本多灯日本勢が史上最多獲得数を更新するメダルラッシュに沸いた東京五輪。競泳も大橋悠依が日本競泳女子史上初の2冠を達成し、ニューヒロインに躍り出るなど盛り上がりを見せた。そんな中、男子唯一のメダル獲得者となったのが200mバタフライで銀メダル…
本多灯
日本勢が史上最多獲得数を更新するメダルラッシュに沸いた東京五輪。競泳も大橋悠依が日本競泳女子史上初の2冠を達成し、ニューヒロインに躍り出るなど盛り上がりを見せた。そんな中、男子唯一のメダル獲得者となったのが200mバタフライで銀メダルを獲得した本多灯だ。
19歳でメダリストになった本多は日本大学の2年生。近年メキメキと頭角を表している成長株だ。2019年に「世界ジュニア水泳選手権」200mバタフライで銀メダルを獲得すると、2020年の「日本選手権」200mバタフライで初優勝。さらに東京五輪の選考も兼ねた2021年の「日本選手権」200mバタフライでは、自己ベストを更新する1分54秒88で憧れの瀬戸大也を破り、連覇を達成。初の五輪出場を決めた。
勢いそのままに五輪でも予選、準決勝を順調に勝ち進み、全体8位で決勝へ。1分55秒台で思うようなタイムが出なかった予選、準決勝と打って変わり、大外のレーンとなった決勝では最後のターンを4位で折り返すと、ラスト50mで上位陣を猛追。1分53秒73という自己ベストを1秒以上も上回る勝負強さを発揮し、銀メダルを掴み取った。
右手を高く突き上げて感情を爆発させたレース直後の振る舞いや試合後のインタビューでの言葉など、19歳の学生らしく素直に喜びを表現したのと同時に、「パリ(五輪)を目指すので、そこでいい勝負をしたい」と早くもパリ五輪を意識。記録を劇的に伸ばしているだけに、今後のさらなる飛躍にも期待だ。
8月末の「競泳・日大中大対抗戦」にも出場するなど、五輪後は同世代とのレースに戦いの場を移しているが、本多をはじめ精鋭選手たちが"大学日本一"を目指して競い合う「インカレ水泳2021」(第97回 日本学生選手権水泳競技大会)が10月7日(木)から開催される。
精鋭選手たちが大学日本一を目指して競い合う「インカレ水泳2021」
テレ朝チャンネル2にて10月10日(日)まで連日生中継されるこの大会には、佐藤翔馬(慶應義塾)、白井璃緒(東洋大学)、長谷川涼香(日本大学)など東京五輪に出場した選手も多数出場を予定している。中でも注目は日本大学の池江璃花子だろう。
白血病から奇跡の復活劇で東京五輪の切符を掴み取った池江。一度は諦めかけたこの大舞台で女子400mリレー、混合400mメドレーリレー、女子400mメドレーリレーの3種目に出場。女子400mメドレーリレーでは決勝8位、喜びと同時に悔しさも味わう特別な大会となった。
「また次のオリンピックの舞台に立てるようにしたい」とすでに次のパリに向けて決意を固めている池江は、「インカレ水泳2021」でどのような泳ぎを見せてくれるのか期待したい。
池江璃花子
2024年のパリ五輪だけでなく、来年5月に福岡で開催される「世界水泳」で競泳ニッポンを背負うであろう精鋭たちが一堂に会し学生の頂点を競う「インカレ水泳2021」。次なる大舞台への向けた第一歩という意味でも重要な大会であることは間違いない。
文=HOMINIS編集部
放送情報
インカレ水泳2021
1日目
放送日時:2021年10月7日(木)17:00~
2日目
放送日時:2021年10月8日(金)16:00~
3日目
放送日時:2021年10月9日(土)16:00~
最終日
放送日時:2021年10月10日(日)16:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル2
※放送スケジュールは変更になる場合があります