東京六大学野球の秋季リーグで、明大は慶大との2試合を共に引き分けで終えた。プロ志望届を提出している明大の主将・丸山和郁…
東京六大学野球の秋季リーグで、明大は慶大との2試合を共に引き分けで終えた。プロ志望届を提出している明大の主将・丸山和郁外野手(4年)は25日の試合後、「自分たちのミスで勝ちを手放した」と強調。2019年春以来のリーグ優勝に向け、初戦を厳しい表情で振り返った。
満身創痍で臨んだ初戦だった。約1週間前のオープン戦で、左ハムストリングス(太もも裏)を肉離れ。田中武宏監督も「メンバー表交換の5分前まで迷いました」と明かすように、万全の状態とは言えなかった。それでも「(丸山を外すと)ベンチが全然ダメになる」と、丸山の“定位置”である「3番・中堅」に据えた。
先発マウンドには、同じくプロ志望届を提出している竹田祐投手(4年)が立った。初回、慶大の1番・渡部遼人外野手(4年)に出塁を許し、その後2死三塁となってドラフト上位候補の4番・正木智也外野手(4年)を迎えた。2球目に投じた高めの直球は、中堅への大飛球となった。丸山はフェンスにぶつかりながら捕球を試みたが、先制の適時三塁打に。打った方を褒めるべき当たりだったが、「自分からしたら取れるアウトだった。ジャンプのタイミングとかは合っていたと思うので、あそこで捕らないとセンターじゃない」と自らの守備を猛省した。
そこまでストイックになるのは、主将だからこそ。守備だけでなく、打撃でももちろん求めるのは明大選手としてのあるべき姿だ。「明治の3番って伝統的な打順だと思う。自分がその伝統に負けないように、なんとか監督の期待に応えたいという想いから、この秋までバットを振り込んできました」。春季リーグは打率.357(リーグ5位)、5打点、6盗塁でベストナインに選ばれたが、並ぶのは反省の言葉ばかり。「率はそこそこ残せたと思うんですけど、内容のあるバッティングが少なくて、得点圏打率もかなり低かった」。明大の3番としての合格点には達していない春だった。
来月10月11日には、ドラフト会議が控えている。それでも「キャプテンとして明治の野球部を引っ張ってきている以上、自分のこの先の事はどうでもいい。リーグ戦に全てをかけて臨んでいるので、特にドラフトの意識はないです」と力強く言い切った。主将としての気概を、言葉の端々に感じる。今季のチームスローガンは“逆襲”。このカードは無安打に終わった背番号10の逆襲が、始まる予感がする。
(Full-Count 市川いずみ)