阪口 樂 (さかぐち・うた)
●守備 内野手●身長・体重 187cm・90kg
●生年月日2003年6月24日●所属 岐阜第一高
●球歴 田辺中(オール山城ヤング)→岐阜第一高
●出身地 京都府●投打 右左
【写真提供=共同通信】


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 岐阜の大谷二世、と言われることもある。憧れ、目標は大リーグ・エンゼルスの大谷翔平だ。二刀流でどこまで通用するか。最初は投手も野手もトライしてほしい、そんな可能性を託したくなる選手だ。

 京都出身で高校から岐阜に。小学6年生で京都選抜に選ばれて全国大会に出場した。

 当初は投手として評価する球団が多かった。

 最速143キロだが、平均130キロ後半を計測する。縦のスライダーを織り交ぜる。他に120キロ前後のフォークボール、100キロ台の緩いカーブを有効に使う。

 投手としても今年の夏の県大会で好投している。初戦の加茂戦では8イニングを2安打1失点に抑える。24アウト中17個を三振で奪う圧巻の内容だった。

 高校では1年春からベンチ入り。夏の県大会3回戦でライトへ2ラン。

 2年夏、背番号「1」を背負い、打っても4番。打率.563、4本塁打を放ってベスト4まで進んだ。

 地区代表決定戦の帝京可児戦、長良川球場で2発を記録。うち1本はプロから注目され、ドラフトで指名された加藤翼(現中日)の高め149キロストレートを右中間に放り込んだ。「ものすごいストレートでしたが、タイミングは取れてました。ポイントを前にして完璧でした」と自画自賛している。

 打者としてはスケールが大きい、という言葉がぴったりだ。リストが柔らかく、軽くゆったりしたスイングで、放たれた打球はピンポン玉のよう。高校通算27本のホームランを記録している。

 惜しむらくは。公式戦など大事な試合で不調に陥ることか。2、3年の東海大会でヒットさえ打てなかったのは残念。

「左中間に本塁打を打つのが理想。自分の打撃はバットにボールを乗せて運ぶというイメージ。ボールとバットの接触時間を意識するようになった」と本人が解説している。

 セ・リーグスカウトが柔軟性を評価する。

「柔らかいスイングでレフト方向にも長打を打てるのはすごいこと。高校生でバットの出し方もマネできない高い技術を持っている。体が大きいわりに雑ではなくて、合わせるのもうまい」

 クリーンアップを打てるというのは在阪のパ・リーグスカウトだ。

「変化球をしっかりととらえていた。状況に応じたバッティングができている。左右に打球を飛ばす力で言えば高校生では市和歌山の松川と1、2を争う。プロで主軸になれる素材。スイングもきれい。

 雰囲気は大谷選手に似ている。投手としても見ていくが、やはり野手としての魅力を感じる選手。体が大きいのに柔らかい。また投手としては投球にも変なクセがない」

 岐阜第一の名将、田所孝二監督は「育てた中で最高のバッター」と惚れ込んだ素材だ。

(文=清水岳志)