第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝が22日(日本時間23日)にドジャースタジアムで行われ、米国がプエルトリコに8-0で快勝。大会MVPには、この試合で7回途中1安打無失点と快投した米国の先発マーカス・ストローマン投手(…
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝が22日(日本時間23日)にドジャースタジアムで行われ、米国がプエルトリコに8-0で快勝。大会MVPには、この試合で7回途中1安打無失点と快投した米国の先発マーカス・ストローマン投手(ブルージェイズ)が選出された。6回まではプエルトリコ打線を無安打に抑える快投。一世一代の快投劇に、今大会に出場しなかったメジャーリーガーから絶賛の嵐が巻き起こっている。
■決勝で6回までノーヒットピッチング、「この大会で投げることは最高」
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝が22日(日本時間23日)にドジャースタジアムで行われ、米国がプエルトリコに8-0で快勝。大会MVPには、この試合で7回途中1安打無失点と快投した米国の先発マーカス・ストローマン投手(ブルージェイズ)が選出された。6回まではプエルトリコ打線を無安打に抑える快投。一世一代の快投劇に、今大会に出場しなかったメジャーリーガーから絶賛の嵐が巻き起こっている。
ツーシームを主体とした投球で圧巻の投球を見せたストローマン。2回にベルトランに四球を与えるも、続くモリーナは遊ゴロ併殺打。6回まで打者18人で片付けた。7-0の7回に先頭パガンにレフト線への二塁打を浴び、降板となったが、ドジャースタジアムの観衆はスタンディングオベーション。続くダイソンが後続を断ち、ストローマンは6回0/3を1安打無失点3奪三振1四球の成績で勝利投手となった。
今大会は3試合に登板して、1勝1敗、防御率2.35。決勝での快投で強烈な印象を残し、MVPに輝いた。「この大会で投げることは最高。この雰囲気が最高だよ。自分は大きな試合になるほど、背筋が伸びて、いいピッチングができると思うんだ。大きな試合で結果を残せることを誇りに思う」。試合後にはこう振り返った。
プエルトリコ出身の母を持ち、今大会はプエルトリコ代表としての出場も可能だった。しかし、米国代表として戦い、プエルトリコのファンから中傷の声などもあった中、“直接対決”で2試合に先発。2次ラウンドの試合では敗戦投手となったものの、決勝で見事にやり返した。
■メジャーリーガーが次々と称賛コメント「一流の投球だね」
右腕は「アメリカのために優勝できたことが何よりよかった。しかも、これが初優勝だからね。優勝するんだっていうのが、みんなが共通して持っていたゴールだった」と笑顔。米国の初優勝になくてはならない存在だった。
MLB公式動画サイト「Cut4」は、「マーカス・ストローマンがプエルトリコ相手に支配的を登板」とのタイトルで特集。記事では「パワフルなプエルトリコ打線を相手に6回無安打に抑えたストローマンは輝きを放っていた。ヒットが打たれストローマンの夜が終わると、彼はレンジャーズのサム・ダイソンと交代し、大喝采に迎えられた」と振り返った上で、メジャーリーガーがツイッターに次々と投稿した絶賛の声を紹介している。
アストロズのジョシュ・レディック外野手は試合中に「ストローマンは素晴らしい働きをしている。約束地の地へ連れて行ってくれ!」と投稿。また、マリナーズのダニー・バレンシア内野手は「素晴らしい働き!! 偉大な登板だ!!」と綴った。さらに、レイズの主砲エバン・ロンゴリアは「素晴らしい先発だった、ストローマン! 一流の投球だね」、レッズのビリー・ハミルトン外野手は「よくやった、ストローマン」と称えた。
他にも、デレク・ホランド投手(ホワイトソックス)、マイク・ムスタカス内野手(ロイヤルズ) 、トラビス・ショウ内野手(ブルワーズ)といった選手たちが、ツイッターでストローマンの快投に賛辞を送ってる。
米国に初の栄誉をもたらした右腕は「このチームはみんな最高。忘れがたい経験になった。また4年後に戻って、王座を防衛するよ」と2大会連続の優勝を力強く誓っていた。