バレーボール男子日本代表でセリエAのクラブ「パワーバレー・ミラノ」に所属する石川祐希選手が22日、オンラインで会見を開いた。東京五輪やアジア選手権での活躍を振り返ったほか、イタリアで迎える7シーズン目へ向け「テーマは勝つこと」と意気込みを語…

バレーボール男子日本代表でセリエAのクラブ「パワーバレー・ミラノ」に所属する石川祐希選手が22日、オンラインで会見を開いた。東京五輪やアジア選手権での活躍を振り返ったほか、イタリアで迎える7シーズン目へ向け「テーマは勝つこと」と意気込みを語った。

日本代表チームは今季、東京五輪で29年ぶりの8強入りを果たすなど大健闘。アジア選手権では決勝でイランに敗れるが、準優勝で来年の世界選手権の出場権を獲得した。
キャプテンとして代表チームを率いた石川選手は、「どの選手もパフォーマンスが上がってきている。結果はまだまだだったが、これからの可能性を感じるシーズンになった」と手応えを感じていた。

石川選手はこれからイタリアへ向けて出発し、チームと合流して10月10日のリーグ開幕に備える。
チームとして掲げる目標は、昨季果たせなかった“準決勝進出”だ。「本当にレベルが高いシーズンになる。トップチームに勝つことは難しいが、それだけ楽しみでもある」と強敵たちとの戦いに胸を躍らせる。また「キャプテンシーをミラノでも発揮していきたい」と日本代表として戦った経験を糧にさらなる成長を誓った。

セリエAには、来季から日本代表の若きエース西田有志選手が参戦。「ヴィボ・ヴァレンツィア」に移籍し、石川選手が所属するミラノとも鎬を削る。
史上初となる世界トップリーグでの“日本人対決”を前にして、石川選手は「日本のバレー界にとって非常にレベルが上がること。世界で活躍する日本人選手が増えれば増えるほど、僕たちの価値もどんどん上がっていく」と直接対決を心待ちにしていた。

世界の舞台で結果を残した選手が次々と加入し、ますます加熱するセリエA。石川選手は「テーマは勝つこと。技術やパフォーマンスを高いレベルで発揮できるようになったので、後は結果を求めていく」と意気込む。日本のファンに向け「進化した姿を見てもらいたい。ワクワクする楽しいシーズンになるので、プレーで表現していきたい」と呼びかけていた。

また、イタリア渡航前には数年ぶりに母校星城高校(愛知県豊明市)をサプライズ訪問。バレー部の練習に混じり、後輩に技術や選手としての心構えなどを伝えた。
10月には全国で高校バレーの地方大会が始まり、夢の舞台である春高バレーへと繋がっていく。石川選手は「一緒に練習をして、高校生には可能性があると感じた。目標を持って取り組んでほしい」と“未来の日本代表”たちの躍動に期待を込めた。