは他10球団の指揮官の来季去就はどのような情勢なのか。一度整理してみたい。
上位球団は安泰、というのがこの世界の常ではある。既に続投報道が飛んだ球団もある。セ・リーグに目を向ければ、現在首位のヤクルト・高津臣吾監督は3年契約の2年目。ヤクルトのフロントは来季続投を表明している。1ゲーム差で激しい優勝争いを展開している阪神・矢野燿大監督は3年契約の最終年を迎えているが、フロントが続投を要請したことを明らかにしている。
3位の巨人・原辰徳監督も3年契約の最終年。終盤になって息切れし、リーグ3連覇には厳しい状況に立たされた。もっともセ・リーグは3強3弱の構図で、CS進出は揺らいでいない。CSの結果、内容も問われそうだ。ペナント閉幕が迫り、巨人は異例とも言えるタイミングで阿部慎之助2軍監督を1軍作戦コーチに配置転換した。近い将来の監督就任をにらんだ動きであることは間違いなさそうだ。
Bクラスで唯一安泰とみられるのが、最下位に沈むDeNAの三浦大輔監督だ。2年契約の1年目。今季は新型コロナの影響で外国人の入国が大幅に遅れたことが響き、開幕から2分けを挟んで6連敗と出遅れ。情状酌量の余地は大いにある。
他2球団は微妙な情勢か。中日の与田剛監督は3年契約の最終年。一部でOBの立浪和義氏が後任監督候補に浮上とも報じられた。広島の佐々岡真司監督は1年ごとの契約と伝えられ、今季が2年目。東京五輪で金メダルを獲得した侍ジャパンに12球団最多の4選手を輩出しながら、チーム成績が一向に上がってこない。
パ・リーグは首位オリックスの中嶋聡監督が1年目。昨季最下位からの躍進を考えても続投は確実だ。ロッテの井口資仁監督は昨オフに契約更新し、今季は2年契約の1年目。2年連続で優勝争いを繰り広げ、こちらも続投が規定路線だ。
3位楽天の石井一久監督は、GMとの兼任で1年目。とはいえ、全権監督だけに責任は重たい。特に今季は田中将大を復帰させ、優勝候補の一角にも上がっていた。外国人選手がことごとく外れてしまい、編成面の責任を問われても仕方ない。
ソフトバンクの工藤公康監督は2年契約の2年目。2015年の就任以来、3度のリーグ優勝、そして5度の日本一と常勝軍団と呼ぶにふさわしい実績を残してきた。その一方で、日本シリーズ4連覇中のチームがプレーオフ進出さえ逃すこととなれば、責任を問う声が浮上してくる可能性はゼロではない。
抱えたお家事情はそれぞれ。残り少ないレギュラーシーズンの試合内容はもちろん、ポストシーズンでの戦いぶりも含めて、各球団のフロントは来季の構想へ頭を悩ませることとなる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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