9月4日に「東京パラリンピック」で金メダルを獲得したばかりの国枝慎吾(日本/ユニクロ)が、「全米オープン」(アメリカ・ニ…

9月4日に「東京パラリンピック」で金メダルを獲得したばかりの国枝慎吾(日本/ユニクロ)が、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)に向けてニューヨークに旅立った。ANAからファーストクラスをプレゼントされたそうだ。自身のSNSで報告している。【全米オープン特設サイト】無料配信、ドローなどまとめてお届け!【実際の投稿】ファーストクラスでニューヨークへ向かう国枝

国枝は、機内のシートについている写真と、空港で「感動をありがとう!」という横断幕の前でガッツポーズする写真に添えて、「パラリンピックが終わり、これから全米オープン出場の為、ニューヨークへ(自由の女神の絵文字)ANAさんから、なんとファーストクラスのプレゼント(合掌の絵文字)いってきます!thank you ANA, first class for the first time!!!(飛行機の絵文字)」とツイート。

また夫人の国枝愛さんは、「2021年9月4日/人生で一番幸せな日でした(ハートマーク)こんな経験をさせてくれて本当にありがとう(ハートマーク)夫は今日ニューヨークへ発ちました/全米オープンも応援よろしくお願いします(笑顔の顔文字)」というツイートに、夫妻が寄り添って、愛さんが金メダルを首にかけて微笑んでいる写真を添えて投稿している。

国枝はパラリンピックテニス男子シングルスの決勝で、Tom Egberink(オランダ)を6-1、6-2と圧倒し、シングルスでは3つ目、ダブルスも合わせると4つ目の金メダルを手にした。国枝は2004年アテネのダブルス、2008年北京と2012年ロンドンのシングルスで金、2016年リオデジャネイロのダブルスで銅メダルを獲得しており、今回と合わせて5つのパラリンピックでメダルを獲得しているのは国枝ただ一人だ。

ITF(国際テニス連盟)公式ウェブサイトが国枝の喜びの言葉を伝えた。「夢が叶いました。この結果がとても欲しかった。でも今年僕はあまり勝っていません、オーストラリアで勝っただけです。だから自分に疑いもありました。でも自分に言い聞かせました、僕はできる、コート上ですべきことはわかっていると」

「リオの後、肘の怪我のせいで何度も引退を考えました。だからこの結果が信じられません。自分に“よくやった”と言ってやりたいです。地元開催だったのでプレッシャーは普段の3倍か、もしかしたら10倍ぐらいだったかもしれません。でもそれを乗り越えたからこそ、喜びも大きいことは100%確かです」

決勝は国枝の絶え間ない集中力と完璧な戦略の見せ場だった。最初のゲームこそブレークされたが、その後はEgberinkの武器であるバックハンドのスライスを無効にする高いボールを織り交ぜ、重いフォアハンドも思うように打たせなかった。だがEgberinkは最後まで粘りを見せ、4度のゴールドメダルポイントを凌いだが、5度目を阻むことはできなかった。

しかし敗れたEgberinkはこう語った。「1-0とリードして、2-0にするチャンスを生かせなかったのは残念だった。だけど、これは素晴らしい--夢が叶ったよ。(3位になった)ゴードン・リード(イギリス)と話したんだ、僕らはジュニアの頃から一緒にプレーしてたんだけど、今、世界のNo.1と一緒に表彰台に登った。僕らが15歳の時にこんなことが想像できたかい、って」

「全米オープン」車いすテニス部門は9月9日に開幕する。昨年覇者であり、シングルスで7回の優勝を遂げている国枝がどんな戦いを見せてくれるか、楽しみだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「東京パラリンピック」での国枝

(Photo by Carmen Mandato/Getty Images)