楽天・田中将大投手は27日のロッテ戦に先発し、7回1失点と好投したが、打線の援護に恵まれず勝敗は付かなかった。これで8…

 楽天・田中将大投手は27日のロッテ戦に先発し、7回1失点と好投したが、打線の援護に恵まれず勝敗は付かなかった。これで8年ぶりに古巣復帰した今季は4勝5敗と、依然として黒星が先行。チームは前半戦で一時首位に立つなど、優勝争いの中に身を置くが、かつてのレジェンドエースは勝ち運から見放され続けている。

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 右ふくらはぎ痛で開幕から出遅れた田中はこの日で規定投球回に到達。防御率2・73はリーグ3位に躍り出た。堂々たる数字である。加えてクオリティースタート(QS、先発して6回以上投げ、自責点3以下)は15先発中、12度マーク。この日はその上の指標であるハイクオリティースタート(HQS、先発して7回以上投げ、自責点2以下)にも達し、こちらは6度目なのだが、そのうちわずか1勝と好投が白星に結びつかない。

 自身は登板後に、公式YouTubeチャンネルを更新。「今はただ乗り越えるのみ」というタイトルで、チームの勝利になかなかつながらないもどかしさと、そこを堪え忍んで前向きに挑戦していく思いを口にした。

 2013年には今季とは大きく異なり、24勝0敗という驚異の勝ち運を発揮。投げるボール自体素晴らしかったのは間違いないが、敗戦投手の権利を背負って降板後に、打線が同点に追い付き、それを消してくれることもあった。入団直後には序盤の大量失点でKOされても、その後に打線が帳消しにするケースが続き、当時の野村克也監督が「マー君、神の子、不思議な子」という名言も残した。その田中も巡り合わせの悪さから、こうして援護に恵まれないシーズンに陥ることもある。

 過去を見渡せば、今季の田中以上に無援に泣いてきた投手たちは数多い。最も象徴的な存在が、2002年オリックスの金田政彦。細身の左腕は鋭い直球とスローカーブなどの緩急を武器に活躍。この年は23先発し、防御率2・50で初のタイトルとなる最優秀防御率に輝いた。ところが勝敗は、4勝9敗と、現在の田中将と同じわずか4勝止まりで大きな負け越しとなってしまった。

 このシーズンは、パ・リーグの防御率2位もオリックスの左腕・具臺晟(クデソン)。防御率2・52と金田とは僅差だった。その具も22先発で5勝7敗という結果に終わっている。この年のオリックスは140試合で50勝87敗3分けの勝率・365で、5位日本ハムに11ゲーム差も付けられた最下位。チーム打率・235は当然リーグワーストで、得点438も5位のロッテの500得点に大差を付けられていた。いかに貧打のチームであったかが分かる。

 近年においても、2019年のオリックス・山本由伸は防御率1・95で初タイトルの最優秀防御率を獲得。それでも8勝6敗と2桁勝利には届かなかった。その山本は今季、首位をいく好調なチームの援護を受けて両リーグトップタイの11勝と順調に勝ち星を伸ばしている。投手の勝敗は、時の運も大きく左右してくるのが事実だ。

 今季は広島の森下暢仁も防御率2・42ながら、6勝6敗と貯金をつくれていない。

 投手にできるのは、打線の援護を信じて腕を振り続けることだけ。安定した防御率を残せていれば自分の投球はできているわけで、変に焦ってそこを変えようとすれば悪循環となってしまう。田中も森下も、堪え忍び、我慢のマウンドを重ねていくことでしか、道は開けてこない。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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