先週開催された男子トップ選手たちによる団体戦「レーバー・カップ」(アメリカ・ボストン/9月24日~26日/室内ハードコー…

先週開催された男子トップ選手たちによる団体戦「レーバー・カップ」(アメリカ・ボストン/9月24日~26日/室内ハードコート)で、4連覇を果たしたチーム・ヨーロッパ(欧州選抜)。ロジャー・フェデラー(スイス)をはじめとしたビッグ3が初めて不在なこともあって、チーム・ワールド(世界選抜)相手に苦戦するのではという予想もあったが、盤石の強さを披露。それまで3連勝が最高だった同大会で5連勝を記録し、トータルポイント14-1と、過去最大のポイント差をつけてタイトル防衛に成功した。その裏には、若い選手たちが築いた絆があったようだ。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトなどが伝えている。【実際の写真】レーバー・カップに向けた夕食会でのチーム・ヨーロッパ【関連記事】欧州選抜が怒涛の5連勝で4連覇!世界選抜に14-1と大勝[レーバー・カップ]

世界ランキング2位のダニール・メドベージェフ(ロシア)、世界3位のステファノス・チチパス(ギリシャ)、世界4位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、世界5位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、世界7位のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)、世界10位のキャスパー・ルード(ノルウェー)と、トップ10の選手たち6人が集結したチーム・ヨーロッパ。最も若いのが22歳のルードで一番上のメドベージェフが25歳と、年齢が近い彼らは普段ライバルとして多くの大会で対戦しているが、今回はチームメイトとして互いを支え合い、アドバイスを与え、その勝利を喜んだ。

そのおかげもあり、6人全員がシングルスで勝利。ダブルスでも初日を除く2試合でチーム・ワールドとの接戦に競り勝っている。

チチパスは、これまで2連敗していたニック・キリオス(オーストラリア)に初めて勝利した後、「すごく興奮したよ。チームが支えてくれたのが大きかったね」とコメント。優勝トロフィーを獲得したことよりもチームとしてまとまったことが特別だという。「チームのみんなに感謝したい。彼らはずっと僕にとってライバルだったけど、僕たちは今回同じ目標に向かって一つのチームになった。一緒に戦えたことはこの上ない喜びだったし、みんなで築いた思い出が一番の贈り物だね」

チームとしてまとまることができた理由の一つとして、ライバルとして対戦している時は知らなかった一面を見られたことも大きいようだ。チチパスは2日目にダブルスを組んだルブレフについて「アンドレイがこんなに面白いなんて予想外だったよ。チームで一番面白い奴だね。ずっと冗談を言ってるし、場を盛り上げてくれるんだ」と語る。

チチパスはまた、2019年大会に続いてチームメイトとなったズベレフの人となりも評価。「サーシャもすごくいい奴だよ。ユーモアのセンスがあるね」

メドベージェフ、ベレッティーニ、ルードとともにこれが初参加だったルブレフは、「今年は感動的な瞬間が2回あった。1回目はオリンピックの(混合ダブルスでの)金メダル獲得、そして2回目が“レーバー・カップ”だよ」と表現。「今大会のことはずっと忘れないよ。パンデミックで厳しい時期を過ごした後だったから余計に、素晴らしい雰囲気や巨大なスタジアム、大勢の観客たちといったことすべてが恋しかった」

グランドスラム初優勝を飾った「全米オープン」以来の大会となったメドベージェフは、「とにかく素晴らしい週だったね。素晴らしいチームに恵まれたよ。なんといったらいいかわからない…素晴らしいの一言に尽きるね」と笑いながら語った。

チーム・ヨーロッパ唯一の4大会連続出場選手としてチームを牽引したズベレフは、「チームのみんなは素晴らしかった。この大会を通して、メンバーの多くがより親しくなれたと思う。ロンドンで開催される来年の大会が待ち切れないよ」と述べている。

創設者の一人であるフェデラーは以前、「レーバー・カップ」について「ライバル同士が1週間も一緒にいるなんて、素敵なことじゃないか。普段はロッカールームで一緒になっても戦術的な話なんてしないけど、この大会ではそういう話もできるし、みんながどんな風に準備しているのかが見られて、お互いをサポートすることもできる。それって本当に楽しくてクールなことなんだ」と語っていた。彼をはじめとするビッグ3が不在でも、大会の精神はしっかりと受け継がれているようだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「レーバー・カップ」優勝トロフィーとチーム・ヨーロッパ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images for Laver Cup)