10月2日、東京六大学野球秋季リーグの第3週1日目が行われ、第1試合では早大と東大が対戦し、先発全員安打の18安打と打線が繋がった早大が23対1で今季初勝利を挙げた。1試合20得点はリーグ10年ぶり18度目 早大は2回、この回先頭の丸…

 10月2日、東京六大学野球秋季リーグの第3週1日目が行われ、第1試合では早大と東大が対戦し、先発全員安打の18安打と打線が繋がった早大が23対1で今季初勝利を挙げた。

1試合20得点はリーグ10年ぶり18度目

 早大は2回、この回先頭の丸山壮史(4年・広陵)がライトスタンドへ飛び込むソロ本塁打を放って先制。さらに四球で2死一塁とチャンスを作ると、徳山壮磨(4年・大阪桐蔭)の大学初アーチとなる2ランで、この回3点を挙げる。

 続く3回には福本翔(4年・早稲田実)の2点タイムリー、今井脩斗(4年・早大本庄)のタイムリーで6-0とリードを広げる。
その後も敵失などで加点し、7回には今井の3ランなど打者一巡の攻撃で6点を奪い、9回には5本のタイムリーで23-1と東大を突き放した。

大学初本塁打を含む5安打7打点の活躍を見せた早大・今井

 先発した徳山は「立教大戦での反省を生かした」と、ストレートと変化球をうまく組み合わせ、7回途中にふくらはぎをつって降板したものの好投で今季初勝利。1死、三塁のピンチで登板した2番手・ユエン賢(2年・セントジョセフ)は初登板ながら2/3回を0に抑え、以降も2投手が無失点でつないだ。

早大・徳山は7回途中5安打1失点と好投した

 小宮山悟監督は「ある程度、選手たちがどうすればいいか考えた結果だと思う。残り7試合、結果はどうあれ自分達がやろうとしている野球ができればいい」と語った。
なおこの試合は、2011年秋季リーグ戦、早大対東大(23-0)以来となる1試合20得点を記録。

 東大は投手陣が14四死球と乱れ、打線も7回に途中出場の水越健太(4年・明和)によるタイムリー二塁打による1点に留まった。
試合後、井手峻監督は「とにかくミスをなくしていきたい」と次を見据えた。

■早稲田大vs東京大1回戦
早大 033 132 605=23
東大 000 000 100=1
【早】○徳山、ユエン、清水成、齋藤正-岩本
【東】●井澤、小宗、古賀、大久保、西山-松岡泰
本塁打:早稲田大・丸山《2回ソロ》、徳山《2回2ラン》、今井《7回3ラン》

◎早稲田大・徳山壮磨(4年・大阪桐蔭)
「立教戦での反省を生かして、(キャッチャーの)岩本ともコミュニケーションを取って、一人一人組み立てながら投げられました。変化球でカウントを取って、決めるところを真っ直ぐで決められました。
(ホームランについて)真っ直ぐを張っていて抜けたスライダーをたまたま前で打てました。一本打ちたいと思っていたので、目標が達成できてよかったです」

◎早稲田大・今井脩斗(4年・早大本庄)
「普段やっていることが出せたかなという感じです。神宮で一本、打ちたいなと思ってやってきたので、景色を味わいながら一周しました」