東京五輪卓球女子団体で主将を務め、銀メダルを獲得した石川佳純選手が3日、ASICSが展開する日本代表選手団応援プロジェクト『TEAM RED』を締め括るイベント『応援ユニホーム交換式』に参加した。  児童2人と応援ユ…

 東京五輪卓球女子団体で主将を務め、銀メダルを獲得した石川佳純選手が3日、ASICSが展開する日本代表選手団応援プロジェクト『TEAM RED』を締め括るイベント『応援ユニホーム交換式』に参加した。
 児童2人と応援ユニホームを交換し、世界を唸らせた自身の“得意技”も目の前で披露。集大成として臨んだ五輪舞台の戦いを振り返り、改めてファンへの感謝を述べた。

 イベントは東京都江東区のアシックスジャパン本社で開催。抽選で選ばれた小学3年生の男子児童と小学6年生の女子児童が登場した。それぞれ「テレビで見て夢中で応援していました」「私たちを笑顔にしてくれてありがとうございました」と話し、メッセージを綴った応援ユニホームを石川選手に手渡した。
 石川選手も「応援伝わっていました。プレーを通して少しでも頑張るパワーをあげられたなら嬉しい」と笑顔で答え、感謝のメッセージを書いた応援ユニホームを2人と交換した。

児童2人と応援ユニホームを交換する石川選手(中央)

 続いて、石川選手は2人の目の前で自身の得意技である“投げ上げサーブ”を披露。「高くボールを投げることで、勢いを使って大きく曲げるサーブ」と特徴を説明し、実際に試合で使うラケットでサーブを放った。卓上で大きく軌道を変える世界トップレベルの技を前にして、児童2人は「びっくりしました」と目を丸くしていた。

得意技“投げ上げサーブ”を披露する石川選手

 イベント終了後、報道陣の取材に応じた石川選手。「会って交流することが難しい中、お話ができて良かった。目標に向けて頑張っている子供たちの背中を押すことができたら嬉しいですし、私自身も頑張っていきたい」と笑顔で感想を語った。
 また、2ヶ月前の東京五輪を振り返り、「もう1年前のことのように感じる」と本音をぽつり。「今まで以上に卓球ができることの喜びを感じた。憧れの舞台でプレーできたことは本当に宝物」と改めて興奮を噛み締めていた。

 石川選手の次なる大舞台は11月末に開幕する世界卓球選手権ヒューストン大会。東京五輪では叶わなかった個人戦でのメダル獲得を目標に練習を重ねている。「終わった直後は悔しさと達成感があったけれど、今は新しい目標に向かってスタートしています」。一つの集大成となる大会を終え、新たな一歩を踏み出した。

【『TEAM RED』とは】
 JOC・JPC のゴールドパートナーであるASICSが、東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会において展開してきた、日本代表選手団応援プロジェクト。「離れていても、どこにいても、私たちは TEAM だ。」というテーマのもと、応援の想いを届ける「ビッグ佳純」や、 SNS で全国各地から応援ダンスを踊る「RED エール」キャンペーン、新しい観戦のカタチを実践する「RED スタジアム」など様々な企画を行ってきた。プロジェクトの最後を飾るイベントとして「TEAM RED® 応援ユニホーム交換式」を開催した。