<前編はこちら> ――試合前、桜花さんのブログで「人生の分岐点」という言葉があり、「いろいろこの先のことを考えながら試合をしたい」とお話いただきましたが、試合が終わって進むべき道は決まりましたか? 桜花:今まで仕事優先でプロレス…

<前編はこちら>

――試合前、桜花さんのブログで「人生の分岐点」という言葉があり、「いろいろこの先のことを考えながら試合をしたい」とお話いただきましたが、試合が終わって進むべき道は決まりましたか?

桜花:今まで仕事優先でプロレスを第一に考えてきました。そんなに多くはないけど恋愛しても結婚には至らなかった。会長のGAMIさんが仕事をする人なので、私も休んじゃいけないと思っていました。

でもこれからは女としての幸せもちゃんと考えていこうと。ですから結婚も視野に入れていきます。私は結婚できないんじゃなくて、しなかっただけです(笑)。
女としてリミットが来ているし自分の子供が欲しい。だったら結婚相手を見つけなきゃ(笑)。
その時は長期欠場に入ります。今まで、そういうことも出来ないと思っていました。私が長期欠場したら会社が回らないんじゃないかと。プロレスを始めて20年間、WAVE設立して約15年続けてきて野崎渚がチャンピオンに返り咲きトップレスラーになってくれたから私は休めるかな(笑)。

――レスラーじゃなくてもWAVEをバックアップするのは可能ですよね。

桜花:私、裏方の仕事は嫌いじゃないです。自分の試合があって裏方の仕事をしている時が一番辛いですね。8.22後楽園の時も、「WAVEの入場曲がバグって音が出ない」という連絡が何回も来て。とりあえずメイン終わってWAVEの曲を流すので、それまで曲をどうにかしなければいけないとバタバタしてました(苦笑)。

とにかく1回自分の幸せもちゃんと考えてみようと。広田さんでも宮崎さんでもWAVE所属の選手がレジーナのベルトを巻いて、団体を守っていこうと考えてくれるのだったら私は一線を退いてもいいのかな。
私がこれから結婚相手を見つけて子供を産んで復帰する時、WAVEが会社として回っていたらいいなって思います。
もちろん運もあるし結婚できるかもわからない。とりあえず「選択肢もあるんだ」というのを自分の中で入れておかないと、このままだと私はずっとプロレスをして孤独死してしまう(苦笑)。

――今まで、その選択肢はなかったのですか?

桜花:なかったです。何よりも仕事を選んでいましたね。これまで40年間、自分のために生きてきたので、これからは子供のために生きる人生も歩んでみたいと思います。

――話を聞いていると、すぐ目の前の話みたいですね。半年後とか…

桜花:もうしたいですよ。電撃結婚したいぐらいです。もうマジで女としてのリミットは近づいているんで(笑)。

――ところで9月1日 新木場で行われる「NAMI☆1」に正危軍のメンバーが出場しますね。

桜花:本当は8月6日 WAVE新木場大会、正危軍で「桜花由美20周年・ブラックバージョン」をやろうと思っていたらコロナでダメになってしまった。そこで9月1日にやることにしました。
WAVEしか見てない人は、「桜花、こんなことも出来るんだ」というところをお見せしたい。ドン引かれるかもしれないけど(苦笑)。

――桜花さん、正危軍では鞭を使用しますから(苦笑)。その9.1新木場の対戦相手は決まっていますか?

桜花:尾崎魔弓さん、雪妃魔矢、そして私が組んで6人タッグ。まだ対戦相手は決まっていません。

――そして9.5 OZアカデミー名古屋大会でプラズマ爆破デスマッチです。

桜花:尾崎さんが35周年興行で「正危軍でプラズマ爆破をやりたい」って言い出して。私もプラズマやったことないので1回くらいはプロレスラーのうちにやってみようかと…1回だけでいいんですけど(笑)。
以前、爆破デスマッチを観た時、音がヤバくて「こんなの絶対にやりたくない」と思っていたんですけど、尾崎さんが「正危軍と組んでプラズマ爆破をやりたい」というならやりましょうと。

――正危軍リーダーの尾崎さんに従順ですね。

桜花:従順ですよ(笑)。尾崎さんには恩があるしOZの正危軍がなければ、ここまでプロレスを続けてなかった。正危軍があるからストレスを発散してWAVEで頑張れる。
10年間ずっと一緒に組んでいて、尾崎さんには本当に頭が上がらないです。正危軍が無くなったら私のストレス発散の場所が無くなってしまうので(苦笑)。

――その時は桃野美桜さんと組んで新しい軍団を作り出すような気がします。

桜花:ボス(桃野の愛称)は旧姓・広田さくらさんとサクパラダイスにちょっと浮気してるけど(苦笑)。

――桃野選手はベテランの桜花選手とも組めるし、広田選手とのコミカルに対応できるし、仙女の橋本千紘選手とも真っ向勝負する…引き出しの多い選手ですよね。

桜花:ボスがデビュー1年目の時、対戦して「体は小さいけど感情を全面に出してくる『生意気さ加減』がすごく良い」と感じました。私の目は間違っていなかったです(笑)。

――最後に引退を心配していたファンの方々にメッセージをお願いします。

桜花:皆様の応援のおかげで20周年を迎えられました。本当にありがとうございます。何より20周年も迎えられたのは応援してくれる皆さんがいたからこそ頑張れました。
そして私引退はしません。これからは結婚や恋愛を視野に入れてプロレス活動をしていこうと思います。
私は今まで結婚ができなかったわけじゃなくて「しなかった」だけです。ですから皆さん、私が電撃結婚を発表したらビックリしてください。あるかどうかわかりませんけどね(笑)。

そして9月1日新木場で「桜花由美20周年・ブラックバージョン」を開催します。尾崎魔弓さん・雪妃魔矢、そして私が組んで6人タッグ。対戦相手は未定ですが、WAVEでは見せたことがない桜花由美を見られるチャンスです。
また9月5日OZアカデミー名古屋大会で初めてプラズマ爆破をやります。プロレスラーになってプラズマ爆破をやろうなんて思ったことはなかったけど、尾崎さんの35周年を正危軍で盛り上げて勝利をプレゼントしたいと思っています。ぜひ皆さん見に来てください。

<終わり>

<インフォメーション>
9/1東京・新木場1stRINGにて『NAMI☆1~Sep.~’21』、桜花由美のデビュー20周年ブラックバージョンを開催。
詳細はプロレスリングWAVEのWEBサイトをご覧ください

9/5 OZアカデミー女子プロレス 名古屋国際会議場大会ではプラズマ爆破デスマッチが開催されます。
詳細はOZアカデミー女子プロレスのWebサイトをご確認ください

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取材・編集/大楽 聡詞
写真提供/プロレスリングWAVE