曇り空の下、明大は関東大学対抗戦(対抗戦)の第2戦、立大戦に臨んだ。明大にとって対抗戦初の有観客試合となったこの試合。…

 曇り空の下、明大は関東大学対抗戦(対抗戦)の第2戦、立大戦に臨んだ。明大にとって対抗戦初の有観客試合となったこの試合。昨年度73―15で下した立大に対し、明大は今年度も攻撃の手を緩めなかった。前半4分にラインアウトモールでのトライによって先制すると、その後も安定したセットプレーを起点に得点を重ねる。CTB江藤良が3トライを挙げる活躍を見せ、前半だけで計6トライ。40-7で前半を折り返した。後半に入ると、試合は強い雨の降る難しいコンディションに。ハンドリングエラーも散見されたが、堅いディフェンスで立大を封じ込めた明大。後半は相手に得点を与えず、68-7で勝利を収めた。

 SH飯沼蓮主将が試合後「青学大戦とは違って、良い入り方ができた」と語ったように、試合は開始早々から明大のペースで進んだ。キックオフボールからプレッシャーをかけ敵陣でのラインアウトを獲得すると、フランカー木戸大士郎のゲインなどで攻め込んでいく。すると前半3分、敵陣深くでのラインアウトからモールを形成しインゴールへ。キックオフから1度も立大を自陣へ入れることなく先制点を挙げた。勢いそのままに攻勢を続けた明大は、13分、17分にも連続してトライ。一気に点差を21点まで広げる。21分には自身の反則からトライを許したものの、流れを渡すことはなかった明大。23分には、NO・8福田陸人のパスを受けた江藤がハンドオフでディフェンスを突破。そのままインゴールを駆け抜け、すぐさま得点を取り返した。その後も、33分にモールでのトライ、前半終了間際にはキックの跳ね返りを拾った江藤が今日3トライ目となるトライを挙げ、連続して得点を重ねた。ミスも散見されたものの、安定したセットプレーとディフェンスで攻め続け、前半を40-7で折り返した。

 


相手をかわしてインゴールを叩き割る江藤

 後半も、堅いディフェンスで相手の攻撃を封じ込む。後半6分、敵陣22メートル付近でスクラムを獲得すると、飯沼のパスを受けたSO伊藤耕太郎がディフェンスを突破し大きくゲイン。最後は左サイドに走りこんだWTB松本純弥にパスが渡り、そのままインゴールへ飛び込んだ。続く11分にも松本がトライし、54-7と大きくリードする明大。この得点の後20分ほどは、自陣深くまで攻め込まれる場面も見られたものの、福田、ロック武内慎のタックルなど統率されたディフェンスによって得点を許さず、反撃の芽を摘んだ。29分、ハーフライン付近で得たスクラムを起点にフェーズを重ねると、CTB廣瀬雄也のオフロードパスを受けたFB安田昂平がインゴールを駆け抜け、対抗戦初トライを飾る。続く31分には、WTB石田吉平がステップから大きくゲイン。トライ直前で石田を追う相手陣に食い止められるものの、相手ディフェンスの反則によって獲得したスクラムから、CTB児玉樹がディフェンスの隙を突き、中央にトライ。選手層の厚さを見せた。この得点によりスコアを68-7とし、そのままノーサイド。この試合で勝利を収めた明大は、対抗戦開幕2連勝となった。

 


前へと猛進する村上

 強さを見せたのは『重戦車』と称されるFW陣だ。この試合で挙げた10トライのうち6つがセットプレーを起点としたものであった。前試合の青学大戦で乱れていたラインアウトモールにも改善が見られるなど、セットプレーが安定し、大きな強みとなっていることがうかがえる。また、攻勢を続ける中でミスも散見された明大だったが、敵陣でのディフェンスによるプレッシャーで相手の反則を誘発し、反撃を許さなかった。次戦まで3週間の期間が空く明大。試合後、神鳥監督が「成長していないエリア」と語ったような規律の部分をこの期間で修正することが求められる。優勝への道のりは、まだ始まったばかりだ。

(記事 横澤輝、写真 谷口花)

コメント ※関東大学ラグビー協会提供

神鳥裕之監督

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

『クオリティ』というテーマで、先週からの成長を期待して臨みました。前半は良い面もたくさんあったのですが、特に後半最後の10、15分くらいにはハンドリングエラーが多く見られたので、まだまだチームとして成長していないエリアは多く感じた試合でした。

――次の試合まで期間が空きますが、どのような準備をしていきますか

今日の試合の課題は、コンタクトエリア周辺でのハンドリングエラーというか、接点が起きる瞬間でのミスが非常に多く見られたという部分だと思います。なので、そのあたりの精度、プレッシャーを感じながらでも正しいプレーを実行できるようなトレーニングをしっかり積んで成長していきたいと考えています。

SH飯沼蓮主将

――今日の試合を振り返った感想をお願いします

前半は青学大戦と違っていい入り方ができたのですが、後半にかけて雨の影響もあり、立大さんの前に出るディフェンスに対してうまく対応できずに点数的に失速してしまったので、その部分は大きな反省点です。

――立大の感想をお願いします

特にディフェンスの接点で前への圧力があるディフェンスをしてきたということと、ゴール前でのアタックのテンポがあって、1トライとられてしまったので、その部分が良かったという感想です。

――次戦に向けた修正点を教えてください

今日途中から雨が降ってきて難しい展開になったことや、前に出てくるディフェンスに対してうまく対応しきれない部分があったので、まだまだ色々なことをやっていかなければいけないと感じています。今日のテーマは『クオリティ』という部分だったのですが、ミスも多く、一つ一つのプレーの質という部分にこだわれなかったので、そこを修正していきたいです。

CTB廣瀬雄也

――今日の試合の良かった点を教えてください

『クオリティ』というテーマで戦って、前半はそれがうまくいって、流れに乗れたのかなと思います。

――次戦までの準備の仕方を教えてください

日体大戦までは結構期間が空くので、今回の立大戦でうまくいかなかった部分をしっかりとチームでレビューして、良い準備をしたいと思います。

関東大学対抗戦
明大スコア立大
前半後半得点前半後半
4028
68合計
【得点】▽トライ 田森、江藤3、飯沼、木戸、松本2、安田、児玉 ▽ゴール 廣瀬(9G)
※得点者は明大のみ記載
 
関東大学対抗戦Aグループ得点表(9月18日現在)
チーム勝ち点試合得点失点得失トライ
明大1022001201011018
早大511007007012
慶大51100435387
帝京大41100177102
筑波大01001717-101
青学大01001352‐490
日体大01001543-381
立大020027138-1311
関東大学対抗戦Aグループ星取表(9月18日現在)
 明大早大慶大帝京大筑波大日体大立大青学大
明大12/5 14:00秩父宮11/3 14:00駒沢11/20 14:00秩父宮10/24 13:00セナリオH10/9 14:00江戸川〇68-7
10T9G
〇52-3
8T6G
早大12/5 14:00秩父宮11/23 14:00秩父宮11/3 11:30駒沢10/9 11:30江戸川9/25 15:00上柚木〇70-0
12T5G
10/23 13:00敷島
慶大11/23 14:00秩父宮12/4 13:00秩父宮9/26 15:00足利〇43-5
7T4G
10/23 13:00
セナリオH
10/10 13:00慶大G
帝京大11/20 14:00秩父宮11/3 11:30駒沢12/4 13:00秩父宮〇17-7
2T2G1PG
10/24 13:00帝京大G10/10 13:00帝京大G9/25 12:30上柚木
筑波大10/24 13:00セナリオH10/9 11:30江戸川9/26 15:00足利〇7-17
1T1G
11/27 14:00江戸川11/20 11:30秩父宮11/7 13:00青学大G
日体大10/9 14:00江戸川9/25 15:00上柚木〇5-43
1T0G
10/24 13:00帝京大G11/27 14:00江戸川11/7 13:00日体大G11/20 13:00大和
立大9/18 15:00敷島〇0-7010/23 13:00
セナリオH
10/10 13:00帝京大G11/20 11:30秩父宮11/7 13:00日体大G11/27 11:30江戸川
青学大〇3-52
1PG
10/23 13:00敷島10/10 13:00慶大G9/25 12:30上柚木11/7 13:00青学大G11/20 13:00大和11/27 11:30江戸川

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、熊谷および熊谷Bは熊谷ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、早大Gは早大上井草グラウンド、足利は足利市総合運動公園陸上競技場、江戸川は江戸川区陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、明大Gは明大八幡山グラウンド、敷島は群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場、上柚木は上柚木公園陸上競技場、大和は神奈川大和スポーツセンター競技場、駒沢は駒沢オリンピック公園陸上競技場。